太宰府に行ったら、外せない銘菓・梅ヶ枝餅(うめがえもち)。
菅原道真(845年~903年)の時代にまで遡るとされる名物であり、太宰府天満宮の参道には、梅ヶ枝餅を供するお店が軒を連ねております。
梅ヶ枝餅の由来(小山田茶店さんのサイトより)
菅公が榎寺に謫居されていた際、安楽時の門前で老婆が餅を売っていた。公の境遇に同情して時折この店に迎え、また餅を持参しては公の無聊を慰めた。公が薨去された時、公の好物であったこの餅を梅の枝にさして霊柩に供えて送った。この故事にならい梅ヶ枝餅と称して売り出されたが、この餅に公の霊が通じたか梅ヶ枝餅を食うと病魔を防ぐに特効があるというので著名となった。
http://www.umegaemochi.net/
参道には本当に多数のお店があり、昔はどのお店も「元祖」を名乗っていたそうですが、現在は梅ヶ枝餅協同組合が文化保護のため、商標登録して一元的に管理しているようです。
そして、供するお店は全て組合に加盟しているとの事。
ここまで徹底する名物菓子は少ないので、驚きました。
今回、満開を迎える梅花を観つつ、梅ヶ枝餅を頂こうと、太宰府に赴きました。
多数のお店の中で、どちらで頂こうかと悩みつつ、全てのお店で食べたと言う友人にオススメを聞いたところ、こちらの小山田茶店さんを紹介された次第です。
小山田茶店さんは創業を江戸時代までに遡る太宰府の中でも老舗中の老舗のようです。
着目すべき点は、太宰府天満宮の御用達とされており、
天満宮神事の際はこちらの梅ヶ枝餅が献上されていると言うところ。
あまり表に情報は出ておりませんが、昔ながらの味わいを求めて訪問しました。
お店には茶店らしい座敷があり、抹茶セットを待つ間、梅花を眺めて待ちました。
梅ヶ枝餅
届いた瞬間に漂う、餅の香りが素晴らしい。
焼きたての餅ゆえの香りです。
頂いてみると、餅は柔らかく、とろーりと伸び、中から温かい餡が現れます。
餡はある程度甘みがある粒餡。
小豆は良質なものを使用しているようで風味が良く、柔らかな塩気を利かせているところがポイントです。
シンプルな御菓子ですが、バランスが良く、香りが強く印象に残りました。
店名:小山田茶店(おやまだちゃみせ)
予算の目安:1個、10個入り1,200円(消費税込)
最寄駅:太宰府駅から550m
TEL:092-922-4175
住所:福岡県太宰府市宰府4-8-17
営業時間:平日10:00~19:00、祝日10:00~18:00
定休日:月曜
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