こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、広島出身のすしログ(@sushilog01)です。
この度、広島に激レアな日本酒があると聞いて、気合いを入れて入手しました。
ブランド名は【明魂(めいこん)】で、醸造元は「広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター」です。
なんと100年近く前から試験醸造酒として造られている、歴史ある銘柄だそうです。
本数限定で、現地に行かないと入手出来ないハードルの高さ!
さらに、販売は平日の9:00~12:00、13:00~16:00のみ!
なかなか飲めないお酒なので、本レポートとテイスティングノートが参考になれば幸いです!
広島県立総合技術研究所 食品工業技術センターは、1918年(大正7年)に設立された試験研究機関です。
酒造販売免許を持つ研究機関は全国でも珍しいそうなので、流石、古くからの銘醸地・広島だと感じます。
ちなみに、「独立行政法人 酒類総合研究所」も広島にあります。
食品工業技術センターでは、日本酒の試験醸造が行われています。
要は、新たに開発された酒米や酵母の味を確認するための研究機関です。
研究結果は、県内の酒造会社での酒造りに活用されます。
なので、試験醸造酒は「流通するお酒のプロトタイプ」だと言えます。
試験醸造酒のブランド名は【明魂(めいこん)】です。
これは、広島県出身で酒豪として知られる文豪、井伏鱒二が命名したそうです。
その賛辞は格式が高く、昭和初期のテイスティングノートとして貴重かもしれません(笑)
口に含んだときは水のように淡く、飲みくだすときいい匂いと味が伝わって来る。すぐ顔のあたりが温かくなる。芳醇というのはまさにこんな趣のものではないか。
「自慢は泣くほど旨い酒」1952年(昭和27年)7月1日読売新聞夕刊
ただ、意外にも現代の方が食レポの語彙が豊富なことを実感しますね。
さて、【明魂(めいこん)】には、3種類存在します。
かつては大吟醸と純米酒の2種類だったようですが、2022年は純米吟醸1種類、純米大吟醸2種類でした。
以下に各銘柄のスペックを紹介します。
- 原料米:八反錦、広系酒44号、広系酒45号(全て広島県産))
- 精米歩合:60%
- 酵母:きょうかい901号
付けられているコピーは「豊かな味わい」です。
こちらがテイスティングノートです。
- 原料米:山田錦
- 精米歩合:35%
- 酵母:新酵母2種類(リンゴ酸高生産、大正時代に広島県で分離された広島6号酵母がベース)
付けられているコピーは「香り華やぐ」です。
こちらがテイスティングノートです。
- 原料米:山田錦(広島県産)
- 精米歩合:35%
- 酵母:広島吟醸酵母13BY
付けられているコピーは「味わい爽やか」です。
こちらがテイスティングノートです。
申込方法については、申込開始日にホームページまたはFAX!(082-251-6087)で申し込み可能です。
そして、先着順!
どこまでの人気か分からなかったので、僕はリマインダーを設定して臨みました。
毎年購入されているファンが多数いるようで、数日以内に無くなる可能性があるようなので、要注意です。
いざ申込が確定し、購入する時は、発売日以降に比治山の食品工業技術センターに取りに行く必要があります。
全国発送の最小ロットは15本からというハードな仕様なので、現地受け取りが基本のようです。
「食品工業技術センター」は中々渋い雰囲気で、一瞬「合ってる??」と不安になりました。
ただ、建物に入ってすぐの場所に掲示があり、安心します。
しかしながら、発売開始早々に3分の2が売り切れとは……予約して伺わないと、ほぼほぼ入手不可能です。
現金でお支払いして、無事に入手しました。
酒質を劣化させないよう、強力な保冷剤を駆使して東京に持ち帰りました。
そして、東京に戻り頂いてみて、ビックリ。
期待以上に美味しい!!
いや、もっと率直に言うと、予想外でした(笑)
大変失礼ながら、「研究機関のお酒」という点で、味には大きな期待を抱いていなかった次第です。
しかし、実際には美味しかったので、これが酒蔵さんのインスピレーションとなってお酒が進歩していくんだ…と考えると、飲んで良かった!と実感します。
気になった方は、是非ともトライしてみてください。
広島の美味しいお店については、メインブログの「すしログ」や「note」の記事をご参照頂ければ幸いです!
広島のお酒を応援したい、すしログ(@sushilog01)でした。
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