すしログ:庄内の洗練された郷土料理を堪能!鶴岡市「知憩軒(ちけいけん)」

知憩軒外観

こんにちは、山形の食材に魅了される、すしログ(@sushilog01)です。

土器だけで野菜を調理する個性的なお店「さいめ」さん。

神楽坂で異彩を誇り、ファンが多いお店でしたが、2023年の春に鹿児島に引っ越されてしまいました。

そちらの店主である嶋田さんが「日本一好きなお店」と仰っていたのが、山形県鶴岡市の「知憩軒(ちけいけん)」さんです。

かなり力強くオススメ頂いたので、機会を狙っていました。

そして、訪問したところ期待以上に素晴らしい郷土料理で、お伺いして良かった!と心底思いました。

晩ご飯01

見た目こそ素朴ですが、味わいは洗練されていて、美食家でも唸るはずの郷土料理です。

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鶴岡市「知憩軒」の魅力とは?

知憩軒の周辺01

「知憩軒」さんの魅力については「郷土料理の上質な再構築」です。

店主の長南 光ちょうなん みつさんは国土交通省が選出する「農林漁家民宿おかあさん100選」に選ばれた方です。

この表彰を初めて知った時は「なんてインパクトのある100選だ!」と驚きました(笑)

知憩軒の周辺02

長南さんの御料理は誰もが美味しいと感じるものですが、真の魅力を感じ取るには味覚もしくは調理技術が必須です。

全て郷土料理で、見た目は大変素朴です。

しかし、味わいについては非凡で、驚くほど自然に身体に馴染みます。

食後感が軽く、料理の全てにネガティブな要素が一切ありません。

「一流」と言われるお店や人気店でもネガティブな要素に遭遇する事があるので、これは凄いと驚嘆を覚えました。

看板猫

そして、長南さんが使用する野菜やお米は、ほぼ全てが自家栽培です。

季節、気候に応じて食材が変わり、土地の味を伝えるべく細やかに手を掛けて調理されます。

「シンプル」、「素朴」、「上品」などの言葉が全て相応しい御料理ですが、本質はそれらに留まりません。

全体的に甘味が非常に穏やかで、塩気も然り。

それでいて料理ごとにメリハリがあり、頂くほどに満足感が高まります。

「伝統」を礎に「味」と「調理」に向き合ってこそ郷土料理は「その先」に到達し、未来に残るのだと学ばせて頂きました。

知憩軒の御料理について

昔から「郷土料理にはポテンシャルがある」と力説している筆者としては、全国各地のロールモデルになり得るのが「知憩軒」だと思った次第です。

「知憩軒」さんでは、ランチに【いのちを繋ぐ1汁3菜と保存食】1,320円を提供されていますが、真骨頂は宿泊して晩ご飯と朝食をともに頂く事にあります。

もちろんランチも魅力的ですが、時の変遷に応じて変わる土地の空気の匂いを感じながら時間を過ごし、土地の空気に身体が馴染んだところで食事を頂く方が、明らかに真骨頂を体感出来ます。

「知憩軒」さんには、時計もテレビもありません。

ご近所の水田を散歩して、土地の空気と生き物の声を聞いてこそ、味わえる御料理だと感じます。

蛙

「知憩軒」の晩ご飯の詳細

「知憩軒」さんの宿泊スペースは非常にざっくばらんです。

知憩軒宿泊室

ただ、母屋は雰囲気があり、夕食も優雅な気分で頂けます。

母屋01
母屋02

この度頂いた晩ご飯は、下記のとおりです。

晩ご飯の全貌

予想よりも豪華な布陣で驚いた。

晩ご飯01

【味噌汁】の椀種は、油揚げ、椎茸、孟宗竹と豪勢だ。

味噌汁

ちなみに、孟宗竹は地元では単に「孟宗」と呼ばれ、月山筍(根曲竹)などのタケノコと区別されている。

都市部で「タケノコ」と言えば孟宗竹を指すので、このあたりの呼称や言語感覚から文化を感じ取れるのが面白いところだ。

晩ご飯03

【わらびのお浸し】は、とろっとろで魅力的な口当たり。

生姜醤油で頂くところが興味深い。

赤コゴミの胡麻和え

【赤コゴミの胡麻和え】は甘味が程良く、食感も良し!

晩ご飯02

【孟宗竹の木ノ芽味噌】については、使用する味噌が赤味噌である点が郷土的で良い!

身欠きにしん

【身欠きにしん】は土地らしい保存食で、柔らかく炊いていて魅力的な調理だ。

里芋もホクホクしていて、旨味を吸っていて美味しい。

子持ちヤリイカと大根の煮付け

【子持ちヤリイカと大根の煮付け】は、山の恵と海の恵みがともに豊饒な庄内の力強さを感じる。

晩ご飯04

こちらの【胡麻豆腐】は超濃密で、香りが良い。

胡麻豆腐

甘味のある餡とともに頂くが、一般的な山形の胡麻豆腐餡よりも甘味が非常に抑え目だ。

煮物

【高野豆腐、人参、昆布の煮もの】については、昆布に食感がある点にオリジナリティを感じる。

煮物02

もう一つの煮物は、厚揚げ、筍、椎茸。

ご飯

ご飯に塩漬け実山椒が掛けられているところも嬉しい。

【香の物】は、切り干し大根の酢漬け、大根、牛蒡。

漬物は実に面白く、土地の味、家の味を伝えてくれる。

最近の料理人は自分で漬物を漬けない人も増えたが、余計な高級食材を仕入れる暇があるならば漬物くらい漬けて頂きたい。

「知憩軒」の朝ご飯の詳細

そして、朝ご飯については、下記のとおりです。

食卓に目を走らせて、瞬時に笑顔になりました。

朝ご飯01

何はともあれ、ご飯が抜群に美味しい!

ご飯01

粒が立ったお米で、一口一口が嬉しくなる。

香りから、恐らく土鍋もしくは羽釜炊きかと思われる。

味噌汁は、味噌の味が活きるスッキリ味だ。

おかずも魅力的で、【干し大根のなます】は勉強になった。

また、ひじきに食感を残す戻し加減と茹で加減が良い。

ご飯のお供

御飯のお供は、醤油もろみ、梅干し、紫蘇巻き、フキ味噌。

おかわり

もちろん、朝からおかわりは必至だ。

「知憩軒」のお店情報と予約方法

「知憩軒」さんの予約については、お電話のみとなります。

組数限定なので、計画的に予約される事をオススメします!

宿泊について


知憩軒(食べログのリンク)

店名:知憩軒(ちけいけん)

予算の目安:ランチ1,320円、1泊2食付き7,700円と8,580円

TEL:0235-57-2130

住所:山形県鶴岡市西荒屋字宮の根91

最寄駅:なし

営業時間:農家レストラン11:30~14:00(L.O13:30)、宿泊CI 15:00~・CO 10:00

定休日:火・水曜、12月~2月

※完全予約制です

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山形の郷土料理の奥深さに嘆息する、すしログ(@sushilog01)でした。

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