こちらは三島にある、1856年(安政3年)創業の老舗です。
大好きな京都の御料理はやしさんからオススメ頂き、伺いたかったお店となります。
かなりの人気店だと聞いており、休日の訪問でしたので、予約の上で訪問しました。
鰻店は一人でも予約を受け付けてくれる点がありがたいですね。
さて、予約時間の10分前である10時50分に伺ったところ、長蛇の列が出来ており、お店の前は騒然…
警備員2人と店員さん複数人が捌かれており、焦りましたが、予約をしていたので、順番に呼んで頂けました。
キビキビと捌かれており、圧感のチームプレーでした(笑)
オーダーは予約時ではなく、着席してから行えます。
鰻は【うなぎ丼(2枚)】3,750円から【うなぎ重箱(4枚)】6,000円まであります。
枚数がどのような単位なのか伺ったところ、2枚が1匹、3枚が1.5匹、4枚が2匹との事。
真ん中の【うなぎ重箱(3枚)】4,950円を選択しました。
尚、待っている間、お茶を頂いたところ、濃いめのお茶で、流石お茶どころ静岡だなと感心しました。
地方の鰻店では薄いお茶に出くわす事が多々ありますが、濃いめの方が口の中の脂を切り、連続的に楽しめると感じております。
さて、鰻重の前に肝吸いと香の物が先に到着しました。
鰻重と合わせて頂きたいので、到着を待ちました。
塗り物は歴史の割に少し凡庸です。
うなぎ重箱(3枚)
鰻は肉厚ながらにトゥルンとした食感で、適度にホロホロ感を残しており良い塩梅。
蒸しの過程が入った江戸前の調理ですが、皮の食感は割と残っている。
特に皮の方に特徴を感じました。
蒸しはそこまでではなく、焼きがややしっかり目な仕事。
炭の香りは穏やかで、強過ぎず上品。
鰻の脂は控えめで、むしろ香りに妙がある。
但し、「香り」と言っても嫌な泥臭さではなく、鰻自体の面白みとして感じる事が出来る。
これは、流石「柿田川湧水」で数日間泳がせ、泥を吐かせる仕事を施しているだけあります。
タレは甘み、醤油共に穏やかで、鰻を邪魔しないタレ。
とは言え、タレの味自体は割と軽いものの、表面にしっかりと味が付いているため、次第にパンチを味わえる仕様。
漬け焼きを3回行っているのかもしれません。
ご飯はぱらりとほどける良い炊き加減。
全体的に、後から味を強く感じてくる鰻重だと感じました。
ただ、惜しむらくは、骨が残りすぎである点。
この価格帯のお店としては、お粗末なレヴェルでした。
肝吸いは鰹を利かせた割と強めの吸い地で、少し野暮ッたい。
椀種の玉子豆腐も蛇足。
しかし、肝は柔らかくプルプルな食感で、これは良い。
卓上の山椒はクオリティが高く、香りも痺れもしっかりで秀逸。
出掛けに確認したところ、京都の山椒屋から特注で仕入れている非市販品との事でした。
匙と容器の形状的に取りにくいので、掛け過ぎに注意!
鰻もご飯も結構なボリュームで、成人男性的には大満足でした。
女性は小盛が無難かと思います。
骨の処理については若いお弟子さんがされているのかもしれませんが、是非とも改善頂きたいと強く感じました。
店名:うなぎ桜家(さくらや)
予算の目安:うなぎ丼(2枚)3,750円~うなぎ重箱(4枚)6,000円
最寄駅:三島広小路駅から140m
TEL:055-975-4520
住所:静岡県三島市広小路町13-2
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜
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