こんにちは、郷土料理が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
この度ご紹介する「高城庵」さんは、知覧にある郷土料理のお店です。
武家屋敷街にあるため観光地のド真ん中ですが、味がバッチリ美味しく好印象。
武家屋敷の雰囲気も味わえる、素敵なお店です!
名物の【酒すし】と【とんこつ】を頂きました。
知覧「高城庵(たきあん)」の魅力とは?
知覧は武家屋敷が連なる非常に風光明媚な場所です。
僕が行った時は敢え無く雨でしたが、それでも雰囲気を満喫でき、散策がとても楽しかった。
高城庵さんは散策の後に最適な、雰囲気と郷土料理を味わえる点が魅力です。
古来ならば入ることも見ることも叶わなかったであろう武家屋敷で頂く食事は格別です。
穏やかな時間を過ごすことが出来ます。
こちらは旧高城家住宅で、知覧特有の武家建築とのこと。
内観も中々の雰囲気です。
そして、高城庵さんの御料理は、郷土料理でありながら味付けが上品です。
九州南部なので砂糖と醤油が濃いことを想定していたので、これは嬉しい誤算です。
武家だからこその味付けなのかもしれません。
高城庵さんの御料理を頂けば、郷土料理でも現代に十分通じる魅力があることを実感出来ます。
観光地によくある紋切型の食堂に抵抗感を抱いている人でも、こちらならば楽しめるはずです!
「高城庵」で頂いた御料理
高城庵さんで頂いた御料理は、下記の通りです。
- 酒すし定食1,450円
- とんこつ定食1,650円
【とんこつ定食】は、プラス30円で【知覧茶うどん】に変えて頂きました。
酒すし定食
【酒寿司(さけすし、さけずし)】とは、お酢の代わりに地酒の「灰持酒(あくもちざけ)」を使う郷土寿司だ。
「灰持酒」は、清酒をつくる過程のもろみに、灰汁を加えて絞ったお酒。
「灰汁で日持ちをよくした酒」であるため「灰持酒(あくもちざけ)」と命名されたそうだ。
江戸時代に薩摩藩主であったであった島津義弘が花見の宴会を開いた時、「花見の宴会の後に残ったごちそうと酒を
一緒にして桶に入れておいたところ、翌日発酵して良い香りを放つ料理になっていたのがはじまり」と言われている。
メインのタネは酢〆にしたキビナゴで、実に鹿児島らしい。
頂く前から酒の香りがふんわりと漂い、頂いた後もじんわりと高まる。
思ったよりも酒の香りが弱く、当初は肩透かしを食らう人が多いだろう。
ただ、食後はお酒のアタックを強く感じるそうだ。
「そうだ」である理由は自身は運転手だったため。
なんと、運転手は食べることが出来ない郷土寿司なのである!
お酢以外の味付けに関しては、優しい甘みがつけられていて、ほんのりと温かい。
ご飯に混ぜられている具は、椎茸、タケノコ、蒲鉾で、上には錦糸卵と木ノ芽がまぶされている。
具だくさんだ。
また、定食の小鉢もきっちり美味しい。
【とんこつ定食】には付いていない、酒粕入りの白和えが付いている点が嬉しい。
お茶っ葉と豆腐の和え物も、こちらの定食のみで、茶葉の軽い苦味が魅力的だ。
副菜を多数用意していて、料理に応じて合わせているところは素晴らしい気配りだ。
とんこつ定食
メインの【とんこつ】は色味ほど濃厚ではなく、良い味付けだ。
豚に肉はホロホロで、実に鹿児島らしい味わい。
そして、密かに楽しみにしていた薩摩揚げも揚げ立てで、香ばしい!
魚の甘味と風味を楽しめる美味しい薩摩揚げだ。
こちらのご飯は粟ご飯で、しかも炊き立て。
大変美味しい。
お米は自家栽培だそうだ。
ご飯が美味しい定食って本当に嬉しくなる。
オプションで変えた知覧茶うどんは、もっちりした食感で、お茶の香りがふんわりと漂う。
ツユは市販の麺ツユだが、麺が個性的だった。
こちらの小鉢は、ゴーヤーの甘酢漬けと煮物。
煮物には黒糖が使用されていて、色はサッパリだが、香りはこっくりと濃厚だ。
「高城庵」のお店情報と予約方法
お店は予約必須ではありませんが、団体客が入る可能性があるため、予約するのが無難です。
また、定食以外の豪華な御膳は予約が必要です。
詳細は公式サイトのメニューをご参照ください。
店名:高城庵(たきあん)
予算の目安:酒すし定食1,450円、とんこつ定食1,650円など
最寄駅:なし
TEL:0993-83-3186
住所:鹿児島県南九州市知覧町郡6329
営業時間:10:30~16:30(L.O.16:00)
定休日:無休(1月9日のみ休業)
郷土料理には土地の味を知るヒントが詰まっていると感じる、すしログ(@sushilog01)でした。
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