こんにちは、鮨に次いで中華が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
さて、近年人気が高まる羊肉(ラム、マトン)。
昔は「安い、臭い、硬い」と言うイメージが強かった羊肉ですが、流通網の発達と食文化の発展によって、魅力が再評価されています。
羊肉は海外では「ごちそう肉」であり「柔らかくて旨い肉」なので、日本における羊肉も海外標準になったと言えるかもしれません。
今回は羊肉との相性が抜群な羊肉専用スパイス・【羊名人(ようメ~じん)】をご紹介したいと思います。
羊肉とクミンの相性の良さ
2019年には日本における羊の再評価を象徴するニュースがあり、全国1,000万人(希望値)の羊肉ラヴァーをザワつかせました。
イタリア料理のファミレスチェーンであるサイゼリヤさんが【アロスティチーニ(ラムの串焼き)】をリリースしたところ、なんと速攻で完売となってしまったのです。
羊肉の串焼きが瞬殺!?
これには驚きました。
そして、その後重ねて驚いたのが、今回ご紹介する【羊名人(ようメ~じん)】が【アロスティチーニのスパイス】そっくりだと脚光を浴びたことです。
しかし、味がそっくりなのは、それもそのはず。
共通するスパイスが用いられており、即ちそれはクミンと塩。
しかも、【羊名人(ようメ~じん)】はサイゼリヤさんの【アロスティチーニ)】以前から存在する、ある中国料理がもととなっているのです。
その中国料理とは、中国東北料理の【羊肉串(ヤンロウチュアン)】です。
写真:味坊さんの【羊肉串(ヤンロウチュアン)】
【羊肉串(ヤンロウチュアン)】は中国料理好きであれば当然知っている料理でしたが、日本においてはマイナー料理であることは否めませんでした。
サイゼリヤさんのお陰で老若男女が「羊の串焼き」を食べる日が来るなんて、時代が変わったなぁ…としみじみ思います。
そして、ここで強調したいのは【アロスティチーニ(ラムの串焼き)】にせよ【羊肉串(ヤンロウチュアン)】にせよ、羊肉とクミンの相性の良さは国境を越えて保証されていると言うことです。
クミンはカレーの香りの主成分となりますが、強すぎないので、羊肉を穏やかに盛り上げてくれます。
羊特有の「におい」をまろやかにして、羊の「香り」として楽しませてくれます。
これぞ、スパイスの魔力。
また、クミンには高い抗酸化作用があり、脂質の過酸化を抑制すると言われています。
羊肉も脂の融点が高く、食べても身体の中で脂が固まるため、吸収されずに排出されるヘルシー肉です。
つまり、羊とクミンは味わいだけでなく健康的にも好相性な組み合わせだと言えます。
【羊名人(ようメ~じん)】とは?どこで誰が開発したのか??
以前ご紹介した「中華のたれ」シリーズと同じ、中華・高橋さんが作っています。
厳密に言うと【羊名人】は中華・高橋さんが運営する専門サイト「80C(ハオチー)」から生まれた企画・製品です。
そして、監修者は麻布十番にある「老四川 飄香」の井桁良樹シェフ。
2014年に「羊フェスタ」向けの商品として生まれ、限定100個で販売されたのですが、すぐに売り切れる人気を示しました。
僕も羊フェスタは参加しているので、現場で人気を体感しましたw
その後、2019年夏に全国デビューを果たし、今や下記のような有名量販店で販売されているそうです。
- 成城石井
- 紀ノ国屋
- 明治屋
- 北野エース
- 三徳
- ヤオコー
- カルディコーヒー
- イオンカフェランテ
- 東急プレッセ
- ドンキホーテ
- イズミヤ
- ホーマスキリンヤ(岩手)
こりゃ、凄い。
あたかもインディーズバンドがメジャーデビューしたかのようですね。
なお、上記のデータは羊齧協会公式サイト「新羊社通信」から引用させて頂きました。
羊名人!どんどん取り扱い店舗拡大中! | 羊齧協会公式サイト 新羊社通信
【羊名人(ようメ~じん)】の原材料については、唐辛子(中国、韓国)、胡麻、砂糖、岩塩、クミン、花椒、五香粉、ガーリック、こしょう、ジンジャー。
唐辛子について、中国産と韓国産を併用している点がポイントですね。
韓国産の唐辛子は一般的に辛味が弱く、甘みが強くて色合いが良いのでブレンドに向いています。
【羊名人】に最適な調理法
何はともあれ、【羊肉串(ヤンロウチュアン)】でしょう!
羊肉を買ってきて、串に打ちやすいサイズにカットして、スパイスをまぶして、串にさして焼くだけです。
焼き上がりの姿は、お店と遜色ありません!
見た目だけでなく、香り、味についても同様です。
クミンの香りとピリ辛な味を満喫できます。
【羊名人】はクミンだけでなく胡麻の風味も強く、また砂糖由来の甘みもあるところが特徴です。
よりマニアな人はクミンシードを追加するとパンチが向上します。
ちなみに、クミンシードなどのスパイスを購入する場合は、蔵前のアンビカショップか、大久保のTHE JANNAT HALAL FOODが個人的なオススメです。
安くて香りが良いです。
また、実験的に作ってみて大変美味しかったのが、【富士宮ひつじ焼きそば、羊名人の香り】。
市販の富士宮焼きそば用の麺は加水率が低くて食感が良いので、羊肉との相性が良いと感じました。
念のため、作り方も書いておきます。
【材料】
- 羊肉1人分50~100g
- お好みの野菜(今回は玉葱と椎茸、ミニトマトを使用)
- 富士宮焼きそば用の麺
- 塩…少々
- 黒胡椒…お好みの量
- 油…少々
- レモン…味チェン用に
羊肉は一口サイズにカットして、【羊名人】をまぶして20分程度置く。
野菜も食べ易いサイズにカット。
フライパンに油を引き、羊肉を炒める。
羊肉の表面の色が変わり、少しこんがりしてきたところで、野菜を投入して炒める。
※野菜に軽く塩を振ると味が決まります
しんなりしたら麺を投入して、水(麺指定の量)を加えて蒸し焼きにする。
黒胡椒を振りかけ、みじん切りにした生姜を添えて完成!
お好みで、「追い羊名人」を!
その他の調理例は80Cオフィシャルサイトをご覧ください。
ネット上で簡便に入手できる場所としては、「中華のたれ」シリーズと同様に、楽天に古樹軒さんのショップがあります。
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