【麩まんじゅう】と言えば、京都を始めとする関西が主流ですよね。
関西のオススメ店は記事の最後にご紹介しますが、野暮ッたさが無く、瑞々しくて爽やかな味わいにすっかり魅了されてしまいました。
東京にも向島に麩澤さんと言う有名なお店がありましたが、2019年にお店を閉じてしまいました。
そこで、東京で美味しいお店をリサーチして見つけた一軒が、こちら古埜木堂(このきどう)さん。
創業を1924年(大正13年)に遡るお店なので自分などが「見つけた」と書くのは甚だ僭越ですが、実直な老舗や名店が世間ではあまり知られていないと言うのは、非常に残念に思います。
知りたくもない情報はすぐに目に触れるくせに(笑)
古埜木堂(このきどう)さんは月島もんじゃストリートから脇に入った場所にあり、下町の老舗なのに休業日は日曜のみで、営業時間は9:30~19:00と言う非常に実直なお店です。
外観は昔ながらの街の和菓子屋さん。
なんか、安らぎますよね。
店内に入り、ケースに【麩まんじゅう】が無かったので伺ったところ、なんと現在は作っていないとの事でした。
原料である川海苔の価格高騰が理由との事で、作れば作るほど赤字になってしまうため、販売を中止しているそうです。
麩の専門店ならまだしも、その他作られている和菓子屋さんならば致し方なし。
残念ですが、いつの日か復活されることを願っています。
そこで、当初の目的は変わってしまいましたが、どのみち幾つか頂く予定でしたので、「昔から作っているもの」を伺いました。
すると、【どら焼き】、【袱紗】、【栗饅頭】が挙げられました。
中から【どら焼き】と【袱紗】を選び、一番人気と言う【あんず餅】も頂きました。
あんず餅
あんずと餡を包んだ求肥の御菓子。
とろっと柔らかな求肥に餡の甘みや杏の爽やかな酸味と香りが魅力的。
これは美味しい和菓子店だと実感。
袱紗
しっとり、ふんわりな生地はほろりとほどける。
餡が詰まっていそうな見た目ですが、意外と多くなく、上品な味です。
素朴なのに印象的。
これまた良い和菓子。
どら焼き
皮はみっしりと詰まっているが、ふんわりしていて、香ばしい。
餡は粒餡とこし餡のブレンド。
粒が硬めで食感があるところが特徴的。
粒はたっぷり入っていて、食感的、風味的にアクセントになる。
非常に実直な味わいで、隠れた「街の実力店」だと感じます。
誰しもが美味しいと思う和菓子ですが、和菓子が好きな人ほど、こちらの実力が分かるのではないかと思います。
普段遣いにピッタリな和菓子屋さんです。
古埜木堂さんのお店の情報
古埜木堂(食べログのリンク)店名:古埜木堂(このきどう)予算の目安:お菓子は大体1個190円最寄駅:月島駅から120mTEL:03-3531-1062住所:東京都中央区月島1-6-12営業時間:9:30~19:00定休日:日曜
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