こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は朝日酒造【久保田 雪峰】をテイスティングします。
冷酒や常温よりも燗酒がベストなお酒。
味わいの劇的な変化に驚きました!
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「朝日酒造」さんは、1830年(天保元年)に新潟県長岡で創業された酒蔵です。
代表銘柄の【久保田】は誰もが知るブランドですね。
僕も20年以上前に大学生の頃、友だちが「実家で久保田の【萬寿】をもらってきた!」と言って飲ませてもらったことがあり、昔の良い日本酒のイメージでした。
萬寿は現在も一升瓶が9,900円するので、依然として高級酒です。
さらに、卒業してからは鮨店などで【久保田 洗心】一升瓶13,420円に出会うことがあったので、大衆酒から高級酒まで幅広く器用にブランディングされている酒蔵さんだと感じました。
かたや、通常スペックは量販店やスーパーでも見かけるので、率先して飲むことはありませんでした。
そのような中で「鮨ゆうき」さんとの日本酒ペアリング会を行う際に、渋谷の「未来日本酒店」で店長のスイさんからご紹介頂きリストに加えたのが今回の【雪峰】です。
これは同じく新潟を代表する企業であるスノーピークとのコラボで生まれた日本酒です。
朝日酒造さんが造る山廃仕込みの純米大吟醸とのことで、興味津々。
「え、山廃仕込もされてたの?」と意外に思ってテイスティングしました。
それでは、朝日酒造【久保田 雪峰】のレビューに入ります。
外観については、透明感があり、無色に近いクリスタルシルバーの色調をしています。
香りの第一印象は若々しいです。
青竹と新緑を思わせるキリッとした香りが立ち、軽いヨーグルトや極軽いアルコールの香りも混ざります。
お米由来の香りは極極弱いです。
口に含むと、第一印象はやや軽いです。
上品な甘味に丸みがある酸味そして穏やかな苦味が広がります。
バランスはドライでコンパクトです。
そして、余韻はやや短めです。
冷酒だとキレがありつつ、味も薄いので「本当に山廃!?」と思う味わいなのですが、燗酒にすると化けます。
甘味がこんなにあったの!?ってほどに伸びます(笑)
さらに、酸味も感じやすくなり旨味が活きます。
ようは味にメリハリが生まれます。
個人的に「燗酒一択!」と感じ、これはキャンプファイヤーで燗酒するための銘柄かな?と思いました。
僕は「鮨ゆうき」さんとの日本酒ペアリング会で、ぬる燗にして、【マグロ】3連発に合わせました。
家でペアリングの実験を行った結果、マグロの血の香りを切りながら、マグロの酸味と同調して、マグロの香ばしさを余韻として残す効果があると感じたためです。
特にトロはバッチリ!
お酒の苦味やキレでマスキングを行いつつ、甘味が調和するペアリングとなります。
なお、マグロの刺身とお酒の組み合わせだと、味覚にやや隙間が生まれますが、シャリのお酢の酸味が加わると効果的に接続されます。
マグロの魅力である脂の甘味や旨味を引き出すべく、ネガティブな要素を流し去るために加温は必須です。
冷酒だと脂が凝固するのでリスキーです。
朝日酒造【久保田 雪峰】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):朝日酒造(新潟県 長岡市)
- ブランド名:久保田 雪峰
- 特定名称:純米大吟醸(山廃仕込)
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米:五百万石・新潟県産米
- 精米歩合:50%
- 酵母:非公開
- アルコール度:16%
- 日本酒度:+2.0
- 酸度:1.4
- 価格(500ml):3,850円
朝日酒造【久保田 雪峰】については、ネット上のECサイトでも購入可能です。
ちなみに、このような箱に入っています。
日本酒ペアリングの魅力を伝えていきたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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