こんにちは、人形町が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
こちらはコロナ不安が残る2021年4月にオープンしつつ、即座に予約困難店となった期待のお店です。
ご主人の磯田さんは「新ばし星野」で6年以上修業された方。
京味関係のお店は速攻で予約困難になるため、「最も東京らしい一門」だと感じています。
訪問した感想としては、訪問した方が「京味の系譜」とか「西さんの味」と言っていますが、僕はそのようには感じませんでした。
系譜的には「京味」西さんの孫弟子に当たるようですが、「新ばし星野」とも異なり、独自の方向性で御料理を作られています。
食べ歩き好きな人が「京味」の名を出したくなる気持ちは分かりますが、「磯田さんの味」として楽しむのが良いのではないでしょうか?
すしログ
「磯田」の立地と雰囲気
「磯田」さんは人形町のド真ん中にあり、入っているビルは「新ばし星野」出身の方のお店とは思えない外観です。
居酒屋の中にある高級店。
知らなければ入らないし、知っていても中々入れない予約困難店。
お店の中の内装も非常にカジュアルで、非日常感ではなく日常感のある雰囲気です。
押しの強いお店が苦手な人はすぐに好感を覚える内装だと思います(笑)
「磯田」の御料理の詳細
この度頂いた内容は下記の通りです。
12月のおまかせコースの詳細
- せこ蟹
- 唐墨
- 白味噌椀
- 穴子の白焼き
- クワイチップス
- 海老芋の唐揚げ
- 鰤の造り
- 鯛の造り
- 椀
- 金目鯛の鱗焼き
- ぐじの蕪蒸し
- 酢のもの
- お食事
コースの価格は27,000円~33,000円(税込)で、食材によって変動するそうです。
お酒を3合頂き、お会計は34,000円でした。
オープン初期から食材原価よりも技術でお金を取るスタイルなので、独立の意気込みを実感します。
頂いた日本酒
- 墨廼江、SoLiD 純米吟醸
- 一白水成、純米吟醸
- 澤屋まつもと、守破離 Ultra
せこ蟹
香住産。
調味料は王道中の王道である土佐酢のジュレ。
これはシンプルに誰もが好きな味!
土佐酢のジュレは、甘みと酸味が端正で、スッキリとした味わい。
唐墨
走りのボラ子を使用したソフトタイプの唐墨。
しっとり、さらりとした口当たり。
唐墨らしい濃厚な味を楽しませつつ、乾燥が浅いので、ねっちりとした食感。
よって、もち米との相性がバッチリだ。
椀
椀種は白子と湯葉で、白味噌仕立て。
味噌は山利の白味噌か。
出汁は控えめに、白子と白味噌の甘みと旨味を前面に出す。
まろやかな味の白味噌椀。
穴子の白焼き
対馬産。
白焼きに餡を掛けている。
餡はさらりと滑らかで、とろみが極弱い。
クワイチップス
美味しい酒肴。
海老芋の唐揚げ
富田林産。
非常に甘く炊いて唐揚げにしている。
サツマイモのように甘いが、香りと口当たりは海老芋。
鰤の造り
漬けの鰤に辛味大根を添えて。
鰤と大根の相性の良さを楽しませる。
鯛の造り
明石産。
脂がしっかり乗っていて、香りも強い。
魅力的な味の鯛だが、それゆえに醤油が香りの強いたまり醤油である点は不思議に感じた。
椀
椀種は松葉蟹。
吸い地は鰹の香りが立っていて、甘みがある。
金目鯛の鱗焼き
バッチリ乳化する。
鱗焼きは甘鯛が定番だが、金目鯛も中々。
ぐじの蕪蒸し
当日頂いた中で技を感じ、最も印象深い一皿。
食材の取り合わせの妙と調理技術の融合。
蕪の香りが実に清々しく、土を想起させる軽い苦味も魅力だ。
とろみは強めでどろっと濃密で、出汁はまろやか。
酢のもの
蟹のほぐし身、利休麩、京菊菜を用いた、淡い酸味の酢のもの。
胡麻を利かせた酢のものに利休麩の組み合わせは間違いない。
お食事
じゃこや香の物など、白米を彩る副菜が嬉しい。
削りたての鰹節も鉄板の美味しさ。
水菓子
「磯田」のお店情報と予約方法
「磯田」さんのWEB予約はOMAKASEのみで可能です。
店名:磯田(いそだ)
予算の目安:コースの価格は27,000円~33,000円(税込)で、食材によって変動
TEL:03-3527-3116
住所:東京都中央区日本橋人形町2-6-11 五十番ビル2F
最寄駅:人形町駅から60m
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜
※完全予約制です
人形町にお店が増えるのを喜ぶ、すしログ(@sushilog01)でした。
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