こちらは既に4回ほど伺っておりますが、毎回、予想の上を行く料理を楽しませて頂いております。
すしブログながらに恐縮ですが、「料理」というところがポイント。
ご主人の小宮さんは京都の日本料理店で修行されたため、鮨店と言うよりも日本料理に比重を置いたお店だと感じます。
ただ、鮨も工夫されており、最近シャリを改良され魅力を増したので、このたび改めて書こうと思い立った次第です。
こちらの料理の品数は極めて多く、季節、時期によって異なるため、個別に言及するのは控えておきます。
しかし、一例として挙げると、こちらで定点的に出てくる【余市の鮟肝】、その場で捌かれる天然モノの【スッポン】や【鰻】、【虎河豚】は白眉です。
鮟肝
季節ごとに旨味が変化し、変化を見届けられるのが面白い。
堂に入った火入れ、味付けです。
スッポン
スッポンは毎回違う調理で頂いております。
四万十川産の椀
四万十川産の内臓のソテー
天降川産の唐揚げ
鰻
皮をパリっと、身を香ばしく関西風に焼き上げており、下手な鰻店を軽く凌ぐ旨さです。
何よりも天然モノなので、脂のキレと香りの強さが違います。
岡山児島産
滋賀琵琶湖産
島根宍道湖産
虎河豚
インパクトある白子。
火を入れると甘美な味わいです。
上記、人によっては若干ショッキングな食材が含まれておりますが(笑)、出てくる料理は本当に多く、次の皿を待つ喜びがあります。
3月だとこのような感じです(一例です)。
琵琶湖産ホンモロコ
福岡合馬産の焼き筍
和歌山勝浦産鰹の藁焼き
そして、こちらは果物や野菜も美味しいところが魅力です。
タダオゴールド
さくらももいちご
初恋物語
日向南瓜
そして、直近(5月末)に頂いた握りです。
星鰈
明石産。
鰹
勝浦産。きっちり藁で炙られております。
勘八
大原産。
喉黒(アカムツ)
竹岡産。
赤烏賊
伊豆諸島・式根島産。
メジマグロ中トロ
岩手宮古産。
小鰭
能登産。
ネギトロ太巻き
玉子
こちらの玉子は車海老を使用されております。
正直なところ、こちらは鮨がメインのお店だとは個人的には思っておりません。
当初は料理だけ頂ければ良いな…などと、不遜なことを思っておりました(本当に申し訳ありません)。
しかし、最近はこちらの料理を頂き、一連の流れで握りを頂くのが楽しみになってきました。
シャリが変わった(温度、硬さ、サイズにおいて)というのもありますが、料理と合う握りになりつつあるように感じます。
高級食材を破格で頂ける、都内でも稀有なお店であることは間違いありません。
小宮さんの仕入れ力と、食材ならびに調味料に対するこだわり(情熱)は卓越しております。
鮓を意味する「おすもじ」という室町時代に生まれた古い京言葉を店名に冠するだけあり、
唯一無二の世界観を持ったお店だと思います。
→その後再訪して、握りへのイメージが相当変わっています!
店名:おすもじ処 うを徳
シャリの特徴:改良を重ねておられ、赤酢をやや強めに使用し、硬さのあるシャリ。
予算の目安:15,000円~20,000円
最寄駅:東向島駅から170m
TEL:03-3613-1793
住所:東京都墨田区東向島4-24-26
営業時間:17:30~22:00
定休日:月曜
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