こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
この度、「澤乃井」ブランドで有名な小澤酒造さんを見学しました。
小澤酒造さんは東京都青梅市にあり、都心から日帰りで行ける見学可能な酒蔵です。
雰囲気も素晴らしいので、小旅行として伺うのにピッタリです!
「澤乃井」で有名な小澤酒造とは?
それでは、酒蔵見学レポートの前に、小澤酒造さんの歴史と特色をご紹介します。
- 酒蔵名:小澤酒造
- 所在地:東京都青梅市
- 創業年:1702年
小澤酒造の歴史
東京の地酒として広く知られる「澤乃井」。
「澤乃井」を造っている小澤酒造さんは、正確な創業年は不明ですが、1702年(元禄15年)もの昔から酒造りを行っていたと古文書に記録されています。
小澤酒造さんがある「沢井」はかつて「澤井村」と呼ばれていたため、「澤乃井」と言うブランド名が付けられました。
小澤酒造の特色
小澤酒造の特色については、以下の3点です。
- 2種類の硬度の仕込み水を使用
- 一部のお酒で伝統的な木桶仕込みを行う
- 一部のお酒で伝統的な生酛造りを行う
今回、見学での説明を伺って、最大の特徴だと感じたのが、水です。
小澤酒造さんでは2種類の仕込み水を使用されていて、敷地内の洞窟の湧き水と、約4km離れた山奥の井戸水を使用されています。
この通り、中硬水と軟水の2つを使い分けています。
洞窟内の湧き水は非常に澄んでいて、神秘的ですらありました。
そして、全てのお酒ではありませんが、一部のお酒で伝統的な木桶仕込みを行っている点も特徴です。
しかも、木桶は敷地内に立っていた樹齢300年の杉の大木から作ったそうです。
倒木の可能性がある大木3本を伐採し、2002年に大阪の木桶職人に依頼して作ってもらったとのこと。
伝統技術を維持する上で、素晴らしい試みの大酒蔵だと感じます。
現在でも奥にそびえる大木が印象的です。
小澤酒造さんの多くは速醸酛(乳酸を添加する方式)で造られていますが、一部のお酒では伝統的な生酛造りを行っています。
生酛造りにおいては「山の井戸」の軟水を用いるそうです。
【純米吟醸生もと 東京蔵人】と言う名称で販売されています。
ちなみに、現在の日本における醸造法は90%が速醸、9%が山廃、1%が生酛と言われています。
小澤酒造の日本酒造りについて
次に、酒蔵見学のレポートを通して小澤酒造さんの日本酒造りをご紹介します。
【澤乃井】のトレードマークは、清流が流れる土地らしく沢蟹です。
建物正面の蔵に入ると、近代的なタンクが並んでいますが、実は元禄時代からの蔵とのことでビックリ!
300年前から現存しているなんて、ロマンがあります。
しかも、外は奥多摩なのに35℃を超える猛暑であったところ、蔵の中は21℃と冷涼です。
冷房を入れていないのに全く温度が異なり、これにもビックリ!!
土壁が30センチあり、屋根は二重構造になっているそうで、昔の叡智を感じます。
蔵には寝かせるための青いホーロー製のタンクが多数あり、大酒蔵ならではな迫力を感じます。
タンク1つに貯蔵できる日本酒の量は、8,109リットル。
毎日1合飲んだとしても、一人で飲みきるのに123年かかる計算です。
「酒は百薬の長と言いますが、健康のためには適量が大切です。適量は1日2合になります」のコメントに、むしろ勇気を頂きました(笑)
ちなみに、木桶の場合、生産容量は3,000リットルほどとのことです。
小澤酒造さんのお酒の醪日数は約20~30日とのこと。
一般的に醪の温度が15〜16℃の場合に20日、13℃の場合25日と言われ、吟醸酒は28日〜35日と言われます。
小澤酒造さんは幅広い特定名称のお酒造りをされていることが、醪日数から分かります。
ちなみに、上槽室も見させて頂きましたが、搾りは自動圧搾機で行っています。
小澤酒造さんの元禄蔵の先には、明治蔵、貯蔵蔵、平成蔵が並んでいます。
さらに、古酒蔵もあるところが興味深い。
小澤酒造さんは【蔵守】と言うブランドで、古酒を造られています。
20年以上前の純米大吟醸とは、どんな味なのか気になります。
【蔵守】は特約店の中でも「蔵守の会」限定で流通しており、お店の多くが東京西部に位置します。
ちょっと面白かったのが、杉玉。
バーベキュー場を運営していて、杉の木には困らないので自社で作っているそうです!
また、小澤酒造さんは歴史があるだけあり、興味深いです。
一升瓶が流通し始めた頃の洗瓶機は、時代を感じさせるフォルムです。
蔵の前には「清流ガーデン 澤乃井園」があり、リラックスできる雰囲気です。
ショップではもちろん小澤酒造さんのお酒を購入可能です!
僕は夏酒の【さわ音】を頂きました。
やや甘口でお米の旨味のある夏酒なので、バーベキューで飲んでも違和感がありませんでした。
コロナの影響で敢え無く試飲は出来ませんでしたが、十分すぎるほど楽しませて頂きました!
小澤酒造の酒蔵見学の申込方法
小澤酒造さんの酒蔵見学については、お電話で予約申込が出来ます。
これからも積極的に酒蔵見学を続けていこう!と決心する、すしログ(@sushilog01)でした。
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