こんにちは、鮨好きが高じて自宅の海苔も鮨店レベルの、すしログ(@sushilog01)です。
味海苔(味付け海苔)と言えば、甘味料や旨味調味料の味が強くて苦手意識を持っている人も多いかと思います。
「懐かしい味」と言えるのかもしれませんが、個人的に海苔の風味が無いのは残念です。
「味海苔(味付け海苔)=ペラッペラで調味料の味しかしないジャンクフード」。
そのように思っている人でも唸るほど美味しい味付け海苔、それが今回ご紹介する三國屋さんの海苔です。
海苔好きや、美味しい味付け海苔を食べてみたい方にはピッタリのアイテムです!
広島の老舗、三國屋さんが行う志の高い海苔作り
三國屋さんは明治20年代(1887年~)後半創業となる老舗の海苔屋さんです。
もともとは海苔養殖の網元でしたが、第二次世界大戦後、広島湾の埋め立てにより広島から海苔漁場が消えてしまったそうです。
社業へのダメージは計り知れないのに、めげること無く海苔加工場を作り、生産販売に尽力されました、
その結果、味付け加工した広島の海苔を全国に広めることに成功したそうです。
海苔漁場が消えてしまってからは全国から海苔を仕入れ、海苔の性質に合った焼加減で焼き上げているそうです。
三國屋さんのサイトによると、日本に存在する海苔屋さんの数は約600社。
しかし、最高品質とされる有明海産の海苔を入札できる権利があるのは約50社(8.3%)のみとの事です。
その中で、三國屋さんはブランディングに成功しているため、高品質な海苔を競り落とすことが出来るそうです。
筆者はメインブログ「すしログ」で鮨を食べ歩いている程の鮨好きなので、海苔の美味しさがピンキリである事は体感しています。
そして、美味しい海苔を食べてしまうと、後には引けない恐ろしさも(笑)
海苔は品質と加工技術で大きく味を変える魅力的な日本食です。
三國屋さんは「本当に海苔が好きな人に食べてもらいたい「海苔」、それが三國屋の海苔です」と掲げておられます。
海苔好きならば一度は試してみたくなるセリフですね。
三國屋さんの絶品味付け海苔(味のり)
三國屋さんの海苔は通常のものも美味しいです。
海苔に精通しているからこそ、味付けの技術も非常に高いと言うわけですね。
冒頭に掲げた「一般的な味付け海苔」とは裏腹に、海苔の風味と旨味が引き出された味付け海苔です。
三國屋さんの【味のり】は、原材料が驚くほどに真面目です。
使用する調味料は醤油と味醂、旨味は鰹節や昆布や椎茸と言った自然由来のものだけ。
しかも、昆布は利尻昆布で、鰹節は枕崎産など、懐石料理店で使用するような上質な素材を用いています。
さらに、干海老や牡蠣も使っていて、瀬戸内産との事。
広島から海苔漁場は消えてしまっても、広島産の材料を活用して海苔作りをされている点は企業としての魅力を感じますね。
うまだし 卓上
三國屋さんの【味のり】は幾つか種類がありますが、今回頂いたのはこちら。
味付けには、砂糖、醤油、味醂、食塩、昆布、干しエビ、牡蠣煮汁、煮干し、椎茸、鰹削り節、唐辛子を使用されています。
こんな味付け海苔は珍しいですよね。
人によっては、「上品な味で物足りないのでは?」と勘ぐられるかもしれません。
しかし、味わいはバッチリ味付け海苔です!
それでいて、甘味料や化学調味料を使用していないので、後を引く甘さと旨さ。
自然の調味料のみでここまで美味しくなるのか!と驚きました、正直。
そして、海苔自体が美味しくて、香ばしさと旨味を持っている点も魅力です。
さらに、もう一つ強くオススメしたい、味付け海苔がございます。
もう一つの傑作、【うみべのしおのり】
もう一つの味付け海苔の傑作が【うみべのしおのり】です。
これまた使用する調味料が素晴らしい。
有明海産の海苔に、イタリア・シチリア産オーガニックEXVオリーブオイルとフランス・ブルターニュ産 ゲランドの塩を使用。
調味料選択のセンスが良いですね。
パッケージはお洒落なのに原材料が不真面目でガッカリする商品も多い中、この調味料の使い方にはセンスを感じます。
「海苔+油+塩」とは韓国海苔を彷彿させますが、実は有明海の海苔漁師さんの食べ方との事です。
「商品化できないキズのりを浜辺で油と塩で調理して食べていた」事が商品開発のヒントになったそう。
味わいとしては、塩気も油分も軽やかで、海苔のパリッと弾ける食感も見事です。
全くしにゃっとしたところが無く、パリッと弾けて、海苔の強い旨味と共に溶けていきます。
両製品ともに、持っていると朝ごはんが充実するところが特徴です。
また、袋入りの海苔に比べて少ない気がしますが、実際には板海苔換算で【味のり】が7枚分、【うみべのしおのり】が8枚分との事。
味もボリュームも価格に見合っていると感じるアイテムです。
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