こちらは京都にある生麩の専門店です。
創業は江戸時代後期(1800年頃)まで遡ると言われますが、幕末の動乱による火災で資料が燃え尽くされたため、正確な創業年は不明との事。
お店は「京都の台所」錦市場にもあり、そちらでは20種類以上の生麩が販売されております。
もちろん、名物の【麩まんじゅう】も購入する事が出来ます。
しかし、敢えて本店に伺うメリットとしては、【出来立ての麩まんじゅう】を頂ける点にあります。
【麩まんじゅう】は瑞々しさと食感に妙があるもの。
よって、出来立てと言うのは大変気になります。
しかも、こちらは京都の地下水を使用されており、水に個性があると聞いては、本店に伺う他ありません。
水の名前は「滋野井」。
平安時代、当地には公卿兼学者である滋野貞主の邸宅があり、その頃から名水とされ、「滋野井」と呼ばれ始めたそうです。
「滋野井」は昭和まで連綿と湧いていたそうですが、戦後に一度枯渇した模様。
そこで、地下60mまで掘って見事復活を遂げました。
お店の外観は重厚ですが、店内は落ち着く雰囲気です。
テーブルは無いものの、席が3席ほどあり、そちらで頂きます。
https://sushi-blog.com/ginza-yamada4/
尚、こちらは基本的に完全予約制なので、事前のお電話が必須です!
「完全予約制の和菓子屋」と聞くとハードルが高いと思われるかもしれませんが、実際は1個でも予約させてくれると言う親切設計です(笑)
しかも、京番茶も頂けます。
麩まんじゅう
笹の香りが極めて爽快。
胸を躍らせ開封すると、艶々と美しい麩まんじゅうとご対面します。
いざ頂いてみると、滑らかな口当たりの後に力強い食感があり、一口目から魅了!
そして、生麩の香りがふわっと漂い、上品に嗅覚を刺激します。
餡はきめ細かな漉し餡で、極めて上品な甘み。
麩を活かす餡。
この調和は素晴らしい。
軽やかな味わいと香りに、力強い食感の対比が絶妙で、何口頂いても美味しいです。
実に素晴らしい味わいで、今まで頂いた麩まんじゅうの中でトップに躍り出ました。
高野山の麩善さんも美味しいですが、京都ならばこちらがオススメです。
店名:麩嘉(ふうか)
予算の目安:麩まんじゅう1個226円
最寄駅:丸太町駅から650m
TEL:075-231-1584
住所:京都府京都市上京区西洞院堪木町上ル東裏辻町413
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜、最終日曜
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