こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は川鶴酒造【讃岐くらうでぃ】をテイスティングします。
今や定評を得ている個性派清酒ですが、やっぱり面白い!
味が濃い料理に合わせられて、しかも爽やかな方向性なのが素晴らしいです。
★全国6,000軒以上を食べ歩く食好き
☆食べログTOPレビュアー、TVに8回出演
★「すしログ」のTwitterにて幅広い情報を発信中
☆インスタ「酒ログ」でテイスティング情報を発信
★すしログnoteで鮨・グルメに関する記事を執筆
タップできる目次
「川鶴酒造」さんは、香川県観音寺市に位置し、1891年(明治24年)に創業された酒蔵です。
この酒蔵は、豊かな自然に恵まれた讃岐の地で、清流「財田川」の伏流水を使用しています。
川鶴という名前は、財田川に舞い降りた鶴にちなんで名付けられたそうです。
酒造りにおいては、力強く爽やかな酒質を目指し、地元で収穫される酒米を使用。
特に、純米酒やお燗酒など食中酒としてのバランスを重視し、地元の食材とのマッチングにも注力されています。
今回の【讃岐くらうでぃ】は一風変わった名前ですが、味わいもまた非常に個性的です。
香川県丸亀市の郷土料理【骨付鳥】に合うお酒として開発され、手掛けた杜氏は藤岡美樹さんです(長州酒造で「天美」を立ち上げた方)。
にごり酒を英語で「クラウディ・サケ」と訳すことからのネーミング。
しかも、にごり酒でありながらテクスチャー・粘性が軽く、サラッとしているところも特徴です。
アルコール度数は6%(通常の日本酒は16~18%の高アルコール)で、麹を3倍量使用して、しかも黄麹ではなく白麹を用いている点が酒造上の特徴です。
※麹を増やすと甘味が強まり、白麹を用いるとクエン酸を多量生産するので、甘酸っぱい方向性になります
正に【骨付鳥】とも合うお酒!
ちなみに、リリース当初はラベルがイラストでインパクトが絶大でした。
僕は2015年頃に初めて飲みましたが、味とともに記憶に焼き付きました。
これは、丸亀市が行った骨付鳥のキャンペーンのポスターが元ネタのようです。
それでは、川鶴酒造【讃岐くらうでぃ】のレビューに入ります。
外観については、濁っていて、濃いホワイトの色調が特徴的です。
色合いからは、濃厚な味わいを予感させます。
香りについては、芳醇でふくよかな第一印象です。
強いヨーグルトと生クリームの香りが際立ち、サワークリームの香りも加わります。
ライチや杏仁豆腐などの甘くほのかに爽やかな香りが複雑に絡み合い、お米由来の香りもやや強めに感じられます。
乳製品系の酸やコクだけでなく、お米の旨味も予感させる香りのバランスが魅力的です。
味わいについては、第一印象は強く、ふくよかな甘味と爽やかな酸味がすぐに広がります。
甘酸っぱいアタックが特徴的で、苦味は穏やかに感じられます。
バランスは豊潤で厚みがあり、余韻はやや長めです。
旨味よりも甘味と酸味が上品に残るフィニッシュが印象的です。
カルピスとヨーグルトを足したような味わいですが、濁り酒らしさもあります。
清酒の魅力、ポテンシャルを世に問うた銘柄ではないでしょうか?
温度を上げても美味しいことは、食べ歩きの経験で承知しています。
このタイプは冷酒で提供するお店が多いですが、中華やエスニック料理、スパイス料理ならば、加温しても楽しめます。
まずは骨付鳥と頂いたところ、相性バッチリでした。
骨付鳥は鶏油をたっぷり使うので、結構こってりした味わいですが、【讃岐くらうでぃ】の酸味やアル添由来のキレが、後味をスッキリさせてくれます。
それでいてコクもあるので、骨付鳥のスパイス部分やニンニクの風味と調和します。
肉料理、スパイス料理と合わせるのが楽しいお酒です。
川鶴酒造【讃岐くらうでぃ】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):川鶴酒造(香川県観音寺市)
- ブランド名:川鶴 讃岐くらうでぃ
- 特定名称:本醸造
- 原材料:米(国産)、米こうじ(白麹)、醸造アルコール
- 原料米:国産米
- 精米歩合:70%
- 酵母:非公開
- アルコール度:6%
- 日本酒度:-70
- 酸度:5.0
- 参考価格(720ml):1,450円
川鶴酒造【讃岐くらうでぃ】については、ネットのECサイトでも入手することが可能です。
と言うか、どこにでもある銘柄ではないので、僕もネットで買いました。
テイスティングの技量を上げて行きたい、すしログ(@sushilog01)でした。
本記事のリンクには広告がふくまれています。