こちらは岐阜県は中津川で圧倒的な人気を誇る和菓子店です。
創業を元禄年間(1688~1704)まで遡り、創業当時はお酢のお店だったそう。
それ故に、「すや」と言う呼称が今に続く店名となったようです。
1802年には大田南畝(=蜀山人、四方赤良)の紀行文にも登場。
看板菓子は9月から販売開始となる、栗を用いたお菓子たち。
中でも【栗きんとん】は絶大な人気を誇り、地元の人も並んでも食べたい逸品としております。
僕も前々から頂きたかったのですが、栗の旬に中津川に行く機会を作れず、やっと今回念願の訪問が叶った次第です。
実は、当初は甘味処(カフェ)である榧(かや)にて【栗しるこ】も頂こうと車を走らせた次第です。
しかし、お店について見れば驚くほどの長蛇の列!
その後の予定もありましたので泣く泣く諦め、本店に向かいました。
何としてでも【栗きんとん】は現地で入手せねば、と(笑)
なにせ賞味期限が3日程のお菓子なので、作りたてである現地で頂く価値があると踏んでの訪問です。
ただ、本店にも行列が出来ており、一瞬悩みました。
が、回転は早そうだったので、意を決して並びます。
並んでいる人の一部が殺伐としておりましたが(笑)、そこまで待つこと無く入手出来ました。
今回は以下の3種類を頂きました(各2個ずつ入手し吟味)。
・栗きんとん(販売期間 : 9月~1月)
・栗こごり(通年)
・栗納豆(通年)
栗きんとん
栗の風味は濃密ながらに、口の中でさらりと溶ける。
風味は自然で栗そのもの。
甘みの付け方、風味の活かし方こそが栗きんとんの勘所であろうが、流石にこちらのものは絶妙。
生の栗に手をかける事で、素敵な変身を遂げている。
割と多めに入った栗の粒がアクセントになり、印象を強めるところが特徴。
栗こごり
寒天を用いているので、シャリシャリした食感が気持ち良い。
栗の香りが非常に優しく漂う。
栗納豆
栗の甘露煮に砂糖をまぶしているため、力強い栗の香り。
頂いた中ではこちらが最も風味が強い。
ガリッと弾けた後に、ぶわっと香る。
栗の風味、甘み、食感が全て異なるので、色々頂いて正解でした。
なお、栗のオフシーズンには蕎麦を用いたお菓子を作られているようです。
そちらも魅力的です。
店名:すや本店
予算の目安:栗のお菓子1個大体200〜250円
最寄駅:中津川駅から350m
TEL:0573-65-2078
住所:岐阜県中津川市新町2-40
営業時間:8:00~19:00 ※9月~12月は、8:00~20:00
定休日:水曜
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