こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は土田酒造【Tsuchida F(ファンタスティック)】をテイスティングします。
精米歩合90%×黄麹×生酛造りと、かなりの変態酒ですが、個人的には好き。
フレンチやスパイス料理に合わせられるお酒です!
★全国6,000軒以上を食べ歩く食好き
☆食べログTOPレビュアー、TVに8回出演
★「すしログ」のTwitterにて幅広い情報を発信中
☆インスタ「酒ログ」でテイスティング情報を発信
★すしログnoteで鮨・グルメに関する記事を執筆
タップできる目次
「土田酒造」さんは、1907年に群馬県利根郡川場村で創業された酒蔵です。
現在は6代目当主の土田 祐士さんが蔵を率いており、杜氏の星野 元希さんとタッグを組んで酒造りを行っています。
伝統的な製法である生酛造りを現代的な機械設備と融合させており、独創的な試みが近年注目を集めています。
菩提酛や山廃酛、生酛などで酒を造ります。
また、食用米を使用し、できるだけ削らずに日本酒にしている点も特徴的です。
それでは、土田酒造【Tsuchida F(ファンタスティック)】のレビューに入ります。
外観については、透明感がありつつも、濃いゴールドの色調が目を引きます。
完全に予期せぬ色合いが、驚きをもたらします。
香りの第一印象については、芳醇な第一印象が印象的です。
いきなり漂うヨーグルト、サワークリーム、発酵バター、さらに生クリームの香りが広がり、乳製品の酸味とコクを予感させます。
また、ゴーダチーズの香りも感じられ、フルーツ由来の香りはほぼ無く、熟したバナナ程度です。
さらに香木や椎茸の香り、醤油を塗った餅のような香りがあり、スモーク香もやや強めに感じられます(特に含み香)。
第一印象は紛れもなく強く、シャープでしっかりした酸味の後に、コクを与える苦味がすぐに調和します。
甘味は予想外にも弱いです。
豊潤でありながらコンパクトなバランスを持ち、余韻はやや短いです。
香りの複雑さを完全に裏切る味わいで、酸味が広がり苦味が支えながらキリッと切れ、舌にも喉にも残らずにスーッと切れます。
これはマニア向けながらアリです。
燗を付けたら面白いだろうなーと思いつつ、なんだかんだで冷酒〜常温で頂いてしまいました。
タプナードやパテドカンパーニュと相性が良好です。
反面、苦味のある野菜とは相性が悪いです。
味覚と香りを調整するために燻製胡椒、ビネガー、コラトゥーラで調整しても苦味が喧嘩しました。
他には、スパイス料理と相性バッチリです。
インド料理と合わせられる日本酒です。
土田酒造【Tsuchida F(ファンタスティック)】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):土田酒造(群馬県 利根郡 川場村)
- ブランド名:土田 Tsuchida F
- 特定名称:非公開
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米:群馬県産飯米
- 精米歩合:90%
- 酵母:きょうかい701号
- アルコール度:14%
- 日本酒度:-29
- 酸度:7.1
- 参考価格(720ml):1,830円
土田酒造【Tsuchida F(ファンタスティック)】については、公式ECサイトで入手することが可能です。
テイスティングの技量を上げて行きたい、すしログ(@sushilog01)でした。
本記事のリンクには広告がふくまれています。