お酢料理の永久保存版。ついつい作りたくなる『京都のお酢屋のお酢レシピ』

こんにちは、鮨ブロガーのすしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

今回ご紹介するのは鮨好きならば知っている、京都のお酢蔵の手によるレシピ本です。

 

世間には意外と「お酢料理」のレシピに困っている人が多いのではないでしょうか?

酢の物、酢飯、甘酢あんかけ、南蛮漬け…もっとレシピが欲しいなあ、と。

あるいは、いつもお酢の使いみちに困る…など。

それを解決してくれるのが、今回ご紹介する『京都のお酢屋のお酢レシピ』です。

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『京都のお酢屋のお酢レシピ』の魅力ポイント

【魅力ポイント】

  • 上質なお酢を造っている蔵なので紹介レシピも上質!
  • 日常的に作りやすいレシピが中心
  • 冷めても美味しい料理が多く、お弁当にも最適

【この本がピッタリな方】

  • お酢レシピを増やしたい方
  • お酢で健康的な食生活を目指したい方
  • お酢は酸っぱいものだと思っている方(→お酢はコク・旨味です!)

『京都のお酢屋のお酢レシピ』のご紹介

著者のお二人は、京都府京丹後にある有名なお酢屋さんの母娘さんです。

そのお酢屋さん、飯尾醸造さんは1893年(明治26年)に創業された老舗。

日本で農薬が広まり始めた昭和30年代から無農薬米によるお酢造りに取り組まれた先進的なメーカーです。

現在では「上質なお酢」と言えば、飯尾醸造さんの【富士酢】が頭に浮かぶ人も多いかと思います。

「一般的な安いお酢」は機械で時間を掛けずに(下手すると1日で)造りますが、【富士酢】は伝統的な「静置発酵」と「長期熟成」を行い2年の歳月を掛けて造ります。

また、原材料のお米についても無農薬であるばかりでなく、使用量が多いところも特徴です。

一般的な米酢は1リットルあたり40gしかお米を使いませんが、【富士酢】は5倍の200gを使用されるとの事。

味わい深くなるのは勿論、アルコールを添加しないので「本当に」身体に良いお酢となります。

お酢は本質的に健康に良いものなので、「本当に」健康的なお酢を使用したいものですね。

僕は10代の頃から大量生産されたお酢を使用していませんが、お酢で健康になりたい方は、レシピよりも先に使用するお酢を見直した方が良いです

レシピ本の紹介の前に飯尾醸造さんと【富士酢】の紹介となりましたが、真面目なお酢を造られているメーカーさんのレシピならば、信頼を抱いて頂けるかと思います!

さて、レシピの内容については、この流れだから言うわけではありませんが、素晴らしいです。

何か特別な御料理が紹介されているわけではありません。

しかし、実に美味しそうで、個性的。

調理は難しくなく、普段の食事にささっと作りたくなる御料理ばかりです。

多くの家庭に常備している調味料やありふれた食材で作れて、調理の手数が少ないところも特徴です。

つまり、誰しもが日常のご飯に自然にお酢を採り入れる事が出来るレシピばかりと言う事です。

全体的に大変「説得力のあるレシピ」で流石、真面目なお酢蔵さんの本だと感じました。

レシピには、マヨネーズを使わないヘルシーなポテトサラダや中華テイストの料理もあり、お子さんも喜ぶような料理が多いと思います。

お弁当のおかずにもピッタリです。

ありそうで無い料理本だと思いますので、美味しいお酢料理を作りたい方には強くオススメします。

ちなみに、途中に挟まれるコラム「お酢屋おばあちゃんの知恵袋」も大変魅力的です。

多くの方が知らないであろうノウハウが無数に記載されていて、きっと驚きます。



『京都のお酢屋のお酢レシピ』から料理をご紹介

アボカドが主役のポテトサラダ

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これがマヨネーズを使わないヘルシーポテトサラダです。

卵不使用、オイル少量なのにも関わらず、しっかりとポテサラ感を楽しませてくれます。

そして、アボカドがコクを加え、バランスが良く、病みつきになる味わいです。

これは良いお酢で作らないとバランスが悪いなと感じました。

 

お揚げさんの精進ちらし

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甘辛く炊いたお揚げさんと酢飯の相性たるや抜群ですよね。

レシピでは木ノ芽を散らしていましたが、夏場で入手出来なかったのでミョウガの酢漬けで代用しました。

お揚げさんと酢飯が完成されたタッグなので、薬味は好みで使えばオーケーです。

ちなみに、レシピでは胡麻は指定されていませんが、個人的に国産の金胡麻を使用する事を強くオススメします。

この料理に限った事ではありませんが、香りが段違いなので安い胡麻と併用するとQOLが上がります。まじで。

香川県産の無農薬金胡麻は300g単位で常備しています。

 

豚にら大根

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おかずにも酒肴にもなる一品。

お酢が旨味である事を実感する料理です。

豚肉、ニラと言う鉄板の組み合わせはパンチのある味が多いですが、お酢が入る事によってサッパリしつつ、コクがアップします。

こっくりとした味わいが後を引きます。

 



まとめの一言!

上質なお酢屋さんのレシピだけあり、一生モノのノウハウ満載!

書籍の情報

書名:京都のお酢屋のお酢レシピ

著者・編集:飯尾さとみ、飯尾淳子

出版社:アスキー

発行:2007年3月

頁:112ページ

本体価格:1,280円

【目次】

第1章:いつもの料理が、お酢をきかせてひと味変わる

第2章:お酢を使えば、野菜の味わいがもっと引き立つ

第3章:お酢屋のふだんのお寿司、おもてなしのお寿司

第4章:お酢のおかげで後をひく、お肉と魚介のおかず

第5章:毎日飲みたくなる、かんたんお酢ドリンク

 

【各種関連記事もございます】

メインサイトで実施した飯尾さんのお酢の飲み比べ記事

https://sushi-blog.com/entry/2020-09-12-085545

京丹後エリア(宮津市含む)で美味しい缶詰を作るメーカー、竹中缶詰さん。

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