【柿の葉寿司】と言えば奈良のイメージが強いですが、奈良県に近い和歌山のエリアでも、歴史的に食されてきました。
柿の生産地である九度山にも九和楽と言う名店がありますが、こちらはお隣の橋本に在る、隠れた名店です。
お店は1976年(昭和51年)に創業されたそうで、立地を考慮すると老舗と言えるでしょう。
人気に裏打ちされているお陰か、今でも国産鯖のみ使用!
外国産の鯖が増えているところ、国産の真鯖を使用されている個人店は応援したくなります。
お店はどこか民芸的な風情があり、中に入ると見やすいショゥケースがあります。
そして、頭を上げると二丁の鉄砲!
かつてはイートインも出来たようですが、現在はお持ち帰りのみとの事。
駐車場は無いので、近くの有料駐車場を利用しましょう。
この度頂いたものは【柿笹詰め合わせ一人半】1,600円となります。
上記のショゥケースをぐるりと眺めたところ【柿の葉寿司】だけでなく【笹寿司】も見つけたため、折角なのでセットにしたのですが、これが大正解でした。
ともに異なる魅力がありますので、是非とも両方試されてください。
尚、1個単位で買えるそうで【柿の葉寿司(鯖)】は130円となります。
他にもいなり寿司や、握り鮨、押し寿司など幅広く作られており、地域のニーズに全て応えておられるようです。
こちらは素材のクオリティもさる事ながら、〆の仕事が良く、酢飯も美味しいです。
タネ(仕事)の特長は、柿の葉寿司としては非常にしっとりしている点となります。
酢飯は柿の葉寿司としては硬めで、粘度が低め。
甘みは上品で、お米の香りと甘みがしっかりです。
創業:1976年(昭和51年)
お値段:柿の葉寿司(鯖)1個130円
酢飯:硬めかつ粘度が低めなので、ほどけの良い酢飯
鯖:しっとりした趣を残す〆加減
総評:美味しいだけでなく明確な個性を感じさせる柿の葉寿司です
【柿笹詰め合わせ一人半】
柿の葉も笹の葉も香りが抜群です。
香りの良さは今まででトップクラスです。
↓参考までに過去に行った奈良県の食べ比べ情報です
すしログ No. 86【柿の葉寿司の食べ比べ】奈良でおすすめの柿の葉寿司は?
柿の葉寿司(鯖)
鯖がしっとりと〆られており、脂の乗りが上々。
塩気が良く、甘みある酢飯との相性が良好です。
鯖の香りもたっぷりと楽しめます。
尚、宿に戻り、夕方に頂いてみたところ、味が大きく変わりました。
時間の経過で身が締まり、こなれた味わいになります。
結構違いが現れるので面白いです。
柿の葉寿司(鮭)
肉厚で、これまたしっとり!!
塩気が強めですが、このしっとり食感は酢飯との一体感が高いです。
夕方、時が経ってもしっとりしており、しかも香りが良かった点は魅力です。
笹寿司(鯛)
昆布でしっかりと〆ており、昆布の風味もグルタミン酸も浸透しております。
これはかなり古典的な仕事を感じさせます。
笹の香りが夏らしく爽やかに演出してくれます。
笹寿司(鮭)
鯛はしっかり〆でしたが、鮭は柿の葉寿司と同じくしっとり。
鯛には無い魅力があります。
柿の葉寿司好きならば伺って損の無い一軒です!
もちろん笹の葉寿司好きな方も(笑)
店名:鉄砲寿司(てっぽうずし)
予算の目安:柿の葉寿司(鯖)1個130円、柿の葉寿司(鮭)1個140円、笹寿司(鯛)1個160円、笹寿司(鮭)1個170円
最寄駅:橋本駅から210m
TEL:0736-32-0103
住所:和歌山県橋本市古佐田2-3-11
営業時間:???
定休日:毎週木曜、毎月13、26日
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