こちらは、浅草の少しマニアックな場所にある関西鮓の専門店です。
エリア的には合羽橋が近く、お店の前には浅草タワーが要塞のように鎮座しております。
こちらは実は2005年のオープンとなり、根強いファンに支えられている模様。
鮓屋なのに「468=ヨーロッパ」と言う不思議な店名もあいまって、初訪問の方はいささか怪しく感じるかもしれませんが、味は格別です。
468(ヨーロッパ)さんの関西鮓盛り合わせ
この度頂いたものは【盛り合わせ】2,000円。
大阪鮓を代表する箱寿司に加えて、京都らしい棒寿司のセットとなります。
棒寿司の種はグジ(甘鯛)、鯖、穴子。
大阪と京都の鮓を両方提供されております。
頂く前は「少々お高いかなあ…」と思いましたが、いざ頂いてみると価格に納得。
バックグラウンドの手数の多さを実感させる仕事です。
一般的な関西鮓のお店よりも使用する魚のクオリティが高く、仕事も抜群の完成度です。
こちらの酢飯は関西鮓らしく甘みが付けられており、しかも、しっかりと強めの甘み。
お米の炊き加減はやや硬めで、ふんわりとほどけます。
押し加減が大変良く、特に箱寿司はみっちり押しつぶすのではなく、程良く空気を込めているので、軽やかな印象を与えてくれます。
全て美味しいのですが、突出して美味しいのは【穴子の棒寿司】。
名物となっているようですが、頂いて納得。
穴子好きであっても期待を裏切らない味わいです。
持ち帰りで頂いたので、産地をお伺い出来ませんでしたが、これは穴子の旬に再訪しようと強く感じた次第です。
ガリ
酢飯以上に、かなり甘め。
あたかもリンゴのよう。
また、葉蘭がビニール製の「バラン」でなく、包丁で細工されている点が嬉しい。
ハッキリ言って今日び珍しい。
針魚
昆布でしっかりと〆ており、旨味に満ちている。
木ノ芽の香りが良く、酢飯の間には海苔を挟んでいる。
グジ
〆加減が良く、最初はねっちりした食感ながら、噛みしめるとぷりぷりと反発する。
おぼろ昆布に大葉を噛ませている。
鯖
身は薄めで、時期は春にもかかわらず、脂が乗っている。
バッチリ〆て、酢も割と浸透させている。
身はサクサクと切れる。
穴子
丁寧に骨切りした穴子を使用。
ホロホロした身は香ばしい炙りの香りを纏い、穴子自体の香りも強い。
さらに皮目の食感も楽しませる仕事。
味付けは醤油を利かせており、風味の強い穴子を引き立てる。
媚びるような甘みも無く、穴子を活かす味付けに感嘆を漏らす。
海老と玉子
海老も勿論仕事を施しており、塩の当て方も巧い。
玉子はしゅわしゅわと気持ち良い食感。
468(ヨーロッパ)さんのお店の情報
468(食べログのリンク)店名:468(ヨーロッパ)予算の目安:おおむね一人前2,000円ほど最寄駅:TX浅草駅から350m、都営・メトロ浅草駅から1,100m
TEL:03-3843-6964
住所:東京都台東区西浅草3-23-14
営業時間:13:00~21:00 ※訪問前に電話確認する方がベター
定休日:月曜
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