こちらは1826年(文政9年)創業の老舗和菓子店です。
どら焼き自体は1914年(大正3年)創業である上野のうさぎやさんが商品化したとされておりますので、こちらのどら焼きは恐らくうさぎやさんの直後に生まれ、お店きってのヒット商品になったのだろうと思います。
今や定番の【粒餡】と【栗】の他に、10数種類ものオリジナル餡を用いて、どら焼きの専門店化しております。
どら焼きの名前は「太平焼」。
「天下泰平」の意味が込められているようです。
特徴としては、添加物を使わず、玉子と牛乳とハチミツだけで作っているところ。
個性派系の餡はずんだ、くるみ、カボチャなどオーソドックスなものに加えて、紫蘇、柚子、桃、メロンなどチャレンジングなものもあります。
ただ、僕は他店との比較がミッションなので、【粒餡】と【栗】にしました。
…決してチャレンジングな餡にビビったわけではなく。
先ずは【粒餡】を頂いてみました。
こちらの生地は非常にみっちりしており、焼き目が香ばしいです。
そして、みっちり感だけでなくしっとりした食感もありますが、どうやら餡に接する片面を半焼きにしているためのようです。
周囲の焼き目は個性的で、ハチミツらしい色合いが縁にあり、皮の甘みもハチミツのそれです。
食感、味わい共に存在感の強い皮です。
そして、餡もまた、しっかりした甘みがあり、食感はみっちり。
ザ粒餡と言ったテイストです。
そして、次に【栗】を。
頂いてみて驚いたのが、上記の粒餡にもう一要素加わる事で、重々しくなるのでは?と思っていたのだけど、実際の味はバランスが良好。
栗のフレイバーがアクセントとなり、濃い味の餡と皮を纏める印象です。
お店の方でも【栗】を一番推しているようですが、確かに個性的で美味しかった。
そう言った意味では、変わり餡のどら焼きも他店には無い魅力があるのかもしれません。
しっかりした味のどら焼きを求める方にはフィットする味わいかと思います。
店名:蝶谷本店(ちょうやほんてん)
予算の目安:1個280円~
最寄駅:錦糸町駅から800m
TEL:03-3666-2625
住所:東京都墨田区太平1-18-22
営業時間:9:30~20:00
定休日:日曜
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