こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
こちらは「中国地方最高峰の鮨屋」とも評されるお店です(2014年6月訪問時点)。
さる有名鮨屋のご主人が行きつけとのことで、清水の舞台からダイブして訪問しました。
食べログではスコアが3.1ほどでネット上の情報は殆どありませんが、やはり職人さんのオススメは強いなと実感しました。
【2021年10月追記・情報更新】
訪問時には「写真撮影可・写真のWEB投稿禁止」だったので写真を掲載していませんでしたが、2017年頃に解禁されたそうなので、情報を更新しつつ写真を掲載しました。
…昔の写真なので技術が低くてお恥ずかしいですが。
また、クローズドなお店(宣伝する必要はないお店)だったため、食レポも控えめです。
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吉鮨・吉村憲治親方の経歴と仕事
こちらの親方、吉村憲治さんは伝説の鮨店「銀座きよ田」で修行された方です。
「きよ田」と言えば、二代目の新津武昭氏の頃に名声を極め、その後も政財界や文壇の重鎮に愛されています。
新津武昭氏は「鮨の天皇」「鮨の神様」と呼ばれた藤本繁蔵氏の薫陶を受けた職人です。
「きよ田」は古くから小林秀雄氏や白洲夫妻に愛され、バブル期に一斉を風靡し、今でも元ZOZOの前澤友作氏が好きすぎて「離れ」を作ってあげた…と言うエピソードがあります。
今では海外で活躍される伝説の職人「あら輝」の荒木水都弘親方も「きよ田」出身です。
吉鮨の吉村親方は荒木親方よりも先に「きよ田」に修業に入り、修行期間は被っていなかったそうです。
このような経緯があるお店なので、吉鮨も政財界の重鎮や食通に愛されてきました。
しかし、吉村親方はホスピタリティが旺盛で気さくな職人さんです。
卓越した経歴をお持ちで、お客さんがセレブばかりなのに楽しく清々しい接客をした頂き、間違いなく広島が誇る名店だと感じました。
2014年に訪問した際はお会計が35,000円近くなるお店でしたが、現在は価格改定されて、広く門戸が開放されています。
当時は銀座でも30,000円以上取れるお店は限られていました。
なので、高級店が少なくコース文化が弱い広島で35,000円とは、体感的に銀座の50,000円ほどでした(笑)
現在のコースは3つあり、15,000円、20,000円、25,000円となります。
吉鮨のおまかせの詳細
酒肴を頂いた感想としては、感慨無量。
つまみの初手から笑顔になりました。
素材の魅力を引き出しつつ、オリジナリティを加えた調理法に感銘を受けます。
素材の骨格と旨味を活かした創作の匙加減が抜群なのです。
勿論、使用される食材も厳選されたもので、仕入れが限られた食材を楽しむことが出来ます。
【じゅんさいの先付】
【煮蛸、山葵ソース添え】
【真子鰈の刺身】
【子持ち昆布】
【穴子の焼き物、トリュフソルト添え】絶品!
【連子鯛の刺身、玉子おぼろ掛け】絶品!
【鰯の生姜醤油漬け】
【鱧の焼き物】
【烏賊の沖漬け】
【甘鯛の焼き物】
酒肴が独創的で美味しかったため、握りが気懸りでしたが、完全な杞憂に終わりました。
酒肴と比較しても色褪せることはありません。
【鱚】
【夜泣き貝】
【穴子】
【ミズイカ】
【鯵】
【煮蛤】
【エボ鯛】
【茶碗蒸し、梅肉ソース】
【真子鰈】
【鮑】
【海胆】松山産。シャープな香りが白眉。
【いくら】
【鮪トロ】
【玉子】
シャリは赤酢だけを使いつつも刺々しさはなく、硬さ、温度はコントロールされております。
オボロを駆使されたり、エボ鯛の酢〆を出されたりと古い江戸前仕事も魅力的。
広島にあってエッジの利いた握りです。
唯一ネックになってくるのは、コスト。
予算は30,000~35,000円(!)なので、人によってお店の評価を大きく左右するかと思います。
広島でこの価格は圧巻です(笑)
しかしながら、頂ける料理は透徹した存在感を持っているのは事実。
年に一回、自分の誕生日に通われる女性がいらっしゃるとのことですが、まさに特別な日を彩るのに相応しい料理です。
記憶に克明に残る名店でした。
尚、お任せ自体はお高いですが、お酒はしっかりメニュー表があり、かなりリーズナブルです。
吉鮨のお店情報
店名:吉鮨(よしずし)
シャリの特長:赤酢だけだが尖っておらず、やや硬めで良い。
予算の目安:夜30,000円〜
TEL: 082-240-5300
住所: 広島県広島市中区本通8-11
最寄り駅:本通駅から229m
営業時間:18:00〜22:00
定休日:日曜、祝日
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