こちらは八坂神社の真ん前にある、鯖寿司の有名店です。
店名から推察される通り創業1781年の老舗・いづうの系譜にあるお店で、こちらも100年以上の歴史を持つそうです。
ある日の夕方に伺ったところ、酢飯が切れたため品切との事…
お店の外にも清々しい酢飯の香りが漂っておりましたので、脳裏に完全にイメージが出来おりました。
無念すぎるので、翌日の早めの時間に伺い、持ち帰りで頂きました。
【鯖寿司】だけでは勿体なので、もう一つの名物【上箱寿司】と共に。
【鯖寿司】2,160円
竹皮に包まれており、ずっしりしているので、期待が高まりましたが、開封すると切り付けの酷さに唖然。
サイズが余りにも不均一で、野球ボール大のものもあります。
特に混んでいるわけではなかったので、手を抜いているか、お客を舐めているか、技術が低いかの何れか。
安い商品ではないので、こういったところにも心意気を示すべきでしょう。
サイズの違いで当然味わいも変わってきますし。
…気を取り直して、味の方で判断する事にします。
こちらの鯖はしっとり〆られており、脂の乗りも良く、旨い。
ただ、酢飯は柔らかめのお握りのようで酢も強く、鯖との調和に欠けます。
そして、昆布が糸を引くほどねっちょりしており、食感を大いに損ねております。
また、竹皮の香りも強すぎる。
正直なところ、いづうと比べて、月と鼈…。
随分と野暮ッたい印象です。
【上箱寿司】1,728円
再度気を取り直して頂きます。
しかし、穴子のオボロは面白いものの、全体的に稚拙。
鯛は皮に入れた包丁が雑すぎて、舌に障る。
トリ貝は包丁を入れずに〆ており、硬く酸っぱい。
また、関西寿司の味の重要な構成要素である炊いた椎茸は、
余りにもランダムに配置されており、規則性が無く、職人の意図を感じない。
味にムラが生じてしまっている。
全体的にシビアな記事となってしまいましたが、誤魔化す事の出来ない本音です。
あまりにも立地が良く、客足が絶えないためでしょうか。
価格に対して満足度が極めて低い結果となり、残念です。
店名:いづ重(いづじゅう)
酢飯の特徴:柔らかさがネック。
予算の目安:2,000円~
最寄駅:祇園四条駅から480m
TEL:075-561-0019
住所:京都府京都市東山区祇園町北側292-1
営業時間:10:30~19:00
定休日:水曜
※閉店前に品切れの可能性があるため注意
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