こんにちは、料理も愛するフードブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
さて、以前、低温調理器の比較記事を書きました。
おかげさまでご好評の声を寄せて頂きました。
「記事をきっかけに低温調理を開始した!」という方も多数いらっしゃったので、書いた意義を感じました!
本記事は自身が使用している、BONIQ(ボニーク)についての詳細記事になります。
愛用していますが、購入前の気持ちにかえり、客観的に記述しますので、検討されている方のご参考になれば幸いです。
僕はコロナ下の2020年7月に購入したので、既に1年以上が経過しました。
そして、結論としては、全く飽きることなく使い続けています。
スペックが高く、安心感のあるBONIQ(ボニーク)を買って良かったと感じていますので、ご検討の参考になれば幸いです。
低温調理器は料理好きにとって夢のような調理が出来るガジェットです。
中でも、BONIQ(ボニーク)は最初の一台として間違いのない選択肢です。
予算が許す方ならば、BONIQ(ボニーク)は間違いないと断言します(根拠は記事の情報をご参照ください)。
これも低温調理で作った料理です。
お洒落な料理も簡単に作れるのが低温調理の魅力です。
お肉の低温調理はもちろん、鍋やフライパンでは困難な魚の低温調理も難なくできます!
【この記事が特にオススメな方】
特に、下記のような方にオススメします。
- BONIQが気になるけど、踏ん切りがつかない人
- 【Pro】と【2.0】で悩んでいる人
- 低温調理って何が出来るの?と言う人
- 低温調理に関心があるけど、難しいんじゃない?と言う人
【筆者について】
- 使用している低温調理器はBONIQ Pro
- 国内外6,000軒超の飲食店を食べ歩くほどの食好き
- 食べ歩きだけでなく料理も大好きで、17歳の頃から20年以上のキャリア
- プロから味覚調整やレシピ開発を頼まれる今日この頃
タップできる目次
BONIQ(ボニーク)は日本のメーカーである「株式会社 葉山社中」が作っている低温調理器です。
葉山社中は2016年6月21日に設立された会社で、2017年4月にクラウドファンディングを実施しました。
その結果、開発・発売されたのが初代【BONIQ(ボニーク)】です。
BONIQ(ボニーク)は日本初の低温調理器ブランドで、それまでAnova(アノーバ)と中国製が中心であった市場に一石を投じました。
その後、2019年に【BONIQ Pro(ボニーク プロ)】を、2020年に初代の大幅改良版でありProよりは廉価な【BONIQ 2.0(ボニーク 2.0)】を、その後、【BONIQ Pro 2(ボニーク プロ2)】リリースしました。
なお、ネットでググると「BONIQ 怪しい」と言った検索予測が出てきますが、ヘルプセンターもあるので、むしろ信用性が高いメーカーです。
「安物買いの銭失い」にならないメーカーだと思います。
次に、端的にスペックや機能についてご紹介します。
前提条件として、低温調理器を購入する上で重要な要素は以下の4つです。
- 機器のパワー
- 信頼性
- 温度調整の幅
- 使いやすさ(操作性と機器のサイズ)
これらはあらゆる比較サイトで言及されている要素なので、検討時に着目すべきポイントです。
BONIQ(ボニーク)のハイエンドモデルである【BONIQ Pro(ボニーク プロ)】については、他メーカー製品と比べて最高峰のパワーを誇ります。
1万円ほどの他社エントリーモデルのパワーが850~1,000Wのところ、【BONIQ Pro】は1,200Wの出力です。
この点については、高いだけあるなと思います(笑)
なぜパワーが重要かと言うと、パワーが高いほど温度を均一に保てるためです。
また、低出力だと水を温めるのに時間がかかり、調理前の待機時間が長くなってしまいます。
高出力のものは短時間で調理に取り掛かれるメリットがあります。
パスタ鍋などの大きな鍋を使う場合や、一度に多めの食材を調理する場合が想定されるならば、1,000W以上がベターとされています。
ちなみに、ハイパワーだと気になるのが電気代でしょう。
目安としては、1時間あたり「1,000W」が27円、「1,200W」が32.4円です。
価格差がありますが、実は低温調理は数時間動かす料理の方が少ないので、あまり気にする必要はありません(魚介類の場合15〜30分で出来てしまいます)。
とは言え、「1,000Wあれば十分」と判断される方については、最近【BONIQ 2.0】が発売されたので、そちらで十分です。
僕も今回スペックを調べて、初代BONIQからの進歩に驚きました。
2製品の比較は、後ほどいたします。
僕は低温調理器を購入する際、リーズナブルな中華系メーカーではなく、国産メーカーの製品から選びました。
別に僕は国産至上主義者ではなく、ドローンについては中国のDJI製を使用しているので、現代中国の技術力の高さを知っています。
ただ、低温調理器に限って言うと、サポート体制の有無を考えて国産メーカーで選ぶことにしました。
あと、ドローンとは異なり中華系低温調理器(ほぼ全てOEM商品)は安すぎるので…
BONIQ(ボニーク)は国産メーカーの中でもトップの知名度を誇り、特設サイトも作っているので、お値段は張りますが、信頼性を取る事にしました。
また、知り合いのプロ料理人が多数使用されている点が、何よりの信頼に繋がりました。
一般的な低温調理器の調整の幅は「0.5℃」もしくは「0.1℃」です。
この点についてはメーカー間で大きな差はありません。
そして、【BONIQ】は「0.5℃」になります。
既に低温調理を行っている自分としては、「0.1℃」単位で大きく変わらないと思いますので、「0.5℃」刻みで全く問題ありません。
使いやすさについては、ハッキリ言って他社製品に比べてアドバンテージが大きいと思います。
【BONIQ】はハイスペックでありながら重量がトップクラスの軽さで、シンプルな設計も使いやすいので。
リーズナブルなモデルだと突起部が大きいものが多いのですが、【BONIQ】は【Pro2】も【2.0】も使いやすい形状です。
【BONIQ Pro】と【BONIQ 2.0】の違いとは?比較リスト
他社製品との比較の際に使用した指標で比較します。
商品名 | 定価 | パワー | 温度の幅 | 縦サイズ | 重量 | 対応水量 | 外装 |
BONIQ Pro2 | ¥33,000 | 1,200W | 0.5℃ | 31cm | 1.0kg | 5~20L | アルミニウム |
BONIQ 2.0 | ¥22,000 | 1,000W | 0.5℃ | 31cm | 1.0kg | 5~15L | プラスチック樹脂 |
BONIQ | ¥21,780 | 800W | 0.5℃ | 37cm | 1.2kg | 5~15L | プラスチック |
【BONIQ Pro 2(ボニーク プロ2)】と【BONIQ 2.0】の主な違いを端的に述べると、下記の通りです。
- BONIQ Pro:ハイパワー
- BONIQ 2.0:Proの廉価版でありながら、初代BONIQを凌駕するスペック
要は、価格差をパワーとデザインで判断すれば良いと言うことになります。
ちなみに、BONIQは2023年ころに楽天に公式ショップを出されました。
公式と同額で、楽天経済圏の方はポイントも貯まるので、お買い物マラソンの時に買うのが最安です。
他のECサイトでも買えるようになりました。
「BONIQ(ボニーク)で作れる料理」のイメージを描きやすいよう、実際に作ったものをご紹介します。
ちなみに、ネット上にレシピが最も多い料理は、恐らく【ローストビーフ/ポーク】と【コンフィ】です。
ともに低温調理で感動的な味を生み出せるので、ネットに多数のレシピがあります。
また、塊肉の低温調理についても、バシッとレストラン級の味になるので、絶大な効果を発揮します。
牛タンを低温調理(63℃で4時間半)して、表面を焼きました。
信じられないくらい柔らかく、もはや官能的とも言える牛タンです!
ただ、さまざまな低温調理を行った感想としては、【ローストビーフ/ポーク】と【コンフィ】は人気なレシピではあるものの、ビギナーがいきなり試みる料理ではないと感じました。
理由はシンプルで、時間がかかるためです。
【ローストビーフ】は「58℃・3時間40分」、【鶏もも肉のコンフィ】は「65℃・3時間」もかかります。
僕が長期間低温調理を行った感想としては、低温調理のメリットは短時間で魔法のように美味しい料理を作れることです。
「低温調理の代名詞」のように語られる時間がかかる料理は、実は例外的な料理なんですよね。
いわばホームパーティの時やお祝い事の時に作る料理、みたいな。
「超美味しい!でも、手間と時間がかかる…」では、日常的に使うことが無くなり、せっかくの低温調理器もお蔵入りになってしまうでしょう。
既に持っている方、過去に持っていた方でドキッとした人、いませんか?笑
実際には非常に幅広い料理を作れるので、なにも長時間かかる一番面倒な料理から手を出すのではなく、短時間で作れる料理から始めることをオススメします。
長時間かかる低温調理は「慣れてきた頃」や「スペシャルな時」!が、低温調理を楽しむ秘訣かもしれません。
例えば、温泉卵なんかは30分以内に作れて、しかも一度に大量生産できます。
そして、さらにオススメしたいのが、肉類だけでなく魚介類の低温調理です。
コンフィにしても、肉よりも短い時間で作れます。
これは【サンマのコンフィ】を用いたパスタです。
あるいは【よだれ鶏】を白身魚に置き換えると、短時間でヘルシーな料理を作れます。
僕は日本ではレシピが少ない「魚介類の低温調理」を研究テーマにしています。
▶noteの記事:低温調理に役立つ、魚のタンパク質マニアックマニュアル
魚の低温調理は、魚の料理に苦手意識を持っている人でも手軽に美味しく作れるので、ビギナーにも向いていると確信しています。
何よりも調理時間も肉が1時間以上なのに対して15分~30分で終わるので、気楽です。
実例としては、下記のようなものがあります。
- 低温調理式 鯖の味噌煮
- 低温調理式 ブリ大根
- 低温調理式 イカ飯
- 鮪の燻製醤油漬け丼、低温調理仕立て
- 鱒(サーモン)のミ・キュイ
- 白子の低温調理
- 低温調理式 よだれ鯛
【低温調理式 鯖の味噌煮】は普通の調理では味わえない、トロトロ感が魅力!
ブリ大根もこの通り、超しっとりジューシィに仕上がり、低温調理ならではな魅力をストレートに楽しめます。
白子も驚くほど美味しく仕上げられます。
【鮪の燻製醤油漬け丼】は安い鮪が劇的に美味しくなります。
全て、食材を買ってきて調理バッグに突っ込んで、調味料と合わせて低温調理するだけなので、誰でも再現できてしまいます。
そう、再現性の高さも低温調理ならではの魅力です。
詳しいレシピはnoteに書いていますので、後ほどリンクを張っておきます。
低温調理発祥の国は、美食の国、フランスです。
現地では、「焼く」「煮る」「蒸す」に次ぐ「第四の調理法」と言われ、レストランシーンでは定着している技法です。
使いこなせば「焼く」「煮る」「蒸す」のように料理を限定すること無く、簡単にお店級の料理を作る事が可能です。
日本では既存の料理を置き換えるようなレシピ(ローストビーフも同様ですね)が多いですが、実は低温調理でしか作れない料理が多数あります。
完全に主観になりますが、自身の経験と周囲の方の特質を鑑みて、ご参考として記載します。
【低温調理が向いている人】
- 手間を掛けずに美味しい料理を作りたい人
- おうちごはんで感動したい人
- 料理研究が好きな人
- 凝り性な人
【低温調理が向いていない人】
- 探求心や好奇心が乏しい人
- ネットで情報を調べるのがニガテな人
僕は低温調理については、全く誇張する事無く「簡単、楽しい、今までに無い!」と感じています。
そして、正直なところ「これはドラえもんの道具か!」とさえ思っています。
想像力を働かせながら料理を作るのが好きな人であれば、高確率でヒットする調理ガジェットであるのは間違いありません。
低温調理で必ず気を付けないといけないのが、食中毒対策です。
いや、なにも低温調理に限った話ではありませんが、低温は雑菌が繁殖しやすい温度帯です。
なので、調理時に気を付ける必要があります。
と聞くと、「面倒だな…」と思われるかもしれません。
しかし、実際には一度覚えてしまえばリスクを下げることが出来る上に、通常の料理の際にも気を付けることが出来ます。
僕は低温調理を機に知って良かったと痛感しています。
今まで結構適当なことをしていたな…と反省しました。
レシピを知る前に、適切な衛生管理を知る方が良いのは、低温調理であろうとなかろうと変わりません。
さて、魚介の低温調理で気を付けるべき点をサクッと挙げます。
- まな板や包丁などの衛生管理
- 食材を水で洗う
- 常温で放置しない
- 食中毒リスクのある魚介(カキなど)は事前に安全な温度帯を調べる
- 自分のカンで温度設定しない
すしログ
以下、簡単に説明していきます。
家庭科の授業のようですが、重要なので、お付き合いください(笑)
まな板や包丁については、魚を扱った後は必ず洗うようにしましょう。
洗わずに薬味を切るなどは絶対に止めましょう。
僕は用心のため、パストリーゼでアルコール殺菌しています。
そして、肉類を水で洗うことはありませんが、魚介は水で洗ってから使いましょう。
魚介に付着する多くの菌類は水で洗うことで、格段にリスクを下げられます!
また、「すぐに料理するから良いや」と思って常温で放置するのも危険です。
焼いたり煮たりする場合は多少ルーズでも大丈夫ですが、低温調理は雑菌が増殖しやすい調理法なので、特に気を付けた方が無難です。
最後に、低温調理は温度設定ですべてが決まります。
食中毒のリスクだけでなく、美味しさも温度と時間で大きく変わります。
参考までに、次項にオススメのレシピサイトや書籍をご紹介します。
購入後にすぐに調理できるよう、僕が参考にしているサイトや書籍をピックアップします。
購入前であっても、こういう情報を知っておいた方が安心しますよね。
購入前の場合、作れる料理・作りたい料理の確認になるかと思います。
現状、国内最大規模の低温調理レシピサイトではないでしょうか。
もちろんBONIQユーザーでなくても参考になります。
理系エンジニアの方が実験的に色々な食材を低温調理されています。
データが非常に細かく記されています。
低温調理を行う人なら度々お世話になるはず(Google自動翻訳で意味は十分つかめます)。
手前味噌で恐縮ですが、僕のnoteもご参考にして頂けるかと思います!
・すしログのnote:低温調理に役立つ、魚のタンパク質マニアックマニュアル
・すしログのnote:知っていて損はない!魚の感染対策・食中毒予防の話
続いて、低温調理に関する書籍のオススメです。国内の書籍は海外発の書籍に比べて刊行点数が圧倒的に少ない状況です。
国内における低温調理は、まだまだこれからかもしれません。
日本人著者だと、ほぼ一択です。特徴としては、「簡単」「親しみやすい」点となります。
低温調理をじっくりやる人間にとっては設定温度がざっくりしすぎている(キリが良い55℃、66℃、77℃で設定している)ため、食材の魅力を引き出せないレシピもあると感じるかもしれません。
ただ、一般的にはそこまで温度を研究しないと思いますので、最初の一冊には最適であるのは間違いないでしょう。
既に低温調理や調理科学の知識がある方は、以下の書籍がベターです。
網羅的にレシピが紹介されていて、参考・刺激になる一冊。
肉以外のレシピが豊富な点が魅力で、日本のWEBサイトでは拾えないレシピも入手できます。
卵料理だけで14ページあるのは圧巻(笑)
ただ、海外の料理なので、人によって向き不向きはあるかもしれません。
日本語訳もこなれていないので、読解力が必要です(笑)
こちらは低温調理に限らず、調理科学全般についての一冊ですが、低温調理部分の情報だけでも買い!
菌を繁殖させないためのセオリーが書かれていて、レシピを超えた参考書として名著です。
日本のレシピは「食の安全性」を考慮していないものが多く、素人のレシピサイトを見ていると、危険だなと思うこともしばしば。
把握しておくと、低温調理以外の料理の参考になります。
英語が分かる方ならば、是非ともこちら、Thomas Kellerの “Under Pressure: Cooking Sous Vide”を。
かなり専門性の高いレシピが主体ですが、とても刺激になる一冊です。
著者はアメリカでミシュラン三ツ星を維持する低温調理の大家であるので、いわば、世界レベルの低温調理法を学べる書籍と言えます。
そんな本を電子書籍(Kindle)で日本でも簡単に入手出来るなんて、便利な世の中になったなあと痛感します。
ちなみに、タイトルにある”Sous Vide”は「真空低温調理」の意味です。
さて、BONIQ(ボニーク)で出来ることのご説明を中心に、低温調理の魅力もご紹介しました。
最初にお値段が張るマシンを買うのは躊躇するかもしれませんが、僕は買って良かったと思います。
低温調理は非常に面白いので、長くやっていきたいなと感じ、それならばスペックと信頼性が高いマシンを選択して良かった!と痛感するからです。
調理器具に限らず家電全般に言えることですが、「安物買いの銭失い」は嫌ですよね。
自分自身、思い当たるフシがあり、バッテリーやアダプターなどで書い直した結果、「安物買いの銭失い」になったことが多々あります…
「安くても高い」調理器具でそうならなくて良かったと、しみじみ思います。
BONIQ(ボニーク)であれば、料理ライフが100%変わり、楽しい低温調理を行えることを保証します!
最安で買うには、楽天お買い物マラソン時に楽天の公式ショップで。
他のECサイトのリンク
他のメーカー商品と比較したい方は、下記の記事もご参照ください。
そして、こちらがレシピを書いているnoteのリンクです。
低温調理ファンを増やしたい!すしログ(@sushilog01)でした。
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