こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
本シリーズでは前回「福島県」編をお届けしました。
さて、いきなりですが、酒クイズ!
- 福島県のオリジナル酒米と酵母は?
- 福島県の酒質の評価は?
- 明治期に福島県で山廃仕込みを開発した人の名前は?
わからない…と言う人は、「福島県」編をご参照ください。
本シリーズは、都道府県ごとの日本酒の特徴を知りたい方にオススメです!
また、すしログらしく、食の情報も盛り込んでいます。
今回は栃木県の日本酒造りについて解説します!
本記事は、最新情報を得るたびに追記して、より良い内容を目指します!
栃木県の概要
- 日本酒生産ランキング:全国9位
- 酒蔵(清酒免許場)の数:40蔵(全国19位)
- 特定名称酒の比率:28%(全国39位)
- 酒造好適米生産ランキング:全国18位
- トップ3の酒米:山田錦、五百万石、とちぎ酒14
- 有名な銘柄:鳳凰美田、姿、惣誉
- 全体的な特徴:淡麗甘口
全都道府県の概要についての記事はこちら!
※本記事の情報は『SAKE DIPLOMA教本〔Second Edition 2020年3月〕』に基づきます
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栃木県の日本酒造りの特徴
栃木県は、日本酒造りのイメージが弱いかもしれませんが、実は銘醸地です。
日本酒生産量が多い県ですが、観光客が多いため、生産量と消費量が釣り合っているそうです。
栃木県内の法河川は全て一級河川で、水源に恵まれています。
そして、水は適度なミネラルを含み、酒造りに向く水質です。
お酒の味わいについては、きれいな酒質かつ飲みごたえがある味。
辛口系、生酛系、甘酸系、ブレンドによる複雑味重視など、バラエティに富んでいます。
気候的な特徴としては、典型的な東日本型気候で、平野部は放射冷却によって冬の朝が冷えます。
そして、夏は雷雨が多く、冬は晴れが多く空気が乾燥する点が特徴です。
栃木県の生産量と酒質について
栃木県の日本酒生産数量は8,417キロリットルで、全国9位でした(2017年)。
酒造好適米の生産量は年間1,113トンで全国18位、国内生産量の1%を占めます。
特定名称の比率は28%(全国39位)で、平均値の42%を大きく下回ります。
生産量こそ多くはありませんが、県オリジナルの酒米「とちぎ酒14(ひとごこち×コシヒカリ)」や「夢ささら(山田錦×T酒25)」を開発しています。
酒米の生産量を上回る酒の生産量を誇るため、酒米は県外から買い入れる蔵が多く、「酒米移入タイプ」の県となります。
栃木県の日本酒造りの歴史
栃木県での酒造りは、江戸時代初期の延宝期(1673年〜1681年)にさかのぼります。
会津に向かう近江商人が当地に酒造りをもたらしました。
余剰米も多かったので、古くから栄えたそうです。
- 第一酒造:1673年
- 辻善兵衛商店(桜川):1752年
- 虎屋本店:1788年
そして、現代においては、酒造技術を上げるために下野杜氏制度をスタート(2006年〜)。
養成講座を開催して杜氏を認定しています。
酒造組合を核として酒蔵の団結力もあるため、東北と北陸以外では酒のレベルが上位クラスと言われます。
【酒ディプロマ対策!】200字まとめ
対策を兼ねて、200字以内でまとめてみました。
栃木県の日本酒造りは江戸時代の延宝期(1673年〜1681年)にさかのぼる。会津に行く途中の近江商人が酒造技術をもたらし、豊富な水源とミネラルに富んだ水、余剰米が相まって銘醸地となった。2006年に、講習に伴う資格認定の下野杜氏制度を発足し、酒造りが盛んだ。観光客が多いため生産量と消費量がほぼ等しい。酒質はバラエティに富んでいる。酒米は移入タイプとなり、特定名称の比率が28%と低い点が特徴となる。
200字
栃木県の日本酒ランキングとオススメのお酒
「SAKETIME」さんによると、栃木県の人気ランキングは以下のとおりです。
- 七水:虎屋本店
- 望 :外池酒造店
- 鳳凰美田:小林酒造
- 姿:飯沼銘醸
- 仙禽:せんきん
- 大那:菊の里酒造
- 若駒:若駒酒造
- 松の寿:松井酒造店
- 旭興:渡辺酒造
- 忠愛 :富川酒造店
飲んだことがある栃木県の日本酒の記事
そして、本ブログで紹介しているお酒はこちらです。
虎屋本店【七水 純米吟醸 愛山55 EXICITING SERIES】
オススメの日本酒は、どんどん追記していきます。
栃木県の郷土料理とオススメの飲食店
栃木県の郷土料理で僕のオススメは、以下のとおりです。
- 鮎料理
- しもつかれ
- 蕎麦
- 湯波料理
そして、オススメ&これから訪問したい「日本酒が美味しいお店」は、こちらです。
- 甜蕎屋 源平(日光市)
- 日光ゆば 元祖 海老屋(日光市)
- 一茶庵 本店(足利市)
- 丸萬寿司(宇都宮市)
- 鮨 須藤(佐野市)
旅と日本酒は切っても切り離せない!と実感する、すしログ(@sushilog01)でした。
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