こちらは1954年創業の京寿司のお店。
京都には老舗が多いので比較的新しいお店のように感じますが、
よくよく考えると60年近くの歴史を持つお店というのも、十分老舗です。
さらに、こちらは京都の台所・錦市場の近くにあります。
お店の歴史と立地を考慮すると、祇園のいづうとは対極とも言えるのではないでしょうか。
なお、お店の近くには、伊藤若冲の生家跡が…
こういう発見は京都の街歩きの醍醐味ですね。
さて、こちらの鯖寿司は一般的な鯖寿司とは、大きく異なります。
こちらの鯖寿司は一般的な鯖寿司とは、大きく異なります。
〆加減が極めて浅く、それでいて鯖にはクセが無い。
さっぱりと鯖を食べさせる仕事。
そして、酢飯に大きな特徴があり、非常にふんわりとしております。
江戸の太巻きの理想は、「向こう側が見えるように巻け」とのことですが、
こちらの棒寿司もまた、酢飯の間に空気を閉じ込めているように感じます。
軽やかで優しい酢飯なので、鯖の旨味を満喫出来ます。
甘さと濃厚な旨味が同居しており、酢と塩がきめ細かく支えている。
実に個性的な鯖寿司だと思います。
一人前は12切れなので一見すると多いように思われるかもしれませんが、
軽やかな味わいに箸が進み、気付けば残り少なく、
名残惜しさを感じてしまうことかと思います。
風情のある小体なお店ですが、
持ち帰りよりも作り立てを頂くのが圧倒的にオススメです。
わずか5席の空間で頂けば、空気感も味となり、
京都の市井で頂く食の喜びを実感できるのではないかと思います。
尚、こちらに限ったことではありませんが、鯖の旬に行くことは必須。
食べ比べをすると、同じお店でも味が違いますので評価が変わってくるかと思います。
※一眼レフで撮っていないので、画質が粗くて申し訳ありません。
また、外観については後日撮影したものとなります。
店名:さか井(さかい)
酢飯の特長:ほろっとほどける軽やかな酢飯。甘みを利かせ、酢と塩は控えめ。
予算の目安:2,000円〜3,000円
最寄り駅:阪急烏丸駅から253m、市営四条駅から550m
TEL: 075-231-9240
住所: 京都府京都市中京区高倉通錦小路下ル西魚屋町592
営業時間:11:30〜18:30
定休日:不定休
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