広島で絶大な人気を誇る、うえのさんの【あなごめし】。
広島市内の三越で販売されているお弁当も早い時間に売り切れる事が一般的です。
県外の方の人気も高く、広島を代表するお弁当と言えるでしょう。
うえのさんの【あなごめし】の概要
実は、「うえののあなごめし」は大変な歴史を誇り、なんと1901年(明治34年)に生み出されたそうです。
もともと宮島周辺の郷土料理として「穴子どんぶり」は存在していたそうですが、冷めても美味しいように工夫を施し、明治30年に開業したばかりの宮嶋駅にて駅弁として販売され、またたく間に好評を博したそうです。
今や「あなごめし」は宮島ひいては広島の名物となりましたが、こちらのうえのさんが果たした役割は大きいでしょう。
「何処でいつ食べても美味しい」と言うのが、今も昔も「うえののあなごめし」の魅力かと思います。
尚、上記の通り三越で品切れになってしまうと記載しましたが、それは宮島口のお店でも同じ。
海外の旅行者にも人気なので、休日やハイシーズンには行列が出来ます。
しかし、並ばずに頂く裏技が2つあり、1つはお弁当を予約する方法。
お店の方は予約出来ないのですが、取り置き予約には応じて頂けます。
そして、もう1つの方法が、2階にあるこちら他人吉を予約する方法。
こちらはうえのさん本体とは異なり、予約が可能なありがたいお店です。
なお、店名は初代の上野他人吉さんの名前を冠しているそうです。
予約が出来る事に加えて、こちらの魅力は月曜と木曜限定の御膳。
【穴子飯御膳】には、穴子飯に酢の物、白焼、赤出し、香り物、デザートが付いてくるので、気合を入れて予約して伺う楽しみがあります。
うえのさんの【あなごめし】の詳細
価格は【上穴子飯御膳】が2,808円で、【ミニ】2,484円、【特上】3,132円もあります。
【上穴子飯御膳】は、5年前は2,190円だったそうで驚きです。
尚、建物は昭和初期の建築を活かしておられるそう。
ガラスや襖に趣を感じさせます。
酢の物
味噌地の穴子を用いており、面白い工夫。
白焼き
むっちりした身から脂が滲む。
ただ、こちらは焼き置きなのが残念かな。
あなごめし
真骨頂は何と言っても穴子飯!
冷めても美味しいのがうえのさんの魅力だが、焼き立てで頂くと脂の旨味をよりダイレクトに味わえる。
ぷりっと弾けた後にむっちりした食感を楽しませ、その後ほろりとほどける食感で、地焼きでも柔らかく仕上げている。
炭火のフレイバーは強く付けられており、香ばしい。
穴子の野趣ある香りとピッタリ合う。
そして、こちらで忘れてはならないのがご飯の存在。
穴子のアラを用いて炊き込み、醤油味を付けたご飯で、硬めに炊き上げ上品にタレを絡めている。
穴子自体のタレについて、初手は上品に感じるが、食べ進めると満足感が高まる味付けとなっている。
卓上の山椒は香り良く、痺れも気持ち良い。
桃と青黄粉のアイス
残念な事に、宮島の穴子は不漁に陥り、後継者も限られている状況。
漁獲量が落ちているため、こちらは国産に加えて中国産と韓国産も使用されているようです。
国産穴子は「香り」が秀逸なので残念ではありますが、こちらは「仕事」に多大な魅力があるので、今後も頂く価値があるかと思います。
冷めても美味しい【あなごめし】は広島の宝です。
お持ち帰りで頂いても、こちらの仕事の魅力は体感できる筈です!
うえの(他人吉)さんのお店情報
他人吉(食べログのリンク)店名:他人吉(たにきち)予算の目安:【上穴子飯御膳】2,808円、【ミニ】2,484円、【特上】3,132円
最寄駅:JR宮島口から90m、広電宮島口から110m
TEL:0829-56-0006
住所:広島県廿日市市宮島口1-5-11 あなごめしうえの2F
営業時間:11:00~15:00、17:00~22:00
定休日:水曜、第2・3火曜(祝日の場合は翌日休み)
本記事のリンクには広告がふくまれています。