湯葉と生麩と言えば、やはり京都を始めとした関西が頭に浮かぶところです。
懐石料理や精進料理では無くてはならない食材で、僕も京都で頂き魅力を実感しました。
そして、同じく大好きになったのが【麩まんじゅう】です。
東京では【麩まんじゅう】を出す生麩専門店が非常に少ないので、リサーチして見つけたのが、こちらの築地・角山(かくやま)本店さんです。
創業は1924年(大正13年)まで遡り、築地の現在と同じ場所で開業されたそうです。
1924年と言えば関東大震災の翌年で、魚河岸が日本橋から築地に移転した年。
激動の時代を乗り越えて100年近く存続している東京の生麩専門店とは、聞いただけで訪問したくなりますね。
大正時代の東京において「生麩」と言えば、江戸時代から好まれてきた【つと麩】が主流でした。
しかし、時代の変遷とともに東京の料理店の多くが大阪や京都の料理店主体に移るに従い、【京生麩】や【湯葉】のニーズが高まったそうです。
東京における麩の歴史なんて普段意識しませんが、消費者の嗜好に伴い変化を受容されたと言うのは興味深いですね。
お店は築地らしく、早朝に始まり14時くらいに終わります。
今回は築地場外市場を見てから訪問予定だったので、念のため先に立ち寄り、お取り置きをお願いしました。
特に【麩まんじゅう】は人気商品のようで、訪問客の大半が購入するため、確実に入手したい場合にはお取り置きは必須かと感じます。
この度頂いたもの
- 精進まんじゅう
- 生麩(蕎麦の実)
- 麩まんじゅう
頂いた感想としては、期待以上に美味しく、京都気分を味わえる麩だと感じました。
【生麩】は焼いたり炊いたりするのが前提な仕様ですが、【精進まんじゅう】と【麩まんじゅう】は京都の人気店と比べて遜色の無い味わい。
京都が好きな人は、いますぐ築地に行くべきです!笑
精進まんじゅう
百合根、椎茸、銀杏を使用。
麩の香りと甘みに加えて、それぞれの素材の香り、甘み、旨味が活きている。
出汁を引き、醤油、酒、味醂で味付けして、九条ネギをたっぷりと使い、葛打ちすれば気分は京都!
生麩(蕎麦の実)
蕎麦の香りが実に良いし、甘みもアクセントに。
焼いて頂いたが、再仕込み醤油(京都の澤井醤油本店のものを使用)との相性が抜群だった。
刺身(生)でも頂いてみたが、焼いた方が遥かに美味しかった。
麩まんじゅう
麩は驚くほどに柔らかい。
硬めの麩まんじゅうしか食べたことが無い人に強くオススメする。
そして、餡も麩を決して邪魔しない口どけ。
しっとり、さらりと溶け、麩との一体感が高い。
甘みも程良く、麩の味を楽しませてくれる。
こちらは築地に用事がある度に立ち寄りたいと感じました!
角山本店さんのお店の情報
角山本店(食べログのリンク)店名:角山本店(かくやまほんてん)予算の目安:麩まんじゅう5個入750円、精進まんじゅう1個300円、生麩(蕎麦)530円最寄駅:築地駅から550mTEL:03-3541-8184住所:東京都中央区築地6-21-1営業時間:平日5:30~14:30、土曜5:30~14:00定休日:日曜、祝日
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