酒ログレビュー:辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】

ながれぐもアイキャッチ

こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。

今回は辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】をテイスティングします。

ながれぐも
すしログ
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こちらは伝統的な技法を用いてモダンに仕上げた非常に魅力的なお酒!

珍しい「菩提もと」で仕込まれたお酒です。

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辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】のテイスティングノート(レビュー)

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辻本店さんは岡山県真庭市で、1804年(文化元年)に創業された酒蔵です。

美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘を受けたため、現在も銘柄として使われている由緒正しい酒蔵です。

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酒蔵さんの言葉を借りると、酒質の特徴は「すっきりとした辛口」とのこと。

岡山県南の瀬戸内の酒は甘口であるところ、美作は冬の寒さが厳しい土地であるため辛口のお酒が求められたそうです。

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今回頂いた【BEAMS×御前酒 ながれぐも】は、酒蔵が映画『男はつらいよ』のロケ地となった縁で始まったコラボ企画とのこと。

「男はつらいよビームス篇」

酒蔵が独自に開発した菩提もとで仕込み、酵母が糖分を食い切るまで「完全発酵」を行うことで生まれるお酒。

お酒に詳しい人であれば絶対に食いつく製法を行いつつ、13度という低アルコールに仕上げたモダンな一面も。

酒蔵が言う通り「空を流れる雲のように、定まることのない味わいの変化」を楽しめるお酒だと感じます。

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それでは、【BEAMS×御前酒 ながれぐも】のレビューに入ります。

【BEAMS×御前酒 ながれぐも】の色合い

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外観は、透明感があり、やや淡いイエローがかったゴールド。

ワインのシャルドネのような気品のあるゴールドな色調が印象に残ります。

【BEAMS×御前酒 ながれぐも】の香り

香りについては、爽やかでありながら熟成感を感じさせる奥深い香りです。

醤油と軽いカラメル香が漂いつつ、グレープフルーツと熟す手前のバナナが調和します。

同時にサワークリームの酸味と生クリームのコクを思わせる香りも広がります。

そして、軽いスモーク香とマッシュルームのような土を思わせる香りもあります。

お米感も強めですが、ミネラル香も同居しています。

多面的で面白い要素を持っていますので、香りから期待が高まります。

【BEAMS×御前酒 ながれぐも】の味わい

アタックは強く、甘味は上品ながら、きめ細かくシャープな酸味が広がり、すぐさま旨味を伴った苦味が支えます。

ほんのりと漂う甘味が味わいの側面を固めながら、ドライなフィニッシュへと導きます。

バランスは、ドライでありながら力強い。

余韻もやや長いお酒ですが、スッキリとした印象に落ち着きます。


苦味がありつつ酸味と旨味が支える点が魅力的で、「濃醇辛口」タイプになるかと思いますが、一般的な「濃醇辛口」とは異なります。


これは、ヨーロッパを中心とした外国人に受け入れられそうなスッキリ感と複雑な味わいを両立させた日本酒だと思います。

飲用温度帯による味わいの変化

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燗をつけると甘味が立ち、ややまろやかな方向性になります。

とは言え、甘味は弱めなので、スッキリ味で楽しめます。

2日目以降の味わいの変化

2日目以降の味わいの変化はほとんどありませんでした。

 

辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】と合う料理・食べ物は?

生から茹でた落花生と補完的に調和しましたので、ナッツや胡麻類を用いた料理と相性が良いと感じます。

同時に、おでんとも相性が良好。

よって、かなり幅広く合わせられるお酒だと感じました。

卵料理との相性も良いです。

 

辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】のスペック・蔵元データ

辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】のスペックについては、以下のとおりです。

  • 醸造元(製造者):辻本店(岡山県真庭市)
  • ブランド名:BEAMS×御前酒 ながれぐも
  • 特定名称:純米酒
  • 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
  • 原料米:雄町(倉敷産)
  • 精米歩合:65%
  • 酵母:
  • アルコール度:15%
  • 日本酒度:7.0
  • 酸度:1.2
  • 価格:720ml・1,800円

 

辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】の入手方法

辻本店【BEAMS×御前酒 ながれぐも】は、特約店もしくは酒蔵の公式サイトで入手するのがベストです。

ネットショップにはほとんど流通していない状況です。


古い酒造りのポテンシャルを実感する、すしログ(@sushilog01)でした。

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