こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は平六醸造【Re:vive 無涯】をテイスティングします。
クラファンで大成功を収めて注目されているクラフトサケの酒蔵さんです。
上位ブランドの【Re:vive 無涯】は鑑評会向けの清酒のようなお酒です!
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「平六醸造」は、岩手県紫波町で2023年10月に誕生した新しい醸造所です。
蔵元の平井 佑樹さんは「菊の司酒造」の平井家の16代目として生まれた方(屋号の変遷は、平六商店→盛岡酒造→菊の司酒造)。
しかし、2021年に経営難から事業譲渡を行い、2022年1月に平井 佑樹さんは退職する事になります。その後、クラフトサケとして再出発されたのが「平六醸造」です。
そして、2023年にクラウドファンディングを行ったところ、10,511,490円(420%達成)の快挙を遂げられて、鮮烈なデビューを果たすことになりました。
「平六醸造」のお酒造りで特徴的な点は、発芽玄米を使用するところ。
玄米だと清酒扱いになるので、新興の蔵には法制上造れないものの、発芽玄米なら問題ないと判断されたそうです(税務署に)。
日本の酒造りは税法で制限が掛けられていて、新しい蔵を作れない状況です。
合法的な方の抜け道でお酒を造る点がユニークであり、僕が支援したくなったきっかけです。
通常の酒造りで玄米を使うと酸味や雑味が立つとされます。
しかし、「平六醸造」さんでは、初期発酵過程である酒母の段階で使えば酵母によって代謝されて影響を与えないと言うことに気づき、今までにない酒造りがスタートされました。
さらに、発芽玄米麹で甘酒を造り、乳酸菌を添加する手法を採っている点がユニークです。
一般的なクラフトサケの精米歩合が90%であることが多いのに対して、こちらは高精白でのクラフトサケを造っている点も特徴です。
それでは、平六醸造【Re:vive 無涯】のレビューに入ります。
外観については、透明感があり、クリスタルがかった淡いグリーンの色調です。
香りについては、華やかな第一印象です。
黄色リンゴと青メロン、ミネラルの香りがふわっと漂います。
洋なしも混ざりフルーツ香が優勢で、華やかでありつつ爽やかさも感じさせます。
そして、軽い生クリームの香りが混ざっています。
お米由来の香りは極々弱いです。
味わいについては、ふくよかな甘味があり、優しい酸味とコクを与える苦味が広がります。
バランスは豊潤です。
そして、余韻はやや長めです。
分類上は「その他の醸造酒」ですが、清酒(日本酒)に限り無く近いクラフトサケです。
香り酵母を用いたお酒であるため、低温で頂くのが正解です。
平六醸造【Re:vive 無涯】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):平六醸造(岩手県紫波町)
- ブランド名:Re:vive 無涯
- 特定名称:その他の醸造酒
- 原材料:米(国産)、米麹(国産米)、発芽玄米(国産米)
- 原料米:岩手県産米
- 精米歩合:麹米50%、掛米40%(発芽玄米を除く)
- 酵母:ジョバンニの調べ ※カプロン酸エチル多産生酵母
- アルコール度:14%
- 日本酒度:非公開
- 酸度:非公開
- 価格(720ml):3,300円
平六醸造【Re:vive 無涯】の入手方法については、取扱店舗が限られているため、ネットで検索して在庫がある酒屋さんを見つけるのが手っ取り早いと思います。
テイスティングの技量を上げて行きたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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