東京で和菓子の老舗が多い街、人形町。
町名の通り【人形焼】発祥の地となりますが、こちら壽堂(ことぶきどう)さんも人形町を代表するお店です。
創業は1884年(明治17年)。
お店の外観から歴史を感じさせます。
そして、店内に入ると東京では珍しい半座売り対面式販売。
お客の当方は立ったままですが、お店の方は膝をつかれて接客してくださります。
しかも、お茶を出して頂けるのも嬉しい。
老舗ながらにホスピタリティを大切にされているからこそ、今でも多くの人に愛されているのだと思います。
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壽堂さんのお菓子
さて、こちらの名物お菓子は【黄金芋(こがねいも)】。
お店の周り漂う香りが特徴的です。
ニッキ(桂皮、シナモン)を用いたお菓子となり、まず見た目が素敵です。
袋を開けると、サツマイモそっくりのお菓子が登場!
ニッキの香りが実に心地良いです。
八ッ橋に慣れている京都の人も、親近感を覚えるのではないでしょうか?
いざ頂いてみると、大変個性的な味わいながらに、妙にホッとします。
サツマイモのような見た目なのに、芋餡ではなく黄身餡を用いており、意外性があります。
見た目、生地の薄さなど、実にサツマイモのリアリティがあります。
麩饅頭
暑くなり始めた時期だったので、麩饅頭も頂きました。
生地はもっちり感が強く、良い反発があります。
麩の香りは軽く、上品。
サラッとした漉し餡は甘みもサラリ。
中でも面白いのが海苔の香り。
笹の香りに海苔の香りが混ざり、個性を生み出しております。
使用する水質は高野山の麩善や丸太町の麩嘉などに負けますが、味わいとしては十分魅力的な麩饅頭です。
また、こちらは【氷ようかん】も夏場の名物として有名です。
都心で古き良き茶店、駄菓子屋さんの風情を楽しませてくれる銘菓。
お値段は昔から100円との事で、良心的です。
(昔、スマートフォンで撮影した写真で恐縮です)
壽堂さんのお店の情報
壽堂(食べログのリンク)店名:壽堂(ことぶきどう)予算の目安:黄金芋(こがねいも)1個200円、麩饅頭230円、氷ようかん100円
最寄駅:水天宮前駅から100m、人形町駅から130m
TEL:03-3666-4804
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-4
営業時間:月~土9:00~18:30、日・祝9:00~17:00
※黄金芋完売の際、早仕舞いあり
定休日:無休
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