すしログ No. 120 いづ重@祇園(京都府)

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こちらは八坂神社の真ん前にある、鯖寿司の有名店です。

店名から推察される通り創業1781年の老舗・いづうの系譜にあるお店で、こちらも100年以上の歴史を持つそうです。

 

ある日の夕方に伺ったところ、酢飯が切れたため品切との事…

お店の外にも清々しい酢飯の香りが漂っておりましたので、脳裏に完全にイメージが出来おりました。

無念すぎるので、翌日の早めの時間に伺い、持ち帰りで頂きました。

【鯖寿司】だけでは勿体なので、もう一つの名物【上箱寿司】と共に。

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【鯖寿司】2,160円

竹皮に包まれており、ずっしりしているので、期待が高まりましたが、開封すると切り付けの酷さに唖然。

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サイズが余りにも不均一で、野球ボール大のものもあります。

特に混んでいるわけではなかったので、手を抜いているか、お客を舐めているか、技術が低いかの何れか。

安い商品ではないので、こういったところにも心意気を示すべきでしょう。

サイズの違いで当然味わいも変わってきますし。

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…気を取り直して、味の方で判断する事にします。

こちらの鯖はしっとり〆られており、脂の乗りも良く、旨い。

ただ、酢飯は柔らかめのお握りのようで酢も強く、鯖との調和に欠けます。

そして、昆布が糸を引くほどねっちょりしており、食感を大いに損ねております。

また、竹皮の香りも強すぎる。

正直なところ、いづうと比べて、月と鼈…。

随分と野暮ッたい印象です。 

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【上箱寿司】1,728円

再度気を取り直して頂きます。

しかし、穴子のオボロは面白いものの、全体的に稚拙。

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鯛は皮に入れた包丁が雑すぎて、舌に障る。

トリ貝は包丁を入れずに〆ており、硬く酸っぱい。 

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また、関西寿司の味の重要な構成要素である炊いた椎茸は、

余りにもランダムに配置されており、規則性が無く、職人の意図を感じない。

味にムラが生じてしまっている。

 

全体的にシビアな記事となってしまいましたが、誤魔化す事の出来ない本音です。

あまりにも立地が良く、客足が絶えないためでしょうか。

価格に対して満足度が極めて低い結果となり、残念です。

 

店名:いづ重(いづじゅう)

酢飯の特徴:柔らかさがネック。

予算の目安:2,000円~

最寄駅:祇園四条駅から480m

TEL:075-561-0019

住所:京都府京都市東山区祇園町北側292-1

営業時間:10:30~19:00

定休日:水曜

※閉店前に品切れの可能性があるため注意

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