※以下の情報は2015年7月に訪問した際の内容となります
旬ものの穴子を求めて!
こちらは四谷三丁目は荒木町にあり、古典的な江戸の調理法で穴子の魅力を感じさせてくれるお店です。
使用する穴子は主に東京湾の江戸前もの。
コースは6,500円からありますが、8,500円から付く【穴子の小鍋】こそ頂くべき逸品です。
是非ともそちらのコースをご予約ください!
穴子だけで組み立てられた珍しいコースに舌鼓を打たれることでしょう。
お店の雰囲気がざっくばらんな点と、お酒も含めて少々お高いところがネックですが、明確な個性を有する名店だと思います。
(当日、なんとカメラを忘れてしまったので、ケータイ写真で恐縮です)
先付
姫サザエ、鴨ロース、小鯛の笹漬け、穴子の肝煮。
穴子の肝煮には僅かにレモンを使用しているのでしょうか。
クセの消し方が良く、旨い苦味を楽しめます。
単体で考えると幸鮓の肝の軍艦の方が印象深いですが、全体としてみると期待が高まる先付です。
穴子の薄造り
あたかも河豚の薄造りのような切り付け。
厚めでプリプリした身を噛みしめると旨味が滲み出す。
湯引きした皮はコリコリと面白い食感。
産地は金沢八景との事でした。
穴子の小鍋
前述の通り、これは素晴らしい逸品です。
穴子のアラを18時間も煮た出汁は圧倒的な存在感。
砂糖や味醂などを使用せず、純粋に穴子から抽出した甘みがもの凄く、強い旨味とゼラチン質を満喫出来ます。
穴子以外には醤油で味を調整し、最後に牛蒡と葱を加えて香りを増やす。
少量頂けるご飯も嬉しい。
そして、卓上にある山椒のクオリティが高く、抜かり無し。
余談となりますが、芳醇な香りと痺れに欠ける山椒ならば、置かない方が良いと思いますので。
鰻屋でも同様ですね。
穴子の白焼
皮をパリッと焼き、身は瑞々しく仕上げる、関西の技法・地焼き。
肉厚で香り高く、満足度の高い白焼でした。
そして、最後の一切れ、二切れくらいのタイミングで【小鍋】が煮詰まり、煮ツメとなるのですが、それを付けて「タレ味」で頂けるところが面白いです。
旨味が凝縮されたこってりな煮ツメに食欲が増進されます。
穴子の揚げもの
万願寺に穴子のつくねを詰めた天麩羅と、穴子の竜田揚げ。
実にカリッカリな衣ですが、つくねはジューシーで万願寺の風味と絶妙に合います。
竜田揚げは肉厚な身をじっくりと上げており、下味は強め。
野菜はオクラとカボチャ。
穴子丼
広島の穴子丼が好きな自分にとって、非常に嬉しい〆でした。
超肉厚の穴子が惜しげも無く使われており、焼き加減は良く、上品な炭の香りが心地良いです。
タレもさっぱり味で好ましい。
また、焼き茄子の椀も上品かつ淡麗な出汁で、印象に残りました。
椀
水菓子
穴子が好きな方は、一食の価値が十分にあるお店だと思います。
やはり旬の時期に、個性的な調理を提供されるお店で頂く旬魚は格別ですね。
店名:ます味(ますみ)
食べるべき逸品:穴子の小鍋!
予算の目安:8,500円〜
最寄駅:曙橋駅から200m、四谷三丁目駅から500m
TEL:03-3356-5938
住所:東京都新宿区荒木町11-2 北斗四谷ビルB1F
営業時間:月~土17:00~22:30、火~土12:00~13:30 ※完全予約制です
定休日:日曜、祝日
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こちら、訪問された時季はいつ頃でしょうか?
ogijunさま
コメントありがとうございます。
訪問は昨年で、穴子の旬の時期にアップしようと取っておいたのですが…
もしかして、閉店されてますか?
そうなんです。本年1月を持って閉店となりました。私はいつか訪問しようと思っていましたが果たせませんでした。
ogijunさま
貴重な情報を頂きまして、ありがとうございます。
このような名店が閉じてしまうとは、残念で堪りません。
お店の情報に閉店と表記させて頂きます。
お知らせ頂き、心より御礼申し上げます。