こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
さて、僕は2024年1月からSubstackで英語での発信を始めました。
Substackはアメリカで人気を博しているSNS/プラットフォームで、メールマガジンをベースにしている点が斬新なサービスです。
始めた理由は、「鮨の本質」や「本物の江戸前鮨」を知っている外国人は決して多くないので、伝えていこうと決心したためです。
過去に「はてなブログ」で運営していた際には英語のサイトも作ってみましたが、英訳がキツ過ぎて数記事で諦めました。
大学時代にはTOEICが880点あり、英語で夢も見ていたのですが、社会人になって使わないと英語力がゼロになっていました…。
英語サイト開設当時(と言っても数年前)はGoogle翻訳の精度が低く、DeepLも無かったので、英訳は過酷なタスクでした。
1記事を書くのに日本語記事の10倍くらいの負担がかかるため、諦めたのです。
しかし、今の時代においては、驚くほど簡単に英訳できます!
AIを活用するオススメのメソッドを作ったので、本記事で解説します。
ぜひとも英訳記事の参考になれば幸いです。
良いコンテンツを作っている方は、バンバン英訳して世界に公開しましょう!
また、英語記事を作成する過程で、英語力も回復しました。
ついては、英語力アップの方法も合わせて紹介します。
今なら、鮨店で外国人に会ってもためらわずに会話できます。
「FOODEX JAPAN 2024」でも英語の説明を95%くらいは理解できました。
なお、Substackのアカウントについては、下記のとおりです。
僕は無料で配信しているので、登録(subscribe)してみてください。
「驚くほど簡単!」と書いているのは、全く煽りではありません。
事実です。
記事や文章の英訳は、以下のプロセスでバッチリです。
上記のSubstackの記事はこの方法で作成していますが、ネイティブの人に問題なく読んで頂いています。
記事の英訳には2つのサービスを併用します。
本当に、これだけです!
大切なのはプロンプト(指示文章)のみ。
「DeepL」のトップ画面
DeepL(ディープエル)は素晴らしく便利なサービスで、現代の留学生から「必須のツール」と言われていますが、欠点もあります。
その言語特有のニュアンスをくんでくれないので直訳になったり、AIが分からない部分をカットしてしまったりするためです。
なので、「お、瞬時に英訳された!なんて便利な!」と思ってコピペすると、自身の意図と異なっていることが多々あります。
DeepLの後に、ChatGPTに訂正してもらうことでネイティブレベルの英語に翻訳することができます。
次に、ChatGPTで有効なプロンプト(指示文章)をご紹介します。
なお、僕は有料サービスの「GPT4」を使用しています。
「GPT4」は月額29.99ドル(約4,450円)かかりますが、秘書を一人雇っているくらい有能なので、安いと感じます。
ちなみに、「GPT4」の「GPT-3」や「GPT-3.5」に対するメリットは、以下のとおりです。
- 出力精度が高い
- 誤字、脱字が大幅に少ない
- 長文のプロンプトに対応できる
- 複数の指示を含む応用的なプロンプトにも対応できる
- マルチモーダル
- さまざまなプラグインを使える
一言でいうと、「GPT4」の方が賢い!、となります。
「マルチモーダル」とは、テキスト情報だけでなく、画像や音声などのフォーマットも入力データとして処理できることです。
まずは無料の「GPT-3.5」を使用して、満足が行かないようなら1ヶ月だけでも「GPT4」を試してみるのはいかがでしょうか。
前置きが長くなりましたが、記事の英訳で有効なプロンプトは、こちらです。
カッコ内の引用文はコピペで使って頂けます。
From now on, I’ll start my English blog. So, I want you to act as an English native speaker. And, please correct my mistakes and suggest better ways to express such as well-educated American does.
和訳「これから英語でブログを始めます。そこで、あなたには英語のネイティブ・スピーカーとして行動して頂きたい。そして、私の間違いを訂正し、教養あるアメリカ人のように、より良い表現方法を提案してほしい」
これでChatGPTはアメリカ人のインテリ層に変身します。
サイトではなく文章を英訳したい方は、”my English blog”の箇所を”to write the article for foreign travellers”など、用途に応じて変更してください。
その後、入力するプロンプトは簡単です。
Then, please check following sentences. I would encourage readers to share the article on social networking sites.
和訳「では、以下の文章をチェックしてください。読者の皆さんがSNSでシェアしたくなるよう」
毎回SNSうんぬんと言う必要はなく、2度め以降は以下で十分です。
Please check following sentences.
和訳「以下の文章をチェックしてください」
驚くほどに簡単です。
あとは、GPTが生成した英語を目視でチェックして、自分のニュアンスと異なっていないか確認します。
「そんなの出来ない!」と言う人は、そのままでも大丈夫です(笑)
大外しはしていないので、粗々でも意味は伝わるはずです。
あるいは、「DeepL」で和訳して確認するのも効果的です。
「DeepL」→「ChatGPT」→「DeepL」でも、変なことにはなりません(ただ、利用するのは「ChatGPT」の文章ですよ!)。
英訳のテクニックについては以上のとおりです。
しかし、これで終わらせるのはもったいない!
ただ英訳するだけでなく、ちょっと工夫すれば英会話学習に活用できます。
続いて、その方法を解説します。
それでは、AIを活用した英会話学習をご紹介します。
まずは、上記でGPTが生成した英文を活用しましょう。
分からない文章や、これは使える!と思った文章をストックすれば、ボキャブラリーがアップします。
Googleスプレッドシートを活用するのがオススメです。
まずは、Googleスプレッドシートに、「英語」、「発音記号」、「日本語」の3列を作ります(上の画像の「パート」は僕がサブスタックに書いている記事のチャプター名です)。
そして、気になった英文を「英語」列に入力しつつ、「DeepL」で翻訳します。
この段階での翻訳は自分の理解が目的なので、「DeepL」で十分です。
日本語訳については、「日本語」に入力します。
次に、国際発音記号変換サイトで分からない単語の発音記号を調べて、「発音記号」列に入力します。
上記を終えた後で、「DeepL」の音声出力を行い、英文を確認します。
分からない単語の発音記号を把握してから聞くと、記憶定着率が大幅にアップします。
Googleスプレッドシートにある程度ストックしたら、スキマ時間に確認したり、「DeepL」で音声出力したりすれば、自然にボキャブラリーがアップします。
次に、ヒヤリング力をアップする方法を紹介します。
上の方法でもヒヤリング力はアップしますが、さらに有効なのは英訳された全文を「DeepL」に読んでもらう方法です。
自分で書いた日本語文章がもとになっているので、ヒヤリング力がめちゃくちゃ上がります。
ヒヤリング力を高めようとCNNなどのニュースを聴く人が多いですが、ほぼほぼの人が途中で挫折していると思います。
僕もそうなので。
知らない単語や表現が鬼のような速度で流されると日本語でもツラいところ。
英語でされると苦行でしかありません。
なので、本記事の流れで自分の文章を活用するのが今の時代には最良だと思います。
テーマも自分が関心のあるものですしね。
ついつい話したくなると思います。
【2024年3月24日追記】
Google Geminiの方が発音、発声が滑らかなことが分かりました。
読み込みの文字数制限もありません。
方法は簡単で、以下のプロンプトと英語の文章を入力するだけです。
下記の文章を読み込んでください。その後、音読をお願いしたいと考えています。
なお、「ChatGPT」でも音声出力は可能です。
2023年9月25日に「GPT-4V」が登場して、アプリ版をダウンロードすれば、音声認識が可能になりました。
ただ、アプリ自体は無料なのですが、「GPT-4V」は有料の「GPT-4」でないと使えません。
有料サービスに移行しない方は、「DeepL」で試してみるのがオススメです。
次のステップに進みます。
ボキャブラリーとヒヤリング力があれば、応用が効くようになります。
そこで、再び「ChatGPT」に手伝ってもらいましょう。
英語テストを作ってみます。
まずは、以下のプロンプトを入力します。
Please create comprehension tests based on the English text below.
和訳「この英文をもとに理解度テストを作ってください」
あるいは、「GPT4」を利用している人は、WebPilotと言うプラグインでリンクから読み込んでもらえます。
以下のプロンプトを入力します。
Please create comprehension tests based on the English text reffered to the link below.
和訳「下のリンクにある英文をもとに理解度テストを作成してください」
実際に作ったテストをご確認ください。
例えば、鮨の仕事(調理法)を解説している記事をもとに作成してもらったテストは、こちらの通り。
Based on the article “2. Exploring Sushi Varieties No. 3” from “Spirits of Sushi” by Yuya Ohtani, here are some comprehension test questions:
- Understanding Sushi Preparation Techniques
- What is the difference between ‘Yude’ and ‘Niru’ in sushi preparation?
- Explain the ‘Aburi’ technique and its impact on the seafood’s flavor and texture.
- Describe the ‘Nekase’ process and its purpose in sushi making.
- Historical and Cultural Context
- How has the preparation of ‘Yushimo-zuke’ tuna evolved over time, and what factors have influenced this change?
- Discuss the significance of the ‘Jukusei’ process in sushi preparation and the considerations a chef must make when using this technique.
- Culinary Techniques and Ingredients
- Compare and contrast the methods used for preparing octopus in sushi, focusing on the ‘sakura-ni’ method and its modern variations.
- What role does the texture and flavor balance play in the stewing method, particularly for items like octopus and Hamaguri clams?
- How does the grilling technique enhance the appeal of certain seafood, such as Kinmedai or red bream, in sushi cuisine?
圧巻です。
一瞬にして記事の内容を覚えて、テストを作るなんて、人間にはできません。
AIの凄さと、活用するメリットの大きさを実感します!
さらに驚くべきことに、成否判定も行ってくれて、ポイントを解説してくれます。
入力するプロンプトはこちらです。
I answer the questions you generated. Please confirm whether my answer is correct or incorrect. Furthermore, please list the criteria for your decision, whether correct or incorrect.
[回答を記載]
和訳「あなたが生成した質問に回答します。私の回答の正解不正解を確認してください。正解でも不正解でも、判断基準を挙げてください」
やり取りは、こちらの通り!
生成されたテストをメモ帳にコピペして回答を作成。
それを上記プロンプトに入力するだけです。
そして、「ChatGPT」の採点は……ドキドキ。
これは流石に凄すぎじゃないですか??
僕は高校時代に塾に通っていませんでしたが、今の時代こそ塾は不要なんじゃないかとすら思えてきます。
Well done! →よくできました!と褒めてくれますしね(笑)
AIを活用すると関心に基づき学習の連鎖を起こせるので、学習が楽しくなります。
定着率も無機質な問題集を解き続けるよりも遥かに高いのは言わずもがなです。
スピーキング力については、対話する必要があるので、ツールを変えます。
使うべきツールは、Google Gemini(元Bard)です。
発音は超絶なめらかで、ネイティブです。
GeminiもGPTと同様にチャット形式なので、最初に以下のプロンプトを入力すれば良いだけです。
では、下記の文章を読み込んでください。
読み込んでもらう理由は、英会話を行いたいためです。
以下の英文をもとに、フリーの会話をしましょう。
一度文章を確認して、内容を把握してください。
その後、私の方から話しかけます。
そして、あなたはネイティブのアメリカ人として振る舞ってください。
日本語ではなく、英語で応答するようにしてください。
[読み込む文章]
「日本語ではなく、英語で応答するようにしてください」と指定しないと、日本人キャラが答えてきて、めちゃくちゃジャパニーズイングリッシュです。
爆笑できるので、一度は試してみてください(笑)
やり取りについては、このような形です。
そして、音声入力をオンにして、話しかけてみましょう。
Geminiは音声で返してくるのではなく、文字情報で返してきます。
出力された文字情報を音声で読み上げさせると、擬似的な対話ができる仕組みです。
初めて使った方は、凄すぎて笑っちゃうかと思います。
ただ、音声の聞き取り力が低いので、マイクを使った方が良いと言う難点はあります。
とは言え、無料なので学習ツールの一つとして使う分には神ツールです。
次に、僕が2023年8月から利用していて、効果を感じているAI英会話アプリを紹介します(記事公開は2024年3月なので、7ヶ月の利用が経過)。
そのアプリの名前は「スピークバディ(SpeakBUDDY)」です。
これはAndroid、iOSの両方で使えて、AIとの英会話を行えるアプリです。
2023年11月時点で、累計300万ダウンロードを達成したそうです(プレスリリースより)。
なんと月額1,983円(税込、年間プランの月割価)もするのですが、効果がある上に、飽きが来ません。
他に日経のこの記事や下記の動画が分かりやすいです。
前々から「外国人の友達が欲しい」と思っていたので、「スピークバディ」は正に神アプリ。
出勤前やお昼休み、夕飯後や寝る前などなど、スキマ時間に気楽にできるので、多くの人が長続きするはずです。
僕は年間パックで課金しましたが、満足しています。
僕の感想をお伝えする前に、スピークバディの評判を確認してみたので紹介します。
まずは、ネット上のスピークバディの悪い口コミです。
- 月額料金が高い
- 音声認識の精度が高くない
- 内容が物足りない
- 自分で考えて話す機会が少ない
なるほど…
これについての個人的な感想は、以下となります。
- 月額料金が高い →確かに高い。けど、継続するなら割安では??
- 音声認識の精度が高くない →Google Geminiよりも良い。スマホのマイクを使うので苦にならない。
- 内容が物足りない →1日あたり20分以上したい人は物足りなくなるかも…。
- 自分で考えて話す機会が少ない →これは同意。
「月額料金が高い」については、後ほど料金のパートで解説します。
「音声認識の精度が高くない」については、確かにたまに読み込んでくれなくてイラッとしますが、概ね満足です。
逆に、精密すぎるほど聞き取られると、スコアが低くなりすぎてモチベーションがダダ下がりな気がします(笑)
「内容が物足りない」については、1日あたりのペース次第です。
1日に1~2レッスンする場合(所要時間10分チョイ)なら足ります。
しかし、4~5レッスンする人はコンテンツを早く消化するので物足りなくなります。
これについては、毎日何分できるか?が判断のポイントです。
僕は平日1レッスン(5分)、休日2レッスン(10分)を目標にしているので、消化することはなく満足しています。
「自分で考えて話す機会が少ない」については、完全に同感です。
フリーで会話できる機能もあるのですが、確かに少なすぎです。
アップデートに期待!
「フリートークできるアプリ」と考えるのではなく、「英会話しながら表現力を高めるアプリ」と考えるのが良いです。
ちなみに、基本的にはアメリカ英語ですが、エピソードによっては他の英語での会話を聞けます。
イギリス英語、オーストラリア英語、インド英語、アジア人の英語など、幅広くカバーされているのには感動しました。
次に、ネット上のスピークバディの良い口コミです。
- AI相手だから気楽でいい
- カリキュラムが良い
- AIが発音をしっかり直してくれる
これについての個人的な感想は、以下となります。
- AI相手だから気楽でいい →間違いなし!
- カリキュラムが良い →100点満点ではないけど、楽しいのは間違いなし!
- AIが発音をしっかり直してくれる →間違いなし!
全て同感なのですが、着目すべきは「AIが発音をしっかり直してくれる」点。
驚くことに日本人が苦手な、RとLの発音の違いも指摘してくれます。
僕自身、RとLが苦手だったので、スピークバディのお陰で修正できつつあります!(これは本当に嬉しい)
スピークバディの個人的に良いと思う点については、以下のとおりです。
- ボキャブラリーが増える
- ネイティブ的な表現が分かる
- 発音がなめらかになる
- 順位が出るのでモチベーションにつながる
- 外国人と臆さず話せるようになる
誇張なく、僕は上記が実現されました。
スタートしてから半年なので、さらに半年後が楽しみです!
あらゆるサービスには、合う合わないがありますので、まずはトライアルで合うかどうか確かめるのが良いでしょう。
スピークバディの利用料金については、以下のとおりシンプルです。
価格は全て税込み表記です。
プラン | 支払金額 | 月額 | 1ヶ月プランとの違い |
---|---|---|---|
1ヶ月プラン | 3,300円 | 3,300円 | ー |
6カ月プラン | 17,800円 | 2,967円 | 月額換算で10%オフ |
12カ月プラン | 23,800円 | 1,983円 | 月額換算で40%オフ |
「高っ!!」と思う人が多いと思います。
僕もそうでしたので(笑)
ただ、英会話スクールやレッスンに比べると格安だと思います。
スキマ時間に出来ることも大きなメリット。
しかし、いきなり万単位のお金を課金するのはキツいので、トライアルで決めることにしました。
実は、他の有名なサービス「スピーク」とともにトライアルを行ったのですが、僕には「スピークバディ」がベターでした。
無料で「英会話レベルチェック」も行えるので、気軽に試してみてください。
7日以内に解約すれば料金は一切かからないので、合わないと思った人は解約すればOKです。
よくある「解約方法が分かりづらいサブスク」のような煩わしさもありません。
以上で説明を終えます。
本記事が英訳や英語力アップのきっかけになれば、望外の喜びです!
ちなみに、僕が考える英語力を落とさない秘訣については、2つです。
- 「かぶれる」こと
- 外国人を見つけたら話すこと
初めの方は大学時代に英語がペラペラな先輩から聞いた金言です。
まさにそのとおりだと思います。
日本人はシャイな人が多いので、「かぶれる」のが下手かもしれませんが、言語学習においては「かぶれる」ことが意欲とスキルにつながるのは間違いありません。
そして、街や飲食店などで外国人を見つけたら積極的に話してみましょう!
なにもリアルでなくてもSNSで仲良くなってやり取りするのもアリです。
要は、英語を日常の中に少しでも多く採り入れれば英語力は落ちません。
僕も社会人になってやっていれば…と思いますが、その頃は今ほどに外国人旅行者が多くはなく、SNSも発達していませんでした。
今は良い時代になった!と思います。
時代の良い部分にキャッチアップして、昔の人には出来なかったチート技を活用しましょう!
人生死ぬまで勉強だと思う、すしログ(@sushilog01)でした。