酒ログレビュー:赤武酒造【AKABU 赤武 純米夏霞】

赤武純米夏霞アイキャッチ

こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

さて、今回は「赤武酒造」の【AKABU 赤武 純米夏霞】をご紹介します。

このお酒は単体で飲んでもキリッとしていて美味しいのですが、ある飲み方で飲むと更に美味しいです。

その飲み方とは……氷入り、つまりオン・ザ・ロック!

赤武夏霞03

日本酒に氷!?と思う人ほど飲んで欲しい、爽快な夏酒です!

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赤武酒造【AKABU 赤武 純米夏霞】のテイスティングノート(レビュー)

赤武夏霞01

赤武酒造さんは1896年に創業をさかのぼる酒蔵ですが、2011年の東日本大震災の津波によって工場が流失してしまいました。

その後、2013年に盛岡市で復活を遂げ、現在に至るまで強い人気を誇ります。


杜氏である古舘龍之介さんは、2014年に東京農大醸造科を卒業後、22歳の若さで杜氏に就任された方。

南部杜氏の中では蔵元杜氏※が冷遇されていたそうなので、勇断だったと思います。
※経営者が酒造を担うこと

立ち上げたブランド「AKBU」はすぐには売れなかったそうですが、首都圏の酒屋に親子で営業を掛け、3年の年月をかけて人気を獲得されていったそうです。


それでは、【AKABU 赤武 純米夏霞】のレビューに入ります。

【AKABU 赤武 純米夏霞】の色合い

赤武夏霞02

外観は「おりがらみ」らしい薄いにごりがあり、ほんのりとイエロー。微粒子の澱が舞っている。夏酒に降る粉雪のようで、むしろ涼やかだ。

【AKABU 赤武 純米夏霞】の香り

見た目の通り、香りもまろやか。乳酸や麹っぽい甘やかさが漂い、あたかもカルピスのような印象を受ける。

【AKABU 赤武 純米夏霞】の味わい

甘味が広がりながら、ビリッとした苦味がスピーディに伝わり、再び甘味が包み込むアタック。後味はキリリとしていて、苦味が広がるため舌にビリッと爽やかなアルコール感を残す。甘口ながらに媚びない爽快感を感じるフィニッシュだ。

飲用温度については、香りを取るため12℃で頂きました。ただ、お酒の方向性的に8℃くらいの低温で飲むのがベストかと思います。

飲用温度帯による味わいの変化

赤武夏霞03

おりがらみの夏酒なので、加温することはせず、低温を攻めてみました。オン・ザ・ロックで飲んでみると、甘味に加えて苦味が立ち、キリッとした味わいがアップ!料理に合わせやすくなります。

2日目以降の味わいの変化

2日目については、香りはさして変わりませんでした。ただ、甘みが広がり、アルコールのアタックが弱くなります。キリッとした爽快感を求めるならば、抜栓後なるべく早めに飲むのが得策だと感じます。

 

【AKABU 赤武 純米夏霞】と合う料理・食べ物は?

夏酒だから…というわけではありませんが、【枝豆】との相性が良いです!

【枝豆】の甘みを引き締める爽快感があり、「ビールの代わりに飲める日本酒」です。



また、【マカジキの梅肉餡はさみ揚げ】を作ったところ、抜群の相性でした。

マカジキの梅肉餡はさみ揚げ

マカジキが持つ旨味と酸味、衣の香ばしさがお酒に合います。

また、大葉の香りの相性も良好です。



そして、漬物だとぬか漬けではなく、【味噌漬け】の方が好相性です。

茄子の味噌漬けを合わせたところ良いマリアージュでした。


鮨タネだと、脂が乗った生の鯵との相性がバッチリだと思います。

 

【AKABU 赤武 純米夏霞】のスペック・蔵元データ

純米夏霞04
  • 醸造元(製造者):赤武酒造(岩手県盛岡市)
  • ブランド名:AKABU 赤武 純米夏霞(あかぶ じゅんまいなつかすみ)
  • 特定名称:純米酒
  • 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
  • 原料米:吟ぎんが
  • 精米歩合:60%
  • 酵母:岩手酵母
  • アルコール度:16%
  • 日本酒度:0
  • 酸度:1.5
  • 製造時期:
  • 価格:1,980円

 

【AKABU 赤武 純米夏霞】の入手方法

純米夏霞05

【AKABU 赤武 純米夏霞】については、人気のブランドの割に、ネットで入手できます。

結構狙い目の銘柄が「純米夏霞」なのかもしれません。

知れば知るほど日本酒が楽しくなる、すしログ(@sushilog01)でした。

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