こんにちは、キッチンに投資すればQOLが上がる!と信じている、すしログ(@sushilog01)です。
さて、今回ご紹介するアイテムは、「楽して超美味しいご飯を食べられる魔法のアイテム」です。
ぎょうぎょうしく表現しましたが、土鍋です。
土鍋と聞くと難しそうだと感じる人もいると思いますが、本当に楽ちんなので、炊飯器には戻れなくなります。
土鍋なのに、美味しく炊ける炊飯確率は、ほぼ100%!
しかも、炊飯にかかる時間は、わずか22分!
すしログ
お家で料亭クラスの美味しいご飯を食べたい方は【味事飯鍋】を試してみてください。
簡単にお家ご飯のグレードが引き上げられるアイテムなので、買って後悔しません!
このスペックで炊飯器よりも安いのが信じられません(笑)
本記事では、高級土鍋の代名詞である「雲井窯」や他の人気土鍋との比較もしています。
検討されている方のご参考になれば幸いです!
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【この記事がオススメな方】
- 自宅ご飯の味を高めたい方
- 一生モノの土鍋を探している方
- おしゃれで耐久性の高い土鍋を欲しい方
- 土鍋に関心があるけど、難しいと思っている方
- 時短で手間を掛けずに美味しいご飯を炊きたい方
- 全国6,000軒以上を巡るほどの食好き
- 高級炊飯器、土鍋、南部鉄器の羽釜を試してきた、ご飯好き
- 器の収集家
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味事飯鍋で炊いたご飯の実例をご紹介!
さて、百聞は一見にしかず。
【味事飯鍋】の具体的なイメージを抱いて頂くために、自身が作った料理を数品ご紹介します。
まずは、やはりマニュアル通りの「強火で沸騰させて2分、火を止めて20分放置」を試してみました(1合時の設定時間)。
これが、沸騰後2分待ってから、火を止めた後の状態です。
火を止めたのに沸騰が続くところが味事飯鍋の凄さで、土鍋の厚みが実現する技です。
味事飯鍋の厚みは14mmあり、一般的な土鍋よりもはるかに厚い鍋になります。
沸騰後に火を消しても再沸騰を起こすほどの余熱は中々ないでしょう。
そのおかげで、お米を芯からふっくらと炊き上げてくれます。
なお、上記動画サムネイルで、鍋蓋の周辺に水が溜まっているところに着目してください。
「え、これで火を止めちゃって大丈夫なの?」と思いますが、次第に下がっていき、20分経過した時には不思議なことに蒸発しています。
アナログな陶器なのに、ハイテク機器なみに感動しました。
よく発明されたなあ、と。
そして、待望のご飯については、この通り粒が立ちピッカピカ!
香りが素晴らしく、お米の甘みや旨味などは炊飯器で炊いたのとは別モノでした。
これは同じお米で比較したので間違いありません。
試作一発目から「買って良かった!」と痛感しました。
そして、他に作ったのが、牡蠣ご飯や…
椎茸(新潟の八色しいたけ)と鶏の炊き込みご飯です。
炊き込みご飯でも「強火で沸騰させて2分、火を止めて20分放置」で作れてしまうのが凄いです。
ご飯用土鍋のエキスパート・一志郎窯とは?
次は、今回ご紹介する鍋を作られている一志郎窯について、簡潔にご説明します。
一志郎窯は、ゆるキャラの「ひこにゃん」で有名な滋賀県の彦根にある窯元です。
彦根には、幕末に彦根藩・井伊直弼の御用窯である「湖東焼」があったものの、途絶えてしまいました。
そこで、陶工・中川一志郎氏が復興を志し、1986年(昭和61年)に一志郎窯をおこしました。
ちなみに、滋賀には雲井窯と言う超有名な窯元があります。
現在は9代目・中川一辺陶氏が襲名されていますが、中川一志郎氏は先代8代目・中川一辺陶氏の次男です。
中川家は三人兄弟で、皆さまが陶工をされています。
一志郎窯・中川一志郎氏の作品を使用する最も有名な日本料理店は、京都の「草喰なかひがし」さんです。
https://sushi-blog.com/entry/kyoto-nakahigashi
「草喰なかひがし」は京都屈指の予約困難な人気店で、創業から現在までご飯を「メインディッシュ」と位置づけるお店です。
そして、ご主人の中東久雄さんは「一志郎窯の土鍋と出会わなければ、お店を開いていなかった」と断言されています。
そのお言葉通り、「草喰なかひがし」の炊きたてご飯はとにかく美味しく、それゆえに全国から人を惹きつけています。
また、滋賀県で超絶推しのお店である湖里庵さんも使用されています。
https://sushi-blog.com/entry/shiga-korian
新装開店時には中川一志郎氏から土鍋がプレゼントされたそうで、僕も妙に嬉しく感じました。
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誰でも簡単に美味しく炊ける、味事飯鍋の凄さを解説!
【味事飯鍋】は、実は割と最近開発された新商品です。
一志郎窯は2018年にMakuake(マクアケ)でクラウドファンディングを実施され、「25年来、作り続けてきた炊飯用土鍋の進化版」として生み出されました。
コンセプトは「自宅で手軽に料亭気分」。
そして、「土鍋をもっと身近なものにしたい」と言う想いから開発されたそうです。
「料理にこだわっている人向け」という一般的な土鍋のイメージを払拭すべく、クラウドファンディングを実行されました。
老舗の流れを汲む陶工なのに、時代に合わせて対応されている点が凄いですよね。
結果的に、目標金額が500,000円のところ、なんと応援購入総額2,872,800円を集め、574%で達成されました。
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「味事飯鍋の凄さ」を一言で表すと、「簡単」である点です。
他の炊飯土鍋や羽釜(鉄器)に比べて圧倒的に楽ちんに炊けます!
鍋にお米と水を入れて強火にかけて、沸騰したら2分待って、その後20分放置するだけ。
冒頭に書いた通り、炊飯にかかる時間はわずか22分です。
火加減の管理をする必要が無く、所要時間も短いので、これなら仕事帰りでも使えます。
あるいは買い物後の限られた時間でも、楽勝で炊ける土鍋と言えます。
まさに驚異的。
僕は高級炊飯器、土鍋、南部鉄器の羽釜などを使ってきましたが、炊飯の簡単さは炊飯器なみです。
それでいて、味は高級炊飯器を凌ぐ点が「味事飯鍋の凄さ」です。
買った後、洗ってすぐ使える点も気楽で良いです。
Makuakeのクラウドファンディングから3年経った今、楽天にショップを出されています。
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雲井窯など他の炊飯土鍋や羽釜との違い
購入にあたり、お兄さんである9代目・中川一辺陶氏の雲井窯を始め、4つのメーカーと比較しました。
分かりやすいように表にまとめたので、ご参考にしてください。
炊飯土鍋・羽釜の比較リスト
- 一志郎窯 味事飯鍋(2合炊き)
- 雲井窯 御飯鍋 黒楽(2合炊き)
- 長谷園 かまどさん(2合炊き)
- HARIO(ハリオ) 萬古焼フタがガラスのご飯釜(1~2合)
- 釜浅 南部鉄器ごはん釜(2~4合)
サイズ(直径×高さ) | 重量 | 価格 | 希少性 | デザイン | 放ったらかし炊飯 | 洗いやすさ | 耐久性 | |
1 | 23cm×13cm | 2.1㎏ | 28,600円 | 有り | ★★★★★ | 可 | ★★★★★ | ★★★★★ |
2 | 20cm×13cm | 2.4㎏ | 28,000円 | 有り | ★★★★★ | 不可 | ★★★★ | ★★★★★ |
3 | 21cm×16cm | 3.0kg | 9,900円 | なし | ★★★ | 可 | ★★ | ★★★ |
4 | 21cm×19cm | 1.65kg | 6,600円 | なし | ★ | 可 | ★★★ | ★★ |
5 | 21cm×9.5cm | 3.1kg | 30,250円 | 有り | ★★★★★ | 不可 | ★ | ★★★★★ |
長谷園 かまどさん
リーズナブルな価格ながら評価が高く、普及品としてはコストパフォーマンスが高いと思います。
ただ、WEB上でよく見かけるデメリットとしては、「パーツが多くて洗いづらい」と「底の素焼き部分に汚れや焦げが沈着する」が挙げられます。
HARIO(ハリオ) 萬古焼フタがガラスのご飯釜
「HARIO( ハリオ )」は僕もコーヒー関連アイテムで大変お世話になっているメーカーです。
フタがガラスなので中が見えるメリットがありますが、僕はフタの密閉性とデザインを重視して候補から外しました。
釜浅 南部鉄器ごはん釜
そして、「釜浅 南部鉄器ごはん釜」は今まで使用していたアイテムです。
大変美味しくご飯が炊けるので、これもオススメです。
ただ、サビることがあり、サビを落とすのに苦労したり、ご飯に鉄っぽい香りがついたりする性格があるため、土鍋を求めた次第です。
全アイテムにおける重要な比較ポイントは「価格」「使いやすさ」「美味しさ」でした。
「価格」については、そうそう買い換えるものではないので、「価格よりも質」を重視しようと考えました。
そして、冷静に考えると高級炊飯器よりもはるかに安く、職人さんと言うか芸術家が作った作品が3万円ほどであるのは圧倒的にリーズナブルだと感じた次第です。
一志郎窯と雲井窯の大きな違いは?
よって、「使いやすさ」と「美味しさ」を考えると、結局、一志郎窯と雲井窯の兄弟対決になりました。
そこで、一志郎窯を選んだポイントは放ったらかし炊飯が出来ることと、やはり大好きな草喰なかひがしさんが使用されていることです。
雲井窯を使用している大好きなお店も多数あるのですが、中東久雄さんが「ご飯を一番重視されている料理人」なので、一志郎窯にしました。
結局「思い入れ」によるところが大きかったのですが、いざ使ってみると「使いやすさ」が想像を遥かに超えるレベルだったので、正解だったと確信しました。
味事飯鍋のメリット・デメリット
他の製品と比較した後は、味事飯鍋のメリットとデメリットについてご説明します。
味事飯鍋のメリット
主なメリットは4つあります。
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- 取り扱いが非常に簡単
- 炊飯の所要時間が短い
- デザインが美しく、おしゃれ
- 全体に釉薬がかけられているので、耐久性があり、洗いやすい
1と2については前項でご説明したとおりです。
3については、こちらの写真のとおりです(オフィシャル写真より)。
実は、味事飯鍋を購入する前は同じ窯元の通常シリーズの飯炊土鍋やご飯鍋の方が格好良いかも?と感じていました。
しかし、実際に到着した味事飯鍋は所有欲を満たしてくれるデザイン性でした。
これは京都の料亭や日本料理店で実物を見ている自分だから、断言できます。
味事飯鍋も非常に優れたデザインなので、モノで重要な「所有する喜び」や「日常的に見る喜び」があります。
Apple製品と同じで、調理器具も日常で感じられる美しさがあると持っているのが楽しくなりますよね。
最後に、写真の通り鍋の全体に釉薬がかけられているので、廉価な鍋よりも耐久性があり、洗いやすいです。
釉薬とは、素焼きの段階で表面に塗る薬品で、焼成によってガラス質になります。
そのため、表面にツヤが出るとともに、水の浸透を防いでくれるので、割れにくくなります。
味事飯鍋のデメリット
反対に、考えうるデメリットは2つあります。
- 重くはないものの、取り扱いに注意
- 予約炊飯や長時間の保温が出来ない
- 美味しすぎるので食べすぎに注意!
1については、1合炊きが鍋1.26㎏+蓋0.58㎏=計1.8㎏で、2合炊きが鍋1.46㎏+蓋0.7㎏=計2.1㎏なので、思ったほど重くありません。
しかし、陶器なので、落とさないよう注意が必要です。
そして、2は当たり前と言えば当たり前ですが、炊飯器に使い慣れている現代人には気になるポイントかと思います。
僕も何だかんだで併用することになるかな…と思っていましたが、味事飯鍋はすぐに炊けるので、意外にも味事飯鍋80%、炊飯器20%くらいの使用率です。
炊飯器は玄米を炊く時や、明らかに時間が無い時に使用しています。
最後に3については嬉しい悲鳴です。
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僕はおかずを増やしたり、運動量を増やしたりして、調整しています!
味事飯鍋を使いこなすためのマル秘テクニック
メリットの補足的な情報として、味事飯鍋はお米の硬さを調整することも可能です。
硬さを調整する場合、通常は「強火で沸騰させて2分」のところを「強火で沸騰させて2分〜4分」にすると可能であることが分かりました。
また、30分程度浸水させた方が美味しさの安定感が高まります。
浸水させると、パラッとよりも、もっちりと仕上がります。
なお、1晩浸水させて実験してみたところ、そんなに誤差なく美味しく炊けました。
なので、朝起きて浸水させる時間が無い人は前の晩から漬けておいても大丈夫です。
忙しくても美味しいお米を食べられます。
さらに、応用料理として香港料理の【煲仔飯】を作ってみました。
お米は日本米ではなくジャスミンライス(長粒米)を用いてみたのですが…
バッチリ美味しく出来上がり、感動しました。
素晴らしい土鍋だ!と。
煲仔飯の要であるお焦げも出来、お米はしっとり、パラッパラです。
そして、食後に気になる鍋のお掃除も予想外に楽々でした。
お湯を張り、30分程度置いておけば、こびり付かず洗えます。
南部鉄器の羽釜が洗うのに手間がかかったので、これには感動しました。
炊飯も食器洗いも簡単な土鍋は珍しいです。
一志郎窯の土鍋を選ぶポイント・選び方
味事飯鍋には3つのサイズがあります。
1合、2合、3合の3つです。
- 1合:直径19cm×高さ13cm
- 2合:直径23cm×高さ14cm
- 3合:直径26cm×高さ15cm
僕は2人暮らしなので、1合と2合で悩みましたが、土鍋は「大は小を兼ねる」と思うので、2合を選択しました。
「2合炊きの味事飯鍋で1合炊けるのかな…」と不安はあったものの、結果的に問題ありませんでした。
すしログ
また、炊き込みご飯を作るならば、具のカサもあるので、2合鍋が最適です。
1合炊きで具をもりもり乗せると、沸騰時に必要以上の水が流れ出てしまうように感じました。
すしログ
3人家族で3合炊く人は今の時代に珍しいかもしれませんが、2合鍋で1合の理屈と同じく、3合を選択しておいた方が汎用性が高く、さらには長い期間使えるのではないでしょうか。
ちなみに、2合鍋を鍋料理に転用するのは、少々厳しいです。
流石に鍋料理向けの容量ではないので、せいぜい鍋焼きうどんや簡易的なしゃぶしゃぶくらいかな…と思います。
とは言え、炊飯メインで購入しても、全く問題ありません。
僕は購入前に鍋も出来たら良いな…と考えていたのですが、実際に鍋利用が難しいと分かっても後悔はゼロで、そのくらいご飯が美味しいと感じました。
すしログ
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土鍋のハードルが下がり、ご飯の魅力を再認識する人が増えたら良いな…と考える、すしログ(@sushilog01)でした。▲目次へ戻る