こんにちは、18歳の頃からレシピ本に100万円以上使っている、すしログ(@sushilog01)です。
今回ご紹介するのは、人気料理研究家の渡辺麻紀さんのショートパスタ専門レシピ集です。
Amazonのレビュー件数はわずか2つ!
内容が充実している本なので、少し驚きました。
再評価されて然るべき一冊かと思います。
レシピは渡辺麻紀さんらしく再現性が高く、オリジナリティがたっぷりあります。
『ショートパスタ・ブック』の魅力ポイント
「魅力ポイント」と「この本がピッタリな方」について、簡単にまとめます。
【魅力ポイント】
- 個性的な食材や調味料を用いるオリジナリティ
- 再現性の高いシンプルなレシピ
- 美味しそうな写真とレイアウト
- 1,200円なのに78もレシピが載っているコスパの高さ
【この本がピッタリな方】
- パスタ好き
- 手軽に個性的なパスタを作りたい方
- ショートパスタの盛り付けを学びたい方
- ついついショートパスタが余ってしまう方
- 普段ロングパスタしか使わない方
イタリア料理原理主義な方にはヒットしないかと思いますが、ご自宅で手軽にお洒落なショートパスタを作りたい方にはヒットします。
イタリア料理に無い調味料使いなので、発想・オリジナリティが最大の魅力。
バリエーションが豊富なので、お子さんがいる方の使い勝手も高いかと思います。
調理は標準化されているので、料理に自信が無い人でも再現性が高い反面、料理が得意な人は微調整された方が良い部分もあります。
『ショートパスタ・ブック』のご紹介
著者の渡辺麻紀さんは名門フランス料理学校のル・コルドンブルーに勤務された後、フランスとイタリアで料理を学んだ方です。
著書は『キッシュ』『テリーヌ』『タルティーヌ』など、キャリアを活かした専門性が高いものばかり。
しかし、レシピは再現性が高く、素人でも美味しく本格的な料理を簡単に作れるところが魅力です。
シンプルな調理工程にされているのは明白なので、簡便性がポイントでしょう。
本書籍はショートパスタを主役にした珍しい一冊。
パスタはレシピ本の中でも人気が高いジャンルだと思いますが、類書が無いのは日本人が未だショートパスタの魅力に気付いていないから?
本書籍は写真と盛り付けが美しいので、ショートパスタの魅力を余すところなく伝えてくれます。
和の食材やタイの食材を駆使した日本らしいアレンジパスタが多い点も特徴です。
そして、それが嫌味にならないのは渡辺麻紀さんのセンス故でしょう。
醤油や味噌、ナンプラーの味が浮かないんですよね。
一体感が高い。
ただ、乳化させないことが前提となっているので、クリームやバターを用いるパスタは乳化させた方が美味しいです。
また、全般的に塩分濃度は高めなので、薄味派の人はレシピ分量から減らせば更に美味しくなります。
このあたりは、幅広い読者の再現性を考慮した為かと思います。
肉系のソースは全般的にハイレベルです。
ちなみに、ショートパスタは主食だけでなく、おつまみにもなると個人的に考えています。
2種類作ってワインがあれば、お腹を満たしながらお酒も楽しむことが出来るので、そう言った楽しみ方もオススメです。
『ショートパスタ・ブック』から料理をご紹介
牛肉とゴボウの八丁味噌風味のラグー、フィジリ(フジッリ)
レシピではレンコンですが、時期的に無いのでゴボウで代用しました。
ベースのラグーには八丁味噌がたっぷり使用されているのですが、チーズやローリエと合っています。
ミディアムボディ以上の赤ワインとの相性が抜群に良いです。
ゴボウにはポリフェノールが多く含まれているので、結果的に良かったように感じます。
白身魚のナンプラークリームソース、ペンネリガーテ
ナンプラーと生クリームの相性の良さを教えてくれる一品。
乳化させるとさらに濃厚になります。
ゆずこしょうバター、リガトーニ
料理名の通りめちゃくちゃシンプルな一品。
簡単なのに味わい深くて個性的です。
レシピはバターが50gですが、30gでも十分美味しいです!
まとめの一言!
アレンジのセンスが光る、ショートパスタの専門レシピ本!
書籍の情報
書名:ショートパスタ・ブック
著者:渡辺麻紀
出版社:河出書房新社
発行:2012年11月
頁:96ページ
本体価格:1,200円
レシピ数:78
【目次】
・ショートパスタのゆで方の基本
・ソースとのからめ方
・本書で使用する材料について
1.PENNE RIGATE ペンネリガーテ
2.FARFALLE ファルファッレ
3.FUSSILI フィジリ
4.CONCHGLIE コンキリエ
5.RIGATONI リガトーニ
6.RUOTE ルオーテ
7.MACARONI マカロニ
・COLUFUL PASTA カラフルパスタ
・FRESH PASTA 生パスタ
・GNOCCHI ニョッキ
・SIDE MENU サイドメニュー
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