こんにちは、食材・調味料ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
皆さまは「広島の海産物の名産品」と聞いて何が頭に浮かぶでしょうか?
圧倒的多数の方が「カキ」を頭に浮かべるのではないかと思います。
実際に生産量が全国1位の名産地ですが、実は他にも隠れた名産品があります。
…それは、【ちりめんじゃこ】。
地味な存在かもしれませんが、食卓を彩ってくれる名脇役のような食材です。
実は、生産者さんによって味が違うところもポイントです。
今回ご紹介するのは、大変美味しくてコストパフォーマンス抜群の【ちりめんじゃこ】を作る、石野水産さんです。
【ちりめんじゃこ】は色々な料理に手軽に使えるので、侮っている人ほど是非とも試してみてください。
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そもそも【ちりめんじゃこ】とは?栄養価にも着目
【ちりめんじゃこ】は日本人にとって馴染み深い食材ですが、何の魚かご存知でしょうか?
その正体は、イワシ類の稚魚です。
「いわし類」なので、幾つかのイワシを指し、片口イワシ、真イワシ、ウルメイワシの稚魚となります。
水揚げした後に、釜で茹で上げ、天日干しで乾燥させた物が【ちりめんじゃこ】です。
干さなければ【釜揚げしらす】になります。
原材料は同じで、製法によって名称が変わるわけですね。
「ちりめん」と呼ばれる理由は干した状態が、絹織物の「縮緬(ちりめん)」に似ているためとなります。
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【ちりめんじゃこ】と言えば、子どもの頃に親から「栄養たっぷりだから」と言われて食べさせられた記憶のある方も多いのではないでしょうか?
親の言葉は嘘ではなく本当で、栄養たっぷりな上、現代人が不足しがちなカルシウムが豊富です。
カルシウムは100gあたり約520mgも含まれているので、サプリより美味しいカルシウムサプリだと思います。
牛乳よりも含有量が上なので、牛乳が苦手な人、普段飲まない人にオススメの食材です。
また、カルシウム以外にもタンパク質、ビタミンD、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富なので、食事の一皿に採り入れるだけで、栄養バランスを調整できる万能選手だと感じます。
石野水産さんの【栄進丸のちりめん】について
石野水産さんは広島県呉市倉橋町鹿島(かしま)にある水産業者です。
「呉市」と言っても呉駅から35kmほど離れた島なので、車で60分ほどかかります。
瀬戸内海の広島と愛媛の間くらいの場所に位置します。
【ちりめんじゃこ】の原料となるイワシの稚魚は4艘の船で行うそうですが、その内2艘はイワシ運搬用との事です。
水揚げする度、交互に加工場に直行するため、鮮度が非常に良い状態で加工しているそうです。
なんと水揚げ後、1分足らずで加工場に運搬可能との事です。
美味しい理由その1が「鮮度」になるわけですが、製法も巧みなので美味しい事は間違いありません。
加工場に到着したちりめんは直ぐに塩水を100度に沸騰させた釜に入れて、臭みを取り除きつつ、甘みと旨味を封印するそうです。
ちりめんの大きさを見て茹で時間を調節するそうなので、熟練業者の腕が活かされます。
そして、乾燥は2段階に分けて行い、絶妙な食感に仕上げています。
「茹で」にしても「乾燥」にしても、機械を用いながら人の眼と経験がモノを言う製法です。
さらに、味付けについては塩のみです。
化学調味料や低品質な調味料を用いず、保存料や漂白剤も使用していない【ちりめんじゃこ】なので、購入時に安心感があります。
そして、いざ食べてみると美味しさに直結している事が分かり、安心感に加えて満足感も高い【ちりめんじゃこ】だと感じました。
鮮度を重視されているだけあり、臭みが全くありません。
また、保存が利くよう乾燥させつつ、カチカチになっていない点も魅力だと感じます。
【ちりめんじゃこ】は「乾燥しすぎ」「魚臭さがある」「しょっぱすぎる」事もある食品ですが、石野水産さんのもの
は全てにおいて正反対。
つまり、「乾燥させつつ、しっとり感がある」「魚臭くない」「塩気が控えめ」となります。
その上、ボリュームも抜群なので、市販品からすると驚くほどにコストパフォーマンスが高いと痛感しました。
保存が2ヶ月間も効くので、大量に購入しても安心です。
【ちりめんじゃこ】と【かえり】の違い
僕は【家庭用ちりめん500g】と【かえり】を購入しました。
【かえり】とは「大きめのちりめんじゃこ」です。
サイズの違いは下記の写真の通り…
これが普通のちりめんじゃこで…
これが【かえり】です。
こうして見るとサイズの違いが分かりますよね。
ちりめんじゃことの味わいの違いは、大きいサイズなので、魚の風味が強くて、食感があり、味も濃い点になります。
ただ、【かえり】であっても魚臭さが無いのは、鮮度にこだわる製法が活きていることの照明だと感じました。
【栄進丸のちりめん】の調理例
トップ写真のように大根おろしにかけるだけで美味しいのですが、赤い色の大根を使うとキレイです。
食卓を彩ってくれます。
また、白菜に塩を振り、昆布と【ちりめんじゃこ】で簡単に浅漬けを作れます。
水分で食感がソフトになり、また違った魅力があります。
あとは、定番の【じゃこ炒飯】だったり…
焼きそばにかけると簡単に味チェンになります。
このあたりの料理は、魚が苦手なお子さんも喜んで食べると思います。
なにせ魚臭さが無いので、味が付いた炭水化物と合わせると、子どもはパクパク食べてしまいます。
もちろん、焼きそばではなくパスタに掛けてもバッチリです。
あとは、菜っ葉と醤油で炒めるだけでお弁当のおかずになります。
このように、超簡単に料理に使えて、しかもカルシウムを取れるところが魅力です。
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【栄進丸のちりめん】の入手方法
食べチョクにショップがあり、生産者さんが頻繁に更新されています。
【ちりめんじゃこ】以外にも、定番品の【ひじき】に加えて、【ミカン】など季節ごとのアイテムも魅力的です。
個人的にリピート確定なので、今度は別のものも頂いてみたいと思います。
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