こんにちは、ご当地食材・ご当地調味料が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
さて、ふるさと納税についての情報サイトは多数ありますが、その大半が「返礼率」や「還元率」を前面に出していますよね。
しかし、僕はそのような要素は全く考慮せず、「魅力ある生産者さんが作ったものか?」、「その自治体を応援したいか?」の2点で選んでいます。
そして、当サイトでは、数年間に渡って行っているふるさと納税の中から、特にオススメの自治体・返礼品に絞ってご紹介しています。
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ご紹介する返礼品について:枕崎市 本枯鰹節
今回のオススメ品:枕崎産本枯鰹節
自治体:鹿児島県枕崎市(かごしまけん まくらざきし)
生産者:枕崎市かつお公社
納税額:10,000円
内容:枕崎産本枯節 4本(合計800g)
鰹みそ(瓶入り) 150g
「削られていない状態の鰹節なんて、ハードルが高い」と思っていませんか?
しかし、使ってみると意外に簡単で、手っ取り早くおうちご飯の味を高めることが出来ます!
コロナに伴う「巣ごもり需要」によって各種食材の消費が増えましたが、合わせて「出汁」も見直してみると、おうちご飯が更に幸せになりますよ。
確かに削り器(カンナ)は少しお値段が張るので初期投資は必要ですが、一生モノのアイテムですし、高級な本枯鰹節は今回のふるさと納税で入手できるので、思っているほどハードルは高くありません(断言!)。
本枯節は買うとお高いので、この返礼品は価値があると思います。
今だから知りたいカンナで削る鰹節の魅力
「鰹節」と聞くと、圧倒的多数の人は丸っとした姿(以下、便宜的に原木と呼びます)ではなく、削り節の状態をイメージするかと思います。
「原木」
ただ、昔の人は家で削るのが当たり前でした。
理由は風味です。
削りたては風味が段違いなので、現在でも料理店では御料理を提供する直前に削るものです。
削りたてを重視する理由は、鰹節の風味は揮発性なので、空気に触れると消えてしまうためとなります。
現在主流のパック詰めした削り節は、何と明治末期~大正時代には製品化されていたそうで、それはそれで洗練されたクオリティを持っています。
パック節を発明したのは広島県福山市のメーカーだったそうですが、改良を行ったのは東京都日本橋の大手メーカー「にんべん」さん。
3層構造の包装と、酸素を除去する不活性ガスの充填により、パックでも風味を保つことに成功しました。
1969年に生み出されたそうなので、50年以上の歴史を持つとはビックリです。
ただ、パック詰めした削り節は僕も常備していますが、使うのは後がけの時で、メインに使うのは原木となります。
繰り返しになりますが、理由は風味の良さと味の奥深さです。
それを次のチャプターでご説明します。
なかば「工芸品」と言える枕崎産本枯鰹節
一言で明言できるのですが、本枯節は原木の最高ランクで、味の奥深さが違います。
端的に示すと、下記の通りです。
- 荒節:一般的な削り節はこちら。製造期間が20日ほどで、世にある削り節の80%以上が該当。
- 枯節:製造期間は3ヶ月ほどで、削り節の10数%が該当。
- 本枯れ節:製造期間は6ヶ月ほどで、削り節ではレア。製造の後に1年~2年寝かせて熟成させる。
厳密に言うと本枯節の中でもランクやクオリティが分かれますが、自宅で使う分には非常に贅沢な鰹節となります。
いわば、料亭や懐石料理店の味を家に採り入れる事が出来るアイテムだと思います!
そして、出汁を取るのは予想外に簡単で、60〜70℃くらいのお湯に投入して、煮ものなら3〜4分程度、椀ものなら1〜2分程度。
順序が前後しますが、昆布出汁と合わせることが一般的で、昆布は水に漬けておき、弱火で沸騰直前まで煮て、その後火を止めて温度を落とし、鰹を投入します(昆布を水に漬ける時間は夏30分、冬90分)。
ただ、このあたりは難しく考えず、好みで微妙に調整すれば問題ありません。
納税先自治体:鹿児島県枕崎市について
鹿児島県は全国で鰹節生産ナンバー1の県となり、多くが枕崎市で生産されています。
全国のシェアは鹿児島県74.6%、静岡県24.4%、高知県0.3%、他県合計0.7%。
枕崎単体で考えても国内シェア47%ほどと言うので圧倒的です。
ちなみに、鰹節を削り始めると、日本料理店に伺う喜びがアップします。
削り方、出汁の引き方はプロの卓越した技術が光るので、今まで以上に美味しく面白くなります。
まとめの一言!
プロじゃなくても削って美味しい鰹節!
20,000円の納税で本枯鰹節2本(420g~450g)に削り器が付くものもあります。
自分の削り器は1万円以上したので、かなりお得なのではないかと思います。
ふるさと納税以外での入手方法
枕崎市かつお公社のオンラインショップがございます。
鰹節削り器はリーズナブルなものから高級なものまであります。
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