すしログの酒ログ 
こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は吉川醸造【雨降 Dr.Sugiyama】をテイスティングします。
「杉山流酒母造り」という珍しい手法で造られたお酒です。
燗酒にすることでコクが強い酒肴と素晴らしい相性を発揮します！
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「吉川醸造」さんについては、下記の記事をご参照ください。
酒ログレビュー：吉川醸造【雨降 生酛別誂酒】 
今回の【雨降 Dr.Sugiyama】については、「杉山流」酒母造りを用いたお酒です。
「杉山流」とは、東京大学農学博士の故・杉山晋朔先生が生み出した技法とのこと。
「米を完全に糖化させ、酵母を純粋培養」することを目指し、山廃酛で力強い酵母が培養されるベースをつくり、タイミングを見極めて乳酸を添加する速醸酛です。
その「杉山流」を習った杜氏が総ハゼ麹などの雨降的解釈を加えて造ったのが、今回のお酒。
僕は自身の「鮨と日本酒のペアリング会」で、いくら、数の子、鮟肝などの酒肴に燗酒を合わせました。
それでは、吉川醸造【雨降 Dr.Sugiyama】のレビューに入ります。
外観については、透明感があり、クリスタルがかったやや淡いイエローの色調をしています。
香りの第一印象は華やかです。
青メロンの香りが強く広がり、マスカットや洋なし、ミネラルの香りと調和します。
そして、生クリームやラムネ香が混ざります。
原酒らしい青々しい香りもあり、セルフィーユを想起させます。
また、ほのかな杏仁豆腐の香りも特徴的で、お米由来の香りは弱めです。
口に含むと、やや強い第一印象です。
まろやかな甘味に旨味を伴った苦味がスピーディーに広がり、酸味はなめらかです。
軽くピリッとした微発泡もあります。
アルコール感も高めに感じ、エレガントです。
バランスは厚みがあり、余韻はやや長めです。
甘味や酸味は軽やかで旨味が強い面白いバランスです。
燗を付けると味わいのバランス的に酸味を感じやすくなり、さらに美味しいです！
旨味と甘味が寄り添い、酸味でスッキリさせる方向性となります。
そして、ブドウのような印象が強まります。
燗をつけると、脂を流す効果も期待できます。
なので、強い味わいの酒肴(フグ子の粕漬けなど)でもOKです。
吉川醸造【雨降 Dr.Sugiyama】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者)：吉川醸造(神奈川県伊勢原市)
- ブランド名：雨降 Dr.Sugiyama
- 特定名称：純米吟醸酒
- 原材料：米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米：雄町(岡山県産)
- 精米歩合：60%
- 酵母：K701
- アルコール度：16%
- 日本酒度：+4.5
- 酸度：1.6
- 価格(720ml)：1,950円
吉川醸造【雨降 Dr.Sugiyama】については、流通が限られていますが、楽天で出品されている酒屋さんがありました。
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