こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は麒麟山酒造【麒麟山 伝統辛口(デンカラ)】をテイスティングします。
言わずと知れた新潟の「淡麗辛口」を代表する銘柄!
トレンドが変わった今の時代にも、変わらぬ魅力を持つ銘柄です。
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「麒麟山酒造」さんは、新潟県東蒲原郡阿賀町にある老舗の酒蔵です。
創業は1843年(天保14年)。
僕は新潟旅行の際、某店で代表取締役社長の齋藤 俊太郎さんにお会いして奇遇なご縁に感動しました。
「麒麟山酒造」さんは地元の農家と協力し、酒米の栽培から酒造りまでを一貫して行っているところが特徴です。
使用する酒米の全量を蔵の約10km半径内で栽培し、100%地元産米を使用している点は凄い。
ラグーンブリュワリーさんで「たかね錦」を使っているのは何故だろう…?と思っていたところ、「麒麟山酒造」さんから購入されていると聞いて、なるほど!と思ったことがあります。
また、「麒麟山酒造」さんは、新型コロナウイルスのパンデミックの際、外出自粛が続く阿賀町の全世帯にお酒を贈られたそうです。
なかなか出来ることではなく、素晴らしい酒蔵さんだと感じます。
それでは、麒麟山酒造【麒麟山 伝統辛口(デンカラ)】のレビューに入ります。
外観については、透明感があり、無色に近いクリスタルシルバーの色調をしています。
まさに「淡麗辛口」をイメージさせる色合いです。
香りの第一印象については爽やかで、意外にもヨーグルトの香りがふわっと漂います。
グレープフルーツとセルフィーユ、そして新緑を思わせる爽やかな香りと調和しています。
お米由来の香りは極めて弱いです。
口に含むと、最初の印象はやや強いです。
上品でまろやかな甘味があり、瞬時にコクを与えつつ鋭い苦味が広がります。
酸味は優しいです。
バランスはドライで力強く、その力強さは苦味に由来します。
余韻はやや短めです。
トータルとして、キレがあり、淡麗辛口ながら旨味と苦味が力強いため飲み応えがあります。
これは淡麗辛口の代名詞的な、いわゆる「水のような日本酒」では決してありません。
燗酒にして甘味が広がります。
個人的には、燗酒がオススメ!
…しかし、決して料理を邪魔しない香りと甘味なのが素晴らしい。
かなりの食中酒です。
蔵元、齋藤 俊太郎社長のアドバイスどおり【サンマの塩焼き】と合わせたところ、バッチリの相性でした。
サンマは日本人に広く愛される魚ですが、特有のクセや脂が強い魚です。
それをスパッと切りつつ、次の一口につなげる味わいがデンカラの魅力です。
麒麟山酒造【麒麟山 伝統辛口(デンカラ)】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):麒麟山酒造(新潟県阿賀町)
- ブランド名:麒麟山 伝統辛口(デンカラ)
- 特定名称:普通酒
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- 原料米:五百万石、こしいぶき
- 精米歩合:65%
- 酵母:非公開
- アルコール度:15度以上~16度未満
- 日本酒度:+6
- 酸度:1.3
- 参考価格(720ml):1,100円
麒麟山酒造【麒麟山 伝統辛口(デンカラ)】については、幅広くECサイトで入手可能です。
テイスティングの技量を上げて行きたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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