こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
本記事は「旬の魚」をご紹介する「旬魚の世界シリーズ」です。
当シリーズでは、旬の魚の魅力を鮨ブロガーならではな目線で解説していきます。
今回は「サワラ(鰆)」についてご紹介します。
すしログ
楽しんで頂ければ幸いです。
▼シリーズのまとめ記事はこちらです
サワラ(鰆)の基本情報と旬は?
標準和名:サワラ(鰆)
通称・別称:サゴシ(関東)、サゴチ(関西)
※出世魚なので小型の際は上記別称で呼ばれる事が多い
英語名:Japanese Spanish mackerel, King Mackerel (Sawara)
旬:4~5月、11~12月
サワラ(鰆)についてのすしログ的コメント
「魚」へんに「春」と書くだけあり、春の漁獲量が多い魚です。
そして、春の時期は岡山産が上質とされ、「サワラの値段は岡山で決まる」と言われるほど。
岡山では非常にポピュラーな魚で、実際に岡山出身の友人たちもサワラにシンパシーを抱いています。
全国的には「西京漬け」で食される事が多い魚でしたが、最近は江戸前鮨での人気が高まり、東京のお店で多用されています。
春サワラと寒サワラで脂の乗りと香りが異なるため、1年で2度美味しい魚です。
当ブログでは名前に敬意を表し、春で登録致します。
なお、鰆の旬を春と考えるのは主に関西で、関東では冬(12月~2月)と考える事が一般的です。
「寒鰆」と呼ばれる大型で脂の乗った鰆は、春の鰆とは異なる味わいです。
鰆は他の魚と同様に、温暖化に伴い北上傾向にあるそうです。
そのため、昔は漁獲量が少なかった東北などでも水揚げ量が増えている模様。
とは言え、漁獲量のランキングは下記の通りで、東北だと岩手県が10位となります。
- 福井県
- 石川県
- 京都府
- 長崎県
- 島根県
- 山口県
- 富山県
- 福岡県
- 愛媛県
- 岩手県
しかも、上位1〜3位の福井県、石川県、京都府で。全国40%近くのシェアになるそうです。
サワラ(鰆)の鮨における仕事(調理法)
サワラ(鰆)の鮨における仕事(調理法)は以下の通りです。
- 寝かせる(&熟成)
- 昆布〆
- 漬け
- 燻す(藁)、炙る
※鰆は比較的水分が多い魚(鯖65%<鰆70%)であり、繊維質もソフトであるため、鮨の場合、食感を凝縮する事が必要。
※個人的な経験では、熟成+炙りが一番多いかと思います。
食べる時はここに注目!
鮨で真鯛を食べる時に注目するポイントはこちら!
- 脂の乗り
- ふんわりと柔らかく、それでいて水っぽくないか。あるいは脱水しすぎてパサパサになっていないか。「ふんわりかつジューシィに仕上げる」と美味しい。
- 燻し、炙りによる燻香が過剰でないか
※味覚の構成要素的に旨味が強く、脂が多い魚。よって、やはり見るべき点は脂の乗りだと思います。
※そこで、如何に魚が含有する水分を御すか、燻香を付けるか、付けるならどこまで付けるか、などがお店の個性となるように感じます。
【プライドフィッシュ登録県】(カッコ内は旬)
岡山県(4~6月)、大阪府(8~11月)、京都府(10~12月)
掲載した写真のお店
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鮨と魚をこよなく愛する、鮨ブロガーのすしログ(@sushilog01)でした。
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