こちらは1914年(大正3年)創業と言う老舗であり、現在の形状のどら焼き発祥のお店とされております。
歴史的には、平安時代末期に武蔵坊弁慶が傷の手当をしてくれた民衆に恩返しとして供したと言う伝説があります。
曰く、小麦粉を水で溶いた生地を熱した銅鑼で焼き、餡を挟んで供したと。
うさぎやさんにおける「発祥」とは、現代人が慣れ親しんだ「二枚の生地で餡を挟むどら焼き」を指す模様です。
ちなみに、赤坂の詠月さんでは、「一枚の生地で餡を挟むどら焼き」を焼きたてで供されております。
さて、こちらのどら焼き。
お店の地下に製造工場があるため、購入後すぐに頂くのが美味とされております。
お店のwebサイトにも「その場でひとつ、これが最高です」とあります。
なので、僕もお店の外にある席で、すぐに頂いてみました。
夜に持ち帰って頂いた時との最大の違いは、生地のしっとり感。
そして、軽いもっちり感も味わえます。
餡はサラッとしており、小豆の香りを強く感じさせます。
甘みはやや強めですが、現場で頂くと重たくはありません。
正直なところ、「感動モノ!」と言う程ではありませんでしたが、冷めた状態と明らかに異なる味わいなのが面白かったです。
もっと熱々の状態で頂いてみたいと思いました。
さて、その日の夜に頂いて比較です。
生地のしっとり感は無く、餡の甘みがどっしり来ます。
ただ、生地には気泡が多く入っているので歯切れが良いです。
お昼には余り意識をしませんでしたが、蜂蜜の香りや(焼きによる)香ばしさは低く、非常に上品な印象を与える皮です。
餡はお昼と同様にサラッとしており、これはこちらの特長。
結構しっかりな粒も入っており、食感にメリハリがあります。
「東京三大どら焼き」の中で王道を行く味わいのどら焼きであり、誰しもが頭に浮かべるどら焼きの味わいである点が、発祥とされるこちらの強みだと実感しました。
店名:うさぎや
予算の目安:1個205円
最寄駅:湯島駅から180m、上野広小路駅から250m
TEL:03-3831-6195
住所:東京都台東区上野1-10-10
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜
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