こちらは浅草の「すしや通り」にある、1891年創業の老舗です。
しかし、老舗といえども外観、内装ともに完全に街場寿司のそれ。
お店の前まで行き少々びっくりしましたが、まあ、誰しも全く気負わず入ることができます(笑)
なお、「すしや通り」は、明治時代に鮨店が最も多かったために付けられた名称のようです。
今は「鮨屋」のイメージだと、観音裏のほうが強いかもしれませんね。
店内は上記のとおり、つけ台がニス塗りの安普請だったり、テーブル席が多かったりと、街場然としておりますが、頂いた印象としては「実直」な味わい。
鮨種は全て産地が表示されており、リーズナブルなお決まりでも、ひと通りの仕事を楽しめます。
強い印象はありませんが、真面目な味わいなので損はありません。
そして、タネによって赤酢と米酢のシャリを使い分けるなど、工夫も見られます。
赤酢の方のシャリはかなり「分かりやすい」赤酢の味わいです。
椀もあら汁で、好印象です。
鮃
函館。塩に酢橘。寝かせており、柔らかな食感。
小鰭
江戸前。強めの〆で、酢を立たせている。
赤貝
閖上。とは言え、価格相応の旨味、香り。
鮪中トロ
鮪大トロ
青森県深浦。赤酢のシャリが合う。
米酢のシャリよりもほどけ加減が良かった。
ボタン海老
函館。かなり鮮度が良い。
海胆軍艦
利尻。
穴子
江戸前。
ボタン海老の頭
鉄火巻き
玉子
鯖
千葉県竹岡。浅い〆で、鯖の香りと旨味の引き出し方が良い。
煮烏賊
江戸前。少し硬めの仕上げ。
煮烏賊と言えば、蔵前の幸鮓さんがやはり美味しいです。
正直なところ期待よりも遥かに楽しむことが出来ました。
足繁く通うというお店ではありませんが、ファーストフード的に江戸前鮨を頂ける、
高級店と街場店の中間にある良店のように思います。
店名:壽司清(すしせい)
シャリの特長:オーソドックスな味わいだが、酢をやや立たせている。
予算の目安:3,000円〜
最寄り駅:浅草駅から300m
TEL: 03-3841-1604
住所: 東京都台東区浅草1-9-8
営業時間:12:00~15:00、17:00~22:00 ※休日11:00~21:00
定休日:月曜
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