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今回は武蔵ワイナリー×滝澤酒造【饗之光(あえのひかり) 生酛 純米大吟醸】をテイスティングします。
アタックとフィニッシュの印象が大きく異なる面白いお酒。
味わいの伸びがあり、純米大吟醸なのに味わい深いです。
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「饗之光(あえのひかり) 」は埼玉県小川町の「武蔵ワイナリー」さんが、同じく「武蔵鶴酒造」さんで醸造していた日本酒です。
過去形である理由は、「武蔵鶴酒造」さんは創業を1819年(文政2年)にさかのぼる酒蔵でしたが、2022年に休業されてしまったためです。
「武蔵ワイナリー」代表の福島有造さんは「武蔵鶴酒造」さんで蔵人として働き、最終的に杜氏となった方。
毎年、ワインの仕込みを終えた後に日本酒造りを行い、小川町の有機農家によるイセヒカリを使った生酛造りの純米酒を造られているそうです(長野県の「小布施ワイナリー」のようですね)。
小川町は古くは「関東灘」と言われ、灘に負けない良質な酒を製造する銘醸地であったうようです。
「武蔵鶴酒造」さんが休業された後、「武蔵ワイナリー」福島さんがタッグを組んだのが「滝澤酒造」さんです。
「滝澤酒造」さんは自社銘柄【菊泉】を醸す酒蔵で、1863年に小川町で創業の後、1900年に深谷市に移転されて現在に至ります。
それでは、武蔵鶴酒造【饗之光(あえのひかり) 生酛 純米大吟醸】のレビューに入ります。
外観については、クリスタルがかった淡いイエローの色調です。
極ほんのりとした乳白色が生酛らしさを感じさせます。
香りについては、華やかな第一印象です。
青メロンと原酒らしい香りが広がり、生クリームの香りと合わさります。
ほんのりとリンゴやミネラル、そしてグレープフルーツのワタから皮の香りが広がります。
お米由来の香りは極々弱いです。
味わいについては、第一印象はやや軽めです。
ふくよかな甘味に優しい酸味、そして特徴的な旨味を伴った苦みがジワジワと高まり長続きします。
バランスはドライで厚みがあります。
そして、余韻はやや長いです。
アタックとフィニッシュの印象が大きく異なる面白いお酒。
味わいの伸びがあり、純米大吟醸なのに味わい深いです。
50℃の燗酒から45℃に燗冷ましして頂いたところ、印象がガラリと変わりました。
燗酒を推奨。
酸味と甘味、苦味のバランスが向上します。
蔵元は冷や(常温)を推奨されていますが、個人的にはぬる燗が良いと感じました。
旨味が強いので料理に合う純米大吟醸です。
江戸料理の【鯵のぬた】に合わせてもオーケーでした。
武蔵ワイナリー×滝澤酒造【饗之光(あえのひかり) 生酛 純米大吟醸】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):武蔵ワイナリー(埼玉県小川町)×滝澤酒造(埼玉県深谷市)
- ブランド名:饗之光(あえのひかり) 生酛 純米大吟醸
- 特定名称:純米大吟醸酒
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米:イセヒカリ
- 精米歩合:50%
- 酵母:協会901号
- アルコール度:15%
- 日本酒度:+0.5
- 酸度:2.0
- 価格(720ml):2,640円
武蔵ワイナリー×滝澤酒造【饗之光(あえのひかり) 生酛 純米大吟醸】については、取扱店が限られているので、「武蔵ワイナリー」さんのサイトか「滝澤酒造」さんのサイトで入手するのが確実です。
日本酒ペアリングの魅力を伝えていきたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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