こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は横田酒造【日本橋 純米酒 搾りたて原酒】をテイスティングします。
あまり知られていませんが、全国新酒鑑評会の成績は埼玉県1位(35蔵中)、全国4位(1,500蔵中)を誇る酒蔵さんです。
この銘柄は、青梅のような香り!で、旨味のある濃い目の辛口酒です。
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「横田酒造」さんは埼玉県行田市にあり、1805年(文化2年)創業の酒蔵です。
現在の石高は約500石(90,000リットル)。
公式サイトによると、創業者は近江商人で、良質な水を求めて現在の場所で蔵を開いたそうです。
代表銘柄は【日本橋】で、その名前の由来については、創業者の横田庄右衛門が江戸・日本橋の酒問屋で修業したことにちなみ、「初心忘れるべからず」との思いを込めて命名したそうです。
そして、お酒については、3代に渡り南部の高橋家から杜氏を招いて100年感変わらない味を維持しているとの談。
「飲み易いだけでは終わらない、香味のバランスを旨とする」そうで、淡麗辛口ブームの折にも比較的濃い口の味のお酒を造り続けていた模様です。
全国新酒鑑評会で直近20年間のうち17回も金賞を受賞している点が、実力を物語っているように感じます。
酒米は名産地の兵庫県産の山田錦と長野県産の美山錦を使用。
そして、仕込み水は秩父源流の荒川水系の伏流水が湧く自家井戸から採取されています。
水質は弱軟水なので、醗酵がゆるやかで、まろやかなお酒になるそうです。
酒蔵さんは見学を受け付けているので、いつか訪問したみたいところです。
それでは、【日本橋 純米酒 搾りたて原酒】のレビューに入ります。
外観については、かなり透き通っていて透明感がありますが、決して無色ではなく、クリスタルがかったやや淡いグリーンにほのかなイエローが混ざります。
香りについては、爽やかな第一印象で、熟した青メロンに優しいグレープフルーツとバナナが調和、そして、お酒を特徴付けるマッシュルーム様の香りが広がります。
そして、ごく軽いヒノキ香があるため、青々しい爽やかな香りが印象的に感じます。
石灰系のミネラル香もあり、お米由来の香りは極穏やかです。
青梅のような香り!が印象的に残ります。
味わいについては、やや軽い第一印象で、上品な甘味の後に、すぐさまきめ細かくシャープな酸味が広がり、旨味を伴ったキレのある強い苦味が調和します。
ただ辛口というわけではなく甘味と旨味が喉に残る独特なバランスで、ドライでありながら厚みのあるバランスと言えます。
余韻はやや短めです。
「旨味がある濃い辛口」のお酒だと感じます。
50℃の燗を付けると、甘味が引き立つものの、苦味がストレートに引き締め、余韻に苦味がビリビリと残ります。
燗酒のままだと味わいが強烈ですが、燗酒の後に温度を落とし、冷や酒まで持っていくと良いです。
個人的に、これこそが真骨頂!だと感じました。
甘味、酸味、苦味がまろやかに調和して美味しいです。
最初からぬる燗でも美味しいはずです。
化学調味料を使用していない真面目な蒲鉾に合います。
白身魚の甘味と合う方向性です。
かたや、スパイスを効かせたドライカレーとも合います。
特に、カルダモンやマーガオなど爽やか系のスパイスとの相性が良好です。
燗酒にすると沢庵や糠漬けなどの漬け物に合います。
横田酒造【日本橋 純米酒 搾りたて原酒】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):横田酒造(埼玉県行田市)
- ブランド名:日本橋 純米酒 搾りたて原酒
- 特定名称:純米酒
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:70%
- 酵母:きょうかい9号系
- アルコール度:17%
- 日本酒度:
- 酸度:
- 価格:720ml・円
横田酒造【日本橋 純米酒 搾りたて原酒】については、入手難易度が高いので、新酒の時期に酒蔵さんの試飲会に参加して入手するのがベストです。
公式サイトのトップページに催事情報をアップされています。
テイスティングの技量を上げて行きたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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