すしログ:都心で非日常を味わえる老舗料亭【水炊き】が名物の築地・治作(じさく)

つきじ治作外観

こんにちは、風情ある建物が好きな、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

さて、今回ご紹介するのは、隅田川沿いで2,645㎡(800坪)という広大な敷地に店を構える料亭です。

実は過去に何度か訪問した事がありつつ記事に書いていなかったのですが、友人との話の中で「あの入りづらいお店は、何なの!?」と聞かれたので、今回筆を執りました。

建物は政財界の重鎮しか入れないような貫禄ある雰囲気を放っていますが、実際は各種WEB予約に対応されていて、紹介が無くとも入れるお店です。

歴史ある料亭なのに貴重ですよね。

すしログ

とは言え、「予約を取りづらいよ!」って方もいらっしゃるでしょうが、大丈夫。なにせ僕は30歳ちょいで初めてお伺いしましたので。非常にホスピタリティ溢れる接客なので、安心です!

東京で非日常の雰囲気や癒しを求める方ならば、きっと気持ちに応えてくれるでしょう。

そして、料亭ですが名物料理は【水炊き(水たき)】なので、美味しい水炊きを求めている方も是非!

建物は東京大空襲の被災を免れたとの事なので、建築好きな方にもヒットするかと思います。

広大な敷地を有す「つきじ治作」とは?

お店によると「都心とは思えないほど巨岩緑樹に囲まれた深山幽谷を思わせる静かな佇まい」。

正にこの言葉がピッタリな「つきじ治作」さんは、かつて岩崎弥太郎氏の別邸でした。

それを本多治作氏が取得し、自ら料理長となって開業しました。

本多治作氏は「戦前日本の割烹王」と呼ばれ、各地で料理店を成功させた実業家の料理人です。

お店は1931年(昭和6年)創業なので、80年ほどの歴史を有します。

 

そして、お店の名物料理は上記の通り【水炊き(水たき)】です。

これは本多治作氏が福岡県の出身であることにちなみます。

ですので、料亭が「何か名物料理を作ろう」と考えて作った後付けのものではなく、福岡県を含めても老舗の正統派水炊き店となります。

ちなみに、福岡の老舗と言えば新三浦さんが最も有名で、1910年(明治43年)の創業です。

 

「つきじ治作」の立地と雰囲気

立地については築地駅から隅田川方面に600mほど歩いた場所にあります。

対岸は月島です。

近場には聖路加国際病院があり、飲食店だと鮨桂太さん、鮨さが美さんなどの近くです。

つきじ治作吃驚土瓶(びっくりどびん)

重厚な入口と外観は正に料亭に伺う特別感を楽しませてくれます。

お店の入り口には特注の巨大な信楽焼き「吃驚土瓶(びっくりどびん)」が鎮座しています。

これはなんと創業時からあるそうです。

長い廊下を歩き、個室に案内頂くと、清浄で静寂に満ちた中庭が迎えてくれます。

お部屋は全室が中庭に臨むように配置されているようで、この空間設計は見事です。

昼と夜で異なる表情を見せてくれるのも魅力です。

静かで美しい中庭を眺めながら食事を頂いていると、自然と誰しも日常の雑事を忘れ、古き良き時間に没入する事は間違いありません。

つきじ治作内観

ちなみに、何度かお伺いしたうちの1回は友人の披露宴でした。

大広間があり、そちらも雰囲気が良く、和風の結婚式を望まれる方ならば選択肢の一つに如何でしょうか?

 

名物【水炊き(水たき)】のお味や如何に?

水炊き01

スペシャリテの水炊きは、ただ一人の「水炊き番」によって継承されているそうです。

使用する鶏は、徳島県の阿波尾鶏(あわおどり)。

言うまでもなく徳島の伝統芸能である「阿波おどり」にちなむネーミングです。

銘柄鶏ではなく地鶏なので、これを水炊きの出汁と具に使うと言うのは、凄い。

出荷日齢(育てる日数)が80日以上と長い地鶏で、原価が高い鶏です。

水炊き02

水炊きのスープは、濃厚な味わいながらに口当たりがスッキリしているところが特徴です。

鶏の旨味が非常に強いのですが、丁寧な下ごしらえと調理によって余計な脂や臭みが排除されているので、幾らでも飲めてしまうスープです。

水炊き03

スープとは別に調理された鶏肉も、柔らかい歯切れだけでなく地鶏ならではな力強い繊維質を同時に体感出来て美味しいです。

水炊き04

〆の雑炊は、塩加減が申し分無く、お米の炊き加減も流石と言えます。

老舗の料亭や旅館でご飯の炊き加減が柔らかすぎたり、お米の品質が低かったりすると、心から残念な気持ちになりますよね。

格式に胡坐をかいているのではないか?と。

つきじ治作御料理01

水炊き以外の御料理は「お座敷懐石」的なテイストなので、即興調理の板前割烹、カウンター割烹に軍配が上がります。

しかし、雰囲気も含めると心から満足出来る内容であるように思います。

つきじ治作御料理02

料亭の雰囲気を壊さぬよう御料理も美しく仕上げられている点が魅力です。

やはり、料亭で頂く御料理は「口福」のみならず「眼福」も無いと粋ではありませんよね。

 

「つきじ治作」のお店情報・予約方法

各種WEB予約にご対応されていますので、シャイな方もお忙しい方も安心です。

つきじ治作(一休のリンク)

つきじ治作(ぐるなびのリンク)

つきじ治作(食べログのリンク)

店名:つきじ治作(じさく)

予算の目安:水たきコース18,000円(+税、サ昼15%、夜20%)〜

TEL:03-6264-2234

住所:東京都中央区明石町14-19

最寄駅:築地駅から600m

営業時間:平日17:00~22:00(L.O.20:00)、土曜11:00~22:00(L.O.)20:00、日祝11:00~18:00(L.O.14:00)

定休日:不定休

 

【関連記事】

近場のお店:鮨 桂太

鮪中トロ すしログ:キレがある赤酢のシャリと男らしい握り!築地で鮨なら鮨桂太(けいた)

近場のお店:鮨 さが美

すしログ No. 339 さが美@築地

近場のお店:紹介制のふぐ料理店・六寛

すしログ日本料理編 No. 71 六寛@築地

福岡の水炊きの老舗・新三浦

すしログ日本料理編 No. 44 新三浦 博多本店@博多(福岡県)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA