こちらは向島で1872年(明治2年)に創業された、老舗の和菓子屋さんです。
看板メニューは店名通り【草餅】、すなわちヨモギ餅です。
丁寧に手で作られており、売り切れ次第終了なので、夕方にちょっと心配しつつ訪問しましたが、無事に入手出来ました。
なお、昔は界隈のヨモギを用いて作り、隅田川の船着場で販売していたそうですが、現在は、青森、房州、伊豆などのヨモギを用い、年間を通して販売されています。
製法は創業から変わらず、生のヨモギを茹でて、すり潰した後に上新粉に練り込んでいるそう。
こちらの草餅は二種類あり、【あんいり】と【あんなし】があります。
どちらでも145円で、無しの方は2個以上買うと、黄粉と蜜が付いてきます。
賞味期限は当日中なので大量に購入したり、おもたせにはし辛いものの、頂いてみると素朴さの中に印象深い味わいがあり、季節を食べる喜びがあります。
餡入り
餅は芳醇なヨモギの香りに満ちており、青臭い嫌味は皆無。
餡は柔らかく滑らかで、しっかりした風味と食感を持つ餅とのコントラストが良いです。
餡無し
先ずは黄粉と蜜を付けずに頂いてみたところ、餅の個性をダイレクトに感じ、こちらの草餅の完成度を再認識します。
餅の味わい、ヨモギの風味がハッキリと楽しめます。
そして、黄粉と蜜を付けると味が大きく変わるので、これはまた延々と食べてしまいそうになります。
餡の有無でかなり違った楽しみが出来るので、是非とも両方購入される事をオススメします。
看板に偽り無く、自慢に値する味わいだと思います。
なお、【草餅】以外にもどら焼きなどを販売されておりますが、ほとんど常連さんしか知らないと言う【草大福】もあるそうです。
数が限られておりレアなようですが、いつか頂いてみたいものです。
ちなみに、初夏の草餅が最も香りが強く、色合いが濃いようです。
また、都内、千葉県の百貨店などで、曜日限定の販売を行っているようです。
お店にアクセスし辛い方は、こちらを狙ってみては如何でしょうか?
店名:志”満ん草餅(じまんくさもち)
予算の目安:1個145円
最寄駅:曳舟駅から850m、東向島駅から800m
TEL:03-3611-6831
住所:東京都墨田区堤通1-5-9
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜
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